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結局、頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかない。

伊坂幸太郎の小説「砂漠」を読んでます。

全500ページとかなり長編な小説で、1日30分読んでいてもなかなか読み終わりません。(計算したら30万字ぐらいあるっぽい・・・笑)

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いつもは夜寝る前に読んでいるんですが、今日は夕方に気分転換を兼ねて読みました。そして、ある一節に心がザワザワして、思わずメモってしまいました。長いですが、引用します。

「毎日毎日、わたしたちって必死に生きてるけどさ、どうしたら正しいかなんて分からないでしょ」
「えっ、どういうこと?」
「何をやったら、幸せになれるかなんて、誰も分からない。そうでしょ」
「うん、そうですね」南がうなずいた。
「変な話、砂漠にぽんっと放り出されて、『あとは自由に!』って言われたようなものじゃない」
「自由に?」
「そう。どうやって生きればいいか、なんて誰も教えてくれない。お好きなように、と指示されるのって、逆につらいと思うんだよね」
「どういうこと」
「みんな、正解を知りたいんだよ。正解じゃなくても、せめて、ヒントを欲しがってる」
「それが宗教ってこと?」
「そういう宗教もあるってこと」鳩麦さんがコップの水に口をつける。「よく、怪しい宗教には、階級みたいなのがあるでしょ。修行によって、どんどん偉くなる感じの。ああいうのは本当によくできていると思う。これをやったら一つ階級が上がって、上がっていくほど幸せになる、って言われたら、やっぱり気分的には楽でしょう?」
「楽かな」
「つらいけど、楽だよ。何をすれば良いか分かっていて、しかも、結果も見えるんだから。でも、結局さ、そういうのに頼らず、『自由演技って言われたけど、どうすればいいんだろう』って頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかないんだと、わたしは思う

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そんな今夜、数少ない同級生の友人から相談のメッセージが届きました。「30年近く生きてきたのに、このままの生き方で良いのかわからない」という不安が垣間見える相談でした。

この友人に限らず、ここ半年で何度か同じような質問を投げかけられています。(不思議と全員同じ高校出身の人だ・・・)

30歳の壁が見えてきて、仕事でもプライベートでも、ある意味で先が見通せるようになってきたタイミングだからなのかもしれません。先が見通せてしまうからこそ、「あれ?思ってた未来と違うかも…」と不安に襲われているんだろうなと

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正直、僕自身も毎日のようにそんな恐怖と戦っています。毎月変動する売上に一喜一憂しながら、いま進んでいる道が正解なのか失敗なのか、不安に押し潰されそうになる日々です。

それでも、ひとカケラの希望を見つけては、「悩みながらも進んでいこう」と自分に言い聞かせて、ギリギリのところで踏ん張りながら次の一歩を出し続けています。

結局、正解なんてない世界で足掻き続けるしかない。どんなに不恰好でも、たとえ不正解でも、とことん足掻いて足掻いて、生きていくしかない。


まだ500ページ中の370ページしか読めてないですが、久しぶりに読む小説は言い表せない気づきでいっぱいです。

今日はタイムリーなタイミングだったので記事にしましたが、また読み終わったときにしっかりと感想はまとめたいなと思います。


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というわけで、今日の記事は以上です。
雨が止んだので、久しぶりに夜のランニングに繰り出そうと思います。

では、またあした〜!

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