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お前は「プロデューサー」と「クリエイター」のどちらになりたいんだ?

先日、greenz.jp で公開されたこちらの対談記事を読みました。

発酵デザイナーの 小倉ヒラクさん と、グリーンズビジネスアドバイザーの小野裕之さん が、ビジネスをテーマに対談しているんですが、これがなかなか面白かった。

中でも、僕の印象に強く残ったのがこの部分。(記事から引用します)

小野 例えば自分のコンテンツを世に出す時にヒラクくんはチームをつくるよね。自分でプロデュースもできるのにあえてチームにする理由は?

ヒラクさん それも気づいたの。コンテンツメーカーはプロデューサーになれないって。(中略)。箱の中身と外側って同時につくれない。かつて僕はクリエイティブディレクターとして、箱の外側、どんな箱にすれば中身がうまく収まるかってことを考えていたけど、今は箱の中身をつくってる。すると箱のことは考えられないのね。なぜなら、それ考えると中身をつくる時に必要なカオスが収束しちゃうからさ。面白いものをつくるときってしばらく頭をカオスの状態にしておく必要があるんだけど、プロデューサーマインドって、さっさとそのカオス終わらせようみたいなとこがある

小野 そうだね。

ヒラクさん インパクトのあるコンテンツをつくるときは頭をカオスにしとかなくてはいけない、でも、同時にプロデュースもしなければいけない。ひとりでそれを器用に切り替えられるかといったら僕は絶対にできない。だから、僕がずっとカオスでいていいチームビルディングをするしかないって思って。

全体的に消化するのに時間のかかる記事ではあるんですが、自分なりに腑に落ちる内容でもあり、そして『自分はどちらに向かいたいのだろう?』と考えさせられるものでもありました。


「プロデューサー向き人材」と「クリエイター向き人材」

と、いうわけで自分がどちらに向かいたいのかを考える材料として、それぞれに向いている人材の特徴をイメージで書き出してみました。

(記事中では「コンテンツメーカー」と書かれていますが、個人的には「クリエイター」の方がニュアンスは近いかなと思って解釈してます)

プロデューサー向き人材の特徴
・全体を俯瞰して気を配れる
・連絡がまめで早い(最優先)
・8割で良いから成果物を求める
・マルチタスクが得意
・全体最適化を追求する
・知識の幅が広い(ゼネラリスト)
・不得意教科がない
・経営者や総括マネージャー
クリエイター向き人材の特徴
・ひとつの事柄に徹底して没頭できる
・メールの返信対応は遅い(後回し)
・常に120%の完成度を模索する
・シングルタスクが得意
・部分最適化を追求する
・専門分野に特化している(スペシャリスト)
・得意不得意の教科がはっきりと分かれる
・現場第一人間

こんな感じかな?(偏見も甚だしいが)

どちらかに全部が当てはまっている人は稀だと思うけど、なんとなくどっち寄りの人間なのかはわかる気がします。

僕はどっちの特性も同じぐらいありますね。ヒラクさん同様に、器用にどっちにも横断ができてしまうタイプだと自己分析をしてみました。

客観的には プロデューサー向き に思われている気がしますが、決まったものには没頭しまくるし、マルチタスクは苦手としてるし、不得意教科(英語)はてんで駄目だったから、クリエイター向きとも言える。

ブロガーなんてクリエイター向きの資質がなきゃやってられないですからね。


大事なのは「割り切ってやり抜くこと」

ただ、記事の中でヒラクさんも語っているように、器用に横断できるのは中途半端な状態はダメだなと。

プロデューサー視点を持ちながらクリエイティブな活動をしてても中途半端だし、クリエイター視点でプロデュースをするのも中途半端になりそう。

わかりやすいところで言うと、僕が今年の3月まで運営していた「Book Cafe ホンバコ」は良い失敗例ですね。

マクロな観点から見ると、「鳥取のまちづくりには プレイヤー(クリエイター) が必要だ!いないなら自分でやってしまえ!」というプロデューサー視点で店舗を始めてしまったが故に、出来上がった店のクオリティは決して高くはなかった。(スタッフのおかげで約3年続けられたけど)

ミクロな部分で言えば、全体を統括する立場にありながらほぼ毎日現場に立ち続けてしまったことも、プロデューサー視点でクリエイトするのが良くないと言える根拠になるかもしれません。

とは言え、いきなり全ての ゼロ or 100 で振り切ってしまうわけにはいかない。そんな大きなリスクを負える人間ばかりではないでしょう。

ですが、例えばプロジェクト単位で「今回はプロデューサーの立場だ」「今回はクリエイターとして役割を全うしよう」と割り切ってやり抜くことは出来そうだなと思ったりもします。

そうやってやり抜き続けた先に、天命として全うしたい役割を見つけ出すことができるのかもしれないなと。

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お前は「プロデューサー」と「クリエイター」のどちらになりたいんだ?

今日は、そんなことを考えさせられたという記事の紹介のような形になりました。よければみなさんもこの機会に考えてみてください。


では、また明日〜!


今日の読書本

ちょうど「男は自分の役割を見つけた時に生まれ変わる」と描かれていた漫画があったので、ご紹介しておきます。

これが何巻だったかは忘れてしまいました(割と終盤だったはず)が、とても面白い漫画なので、暇な方はぜひ読んでみてください〜

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