それはそれ、これはこれ

仕事のこと。6月はスタッフとの面談している。
雇用延長の度に面談をして、会社の方針を伝える、個人の成績を振り返る。至極真っ当なことをやっていると、こうやって書くとそう思う。

ふたを開けると、30歳以上(!)年の離れたスタッフとの面談だ。どちらがマネージャーか、側から見たら絶対に間違われる。

だけど、そんなこと言ってられない。頼りないし、年齢ははるかに離れた孫みたいな小娘に、「ほめられ、怒られる」機会なのだ。地獄。

私から言われせれば、おじいちゃんたちに「だめ!こうしてね!」と伝えなければいけない。ただでさえダメ出しや、注意ができない自分である。ただひたすらに苦手だ。

そしてつい先日、面談をしていて、いつも通り直して欲しいところを笑い混じりで伝え、だけど自分的には伝えられた、本人も真面目な顔してる、若干伏し目がちだ、思い当たるところがあるんだろう。と思いつつ、
「それでは、●●さんから、何か言いたいこと、不明点はありますか?」と伝えたところ

「厳しいことを言うようですが…」
というわけわからない枕詞がついた。
「やべえ、怒られるんじゃない?」
と思ったと同時に言われたくなさすぎることを言われた。

「ちょっと遅刻したりすることが多いですよね?あと(私の上司だった先輩)も遅いですよね?どうなってるんですか?」「僕の時代は15分前到着が当たり前ですよ。社会の常識ですよ。お若いからですか?」
と畳み込まれた。「他の人に言っても、ここのマネージャーはみんなそうだから。というけれど。」と。手は震え、声も若干震え、それでも目はまっすぐ見て真っ当なことを言った。

ふと、思い当たる節がありすぎて、反省したのだが、すぐこういう気持ちは出てくる
「もともと最初から参加するのではなく、端折ってすこし参加するものなので。」とか。
だけどすぐそれは言い訳に過ぎないし、陳腐だ。と恥ずかしくなった。参加するって確かに言ったもんな。

深呼吸して自分の非を認め、「申し訳ございません。仰せの通りです。社会人の基礎も知らず、お恥ずかしいです。引き続きご教授ください。」と伝えた。ちゃんと目を見ながら。

そのスタッフは、昨年は再雇用を一度はやめて、改善点を伝えたところで、改善の余地がないと判断し、その旨をはっきりと伝えた。「もう少し頑張らせてくれ、」と言われ、契約を延長し、まあまあ気まずい空気が常に流れていた。

今回だって、評価は全くもってエクセレントな結果ではないし、他のスタッフからの改善点も伝えたいことがたくさんあった。言ったら悪いが「てめえがいうな」と正直思った。

だけどそれを言われて、「てめえがいうな」は相手も思っていたんだろう。とふと思った。
尊敬していないのも、尊重していないのも、わたしとスタッフ表裏一体だ。

それはそれ、これはこれで自分の非を、ワンテンポ遅かったが、できたことは自分にとっては一歩成長した、と相変わらず自分に激甘シロップなわたしはちょっと褒めた。ほんとに甘い。

それはそれ、これはこれでわたしはわたしなりに業務をしなければいけない。苦手な上司やスタッフのことばで正しいことがあれば意固地にならずに受け入れ、自分が間違っていたら素直にお詫びしなくてはいけない。

そうやって思うと、思えると、なんとなく前向きに仕事ができる。割り切らないと嫌な奴ばっかりと思って働きたくなくなる。それと同時に自分のことすら嫌な奴だと思って自己嫌悪に陥るかもしれない。

詫びた後の若干の上司感とえっへん感はもう仕方ないと思う。年齢もあるだろう、孫みたいな小娘がと思ってるのも少なからずあるはずだ。

そのえっへん感に何度腹を立て、若いだの女だので笑われたのは両手では数え切れない。だけど、骨折り損働き損でいい。その姿を見ていつか「やるやん」と思ってもらえたらいいなと目論んでいる。(そう、この時点で損ではない。虎視眈々と目目論見散らかしている。)

矛盾で甘いのがわたしという人間で、まあそんなもんだろうと自分にやさしくやさしく過ごしている。

だけどそれはそれ、これはこれ。の無限ループだ。

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