ピアノと剣道と魔女と私 vol.2
小学校3年生のある日のこと、
「剣道始めたので、レッスン曜日を変えてください」
とお願いすると、
いきなり魔女がキー!と怒り出し(@_@;)
という、これまでの話はコチラ↓
https://note.com/ryoko_takemura/n/ne7b952594bce
これまでも、毎週怒られてたので、
怒られ慣れてたはずの私ですが、
いつもとは明らかに違うレベルでの怒り。。
「何てことしてくれるのよ!」
「なんで剣道なんて、やらなきゃいけないの!」
「あなたの指も腕もどうなるのよ?」
「もう、めちゃくちゃじゃないの」
「これからって、時に、、、」etc…
一切こちらの話とか聞くそぶりもなく、
鼻にかかった甲高い声で一気にしゃべって、
ピアノの周りを行ったりきたり(-_-;)
当時、小3の私は
「別になんか信念あって剣道始めたわけじゃなくて、水泳か剣道かのどっちかで、泳げんかったから、剣道にしただけだけど…」
「剣道って、手がそんなめちゃくちゃなる?そんな人おらんけど…」
「つーか、この話、なんで親じゃなくて私が言われなんと?」
「これから?って、最初から今までずーっと一緒やん。」
「別にピアノの先生とか音楽の先生になろうとか思っとらんし…」
とか思いながらも、
本能的にココで泣いたら負けだと思い、
鍵盤を見つめ、涙をこらえて黙っていた記憶が。
しばしの沈黙の後、
魔女はいつもように、私の手を自分の手で包み、
指を1本ずつ、正しい角度で動かす練習から始まりました。
以降、レッスン曜日は変わりましたが、
変わらず毎週、魔女のもとへ。
練習しないので、同級生とのレベルの差もどんどん開きましたが、
全く私は、気にならならず(^^;
※月謝払ってくれた親に感謝<m(__)m>
当時小学校では、
音楽会や合唱コンクール、校歌の伴奏者を選ぶためのセレクション※みたいなのが時折ありました。
※希望者は楽譜をもらい、
指定日に弾いて先生が伴奏者を選ぶやつ。
好奇心旺盛で、何でも「ハイ!」の私は、
レッスン時に、持ち帰った楽譜を先生に見せるのですが、
「伴奏とかせんでいい!」
「こっちのレッスンが遅れる!」
とまた怒られ。。
「せっかく、こっちがやる気になっとるのに、何でよ?」と、
これまた魔女への憎悪は募ります。
それでも少しは見て下さいましたが、
やっぱ、伴奏者には選ばれない(^^;
当時、うちの小学校はピアノを習ってる子が多かったですし、
母数云々の前に、
みんなが私よりハイレベルなのは明らか!
当然ちゃー当然(^^;
もしかしたら、魔女はそれをわかっいて、
あえて「伴奏とかせんでいい!」
と、言ってたのかもしれません。
その後の小学校時代も、
練習は相変わらずで、
男子に間違えられるような、活発な女子でした。
※何度も男子に間違えられ、女子更衣室に入って怒られたことも
それでも、バイエル、ブルグミュラー、ツェルニーと少しずつ、少しずつ進み、
中学生になり、ソナチネ、ソナタへと。
その間、
発表会もグレード試験も一度もなく、
毎週ひたすら、魔女とのレッスンを重ねるのみでした。
中学時代は、色んな音楽を聴きだした頃。
BEATLESやREBECCA、渡辺美里のピアノスコアを楽器屋さんで見つけ、
弾いたりしていましたが、
肝心のピアノの練習はせず^_^;
そのうち、色んなバンドに夢中になり(いっぱいあります!)
「ピアノは、もう(辞めても)いいんじゃないの」と思うように。
ある日、レッスンに行くと、
2階からギターの音が聞こえ、
私が「おっ!!」みたいな顔をしたんだと思います。
すると
「息子がギター弾きだしたんよ。
ギターはいいよね。楽器と自分がひとつになれる」と魔女がポツリ。
「えっ⁈ 今何てゆーた?!
そんなんなら、私もギターがいい!!」
と思いましたが、さすがに言えず^_^;
変わらず地味なレッスンは続き、
中学になってもソルフェージュをやるのが、
シヌ程嫌でした。
中2のある時期、
何がきっかけだったかは覚えていませんが
ピアノを辞めたい思いが強くなり※
※今思えば完全に中二病。アレコレ四六時中親に怒られ
「お父さんが清志郎だったらよかったのに!」
と言い返し、
「お前はバカか?!」と激怒され、
鼓膜パーンとか(^^;
「何がなんでも、絶対辞めてやる!」
と決意したレッスン日、
部屋に入るなり、
「今日でピアノを辞めさせて下さい」
と魔女にきっぱり申しました。
すると魔女は、無表情で
「そこに座りなさい」と
ピアノ椅子ではなく、
顎でソファーのほうを示し、、。
続く。。
♯ピアノと剣道
♯魔女と私
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?