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お金,時間,人間関係...新しい時代における関わり方とは

こんにちは!ryokaです!

本日ついに「LIFE SHIFT」を読了しました!

長い戦いだった...

今日は昨日からの続きを,そして明日総まとめを行いたいと思います。

では紹介です!

新しいお金との関わり方

この本の紹介を通して,お金に関する不安ごとをこれでもかというほど述べてきました。将来やってくる障害の中で最もわかりやすく解決すべき項目だからです。

よって私たちはお金を増やす努力を先人以上に行わなければならないのです。

 将来の資金計画の勘違い

私たちはよく現実から目を背けてしまいがちですが,その陰には
キャリアの最終所得の50%の金額で余生を過ごすことを楽観視している
マイホームの資産価値をあてにしすぎている
投資利益率を簡単に上げられると思い込んでいる

という考えがあり,その考えでは将来的に困窮した生活を余儀なくされるでしょう。

実際に引退後にはかなりの資金が必要です。
昨日の記事でも紹介した,生活費と投資費用の他にも自分が老人ホームに入ったり,車いすを買ったりするための資金も含めて貯金をせざるを得ません。
生活水準を維持するためにはかなり多くの貯金が必要です。

また,現在の消費行動は未来の消費行動に直結します。
今,新しいテレビが欲しいとかソファが欲しいとかいう欲求をすぐにかなえてしまうのであれば老後もそのような消費活動を行い続けることになるでしょう。

人間の意志力の弱さをなめてはいけません。

今,支出を抑えることができれば,より少ない出費で満足できる老後を得られる可能性が高いのです。

また,マイホームの資産価値や投資による収入を当て込んだ人生計画はしない方がいいと言われています。

引退時にマイホームを売却した場合,生活水準が下がり,医療や介護などで不慮の出費が生じた際,ひもじい生活を送る羽目になりますし,
投資はシンプルにうまくいくかどうかは全く予想できないからです。

 だがしかし,投資を学ぼう!

しかしながら,貯蓄を行うためには労働収入だけでは厳しいと言うのも現実です。ゆえに金融に関する知識すなわち金融リテラシーを身につける必要があります。

金融リテラシーを高めるためには経験が一番であるということが分かっています。早い時期に投資と貯金をはじめることが大切なのです。

ハーバード大学のジョン・キャンベル教授は
株式への投資が少なすぎる
なじみのある企業に投資しがちである
勤務先企業の株式を保有しすぎる
値上がりしている資産を売却し,値下がりしている資産を保持しすぎている
投資資産を放置しがちである

以上の5つは市民が犯しがちな過ちのパターンであると発表しました。


一方で,
投資を分散させ,ファンドの運営会社を複数に分ける
引退が近づくにつれ,ポートフォリオのリスクを減らす
資金計画を立てるとき引退後に安定した収入を確保する

ということを実践することで先ほどの落とし穴からは回避できるとされています。

 意志力”カス”のための貯金計画

 (小見出し調子に乗りました)

私たち人間に意志力がないことはLIFE SHIFT関連の記事だけでなく,習慣化の記事でも散々紹介しました。まだご覧になっていない方はそちらも見てみてください。
https://note.com/ryokanote/n/n9c9c9a62a651

人間は「遠い将来のことには比較的辛抱強いが,近い未来のことにはせっかちである」という双曲割引という考え方が一般的であると言われています。
要するに,遠い未来のこととして計画しても,その日が近づくにつれて近い未来となり,せっかちに動いてしまいがちということが問題です。

引退後に貯金ができないのは,遠い将来のために貯金するつもりは誰しもある。そうやって”あとで多めに貯金する”と宣言するものの,時間がたつと貯金すべき将来が近くの存在になってしまった結果,消費行動に走ってしまうという状況があるからです。

この落とし穴にはまるプロセスとして
未来の自分に対して責任をもっていない
未来の意思決定により変更が可能
短期的な忍耐強さと長期的な忍耐弱さが衝突する

以上の3つが存在すると言われています。

これの対処法として自動的に貯金するシステムを構築することが有効です。

遠い未来の自分のことを思いやれる今のうちに,貯金計画を組んで,自動的に普通預金から定期預金へ移すのが一般的なやり方です。
あとは放置するだけ。
このプランを解消するためにはいちいち手続きを踏む必要があります。
めんどくさがり,いわば意志力”カス”なる人間には最適な方法なのではないでしょうか。

裏を返せばめんどくさがりな人ほど豊かになるんじゃね?
(短絡的な思考)

計画変更を究極に面倒にして,現状維持バイアスを利用した仕組みづくりが貯蓄に関する重要なキーとなるでしょう。

新しい時間の使い方

 本書のテーマの1つに長寿化で増えた時間をどのように過ごすかということがあります。

働き方が大きく変わり,それに伴って自分の幸福のために時間をうまく使おう!ということは過去の記事でも話しました。

 労働時間が減るのに時間がないと叫ぶ理由

1965年から1995年にかけて,「いつも慌ただしい」と回答するアメリカ人は10%増加したことが調査の結果わかりました。
自分は時間貧乏であると感じる人が増えたということです。

特に高スキルを保持する高所得者は少し長く働くようになりました。

なぜなら高賃金の人の方が働かないときに得られなかった金額が多いからです。”この時間もし働いていたら○○円もらえるんだよなぁ”と考えるようになります。
要は”空白の時間”の価値が高いのです。

他にも税金は低所得者よりも多くとられるし,労働の市場的に休みを取ることによる損害が大きいこともあります。仕事自体がやりがいがあって楽しいと考える人もいます。

 他にも「仕事をしていない時間」=「余暇」ではないということも理由としてあげられます。

通勤時間や,仕事の飲み会などのように仕事関連で取られる時間はもちろん,家事などの雑用をしている間,「俺,余暇楽しんどるわぁ」と考える人はいないでしょう。

そのような仕事,雑務を差し引いて残った時間をダラダラしたり,レジャーをしたりと,楽しいと感じられる活動に費やし,余暇時間を捻出します。

現代社会では数多くの娯楽が誕生したため,退屈することはないでしょう。

仕事,雑務,余暇がぎゅうぎゅうに詰め込まれた結果「空白の時間」が少なくなり,慌ただしいと言う人が多いのだと言います。

 週休2日制は見直すべき

 マルチステージが一般化していく中で週に5日働き2日休むというスタイルを見直していくべきだと著者は述べています。

メキシコの大富豪 カルロス・スリムは「週休3日,1日11時間労働,75歳まで働き,余暇を人生の中で分散させていく働き方」への移行を唱えているそうです。

(いや,11時間労働はしんどいて)
とか思ったものの,なかなか革新的な考え方だなと私は思いました。

実際に高所得者やリーダー職のいわゆる忙しい人たちにこのような働き方は合わず,いずれ燃え尽きてしまいます。今後私たちは60年間働き続けるのですから。

100年ライフにおいて,家族や活力に投資するためには週末を長くすることよりも人生の中で自由に使えるまとまった時間を組むことが重要です。

移行期間は週末を伸ばす程度の時間では足りないのです。

高スキルの職に就く人は企業で働く期間の前後に十分な移行期間を用意する必要があります。

このような考えの元,柔軟な働き方を求める個人と全員を同じ時間帯で働かせたい企業との間で激しい衝突が起きる可能性があります。
高いキャリアを目指す人がそのような主張を行うことは得策ではないのが現状です。

今の段階で,柔軟な働き方を実践するためには,企業から雇われず,フリーランスとして活動するか,企業が認めてくれる時世になるまで待つかの2択でしょう。

 新しい余暇の過ごし方

 余暇に予定を詰め込み慌ただしいと思う人たちが
柔軟な働き方を認めない企業がはびこる(めちゃくちゃ誇張表現で大変申し訳ありません。全部が全部そうではないですし,柔軟な働き方っていわば超絶身勝手な考えですから企業側からしたらいい迷惑だってことは重々わかってるんですけど,全然悪意はありません。社会で働くことを知らないクソガキが適当なこと言ってるな程度で聞き流してください。)この社会で生きていくためにはやはり余暇をスキル向上,人脈構築つまりは無形資産への投資を行うことの重要性がますます上がってきます。
近い将来,この無形資産への投資のためのサービスが誕生することになるかもしれませんね。

未来の人間関係

 大変長い記事になりました,さくっとまとめていきます。

今までは男が仕事,女は家事育児というのが一般常識でした。近年その動きは確実に変わってきています。

しかし,高い地位に女性が昇進する例はまだまだ少ないのが現状です。

企業としては,極論「いついかなる時でも,だれにも変わってもらうことのできない責任の高い仕事をすることができる極めて優秀な人」に高い地位を与えます。

育児休暇を取っておきながら高い地位が欲しいなどという主張は古い考えの人にとっては到底理解できないでしょう。

男性が女性と比べて育児を負担する量が少ない,少なくせざるを得ない状態がこの原因です。

100年ライフでは男女ともに働き,片方が仕事をしない時期にもう片方が支えるというライフスタイルが必要になってきます。
変わりつつあっても男性が仕事に対する割合と女性が育児をする割合に差があるということは問題です。
この役割分担は数年単位で調整する必要があります。

以上のような役割分担を行う家庭が増えてきたら,企業側も完全に無視することはできません。もしかすると,企業でもこの動きを今よりかなり積極的に認めるような時代が到来するかもしれません。


まとめ

私たちが思っているほど金銭的に豊かに老後を送ることはできない。
貯金額を増やすような仕組みを作るだけでなく,投資を学び,お金を増やすことに本腰を入れて学習しなければならない。

働く時間が減っても自由な時間が増えないと感じるのは空いた時間に楽しいと思える娯楽を詰め込むからである。
結局のところ,無形資産を増やすため,余暇をレクリエーションよりリ・クリエーションに投資する必要がある。

人間関係,特に夫婦関係には大改革が必要だ。夫婦ともに働き,支えあっていける環境を作る必要がある。個人のその動きが活発化したら企業側もより積極的に育児休暇を許可し,社会全体的に個人を応援するようになるだろう。


いかがでしょうか。

これにてLIFE SHIFTの各章解説編は終了です。

大事なところにだけ線を引いてたつもりなんですけど,それがかなり大量...

読むのにもかなりの時間を要しました。

私としては考えを変えるきっかけとなったこの本を読む時間は無駄ではなかったと思います。

明日は総まとめと,私が歩みたいライフスタイルを書きたいと思います!

本日は大変長い記事になりました。

ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。

明日もお楽しみに!

ryoka










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