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SNSに人がハマってしまうワケ

Facebook、Twitter、Instagram、使わない日はないですよね。みなさんが中毒のように日々使っているアプリには人間の心理を突き、ユーザーが熱中してしまうデザインがあります。

ポイントは3つ「不確実性」「報酬」そして「投資」です。

スクロールが辞められない理由

実はFacebookやTwitter、Instagramのタイムラインは「宝くじ」と似ています。SNSのタイムラインには自分にとって有益な情報(宝くじが当たること)があると必ずしも保証されていません。

パチンコや競馬など当たるか当たらないか分からない不確実な状態(有益な情報を見つけられるかどうか分からない)では人は執拗に何度も挑戦(スクロール)してしまうのです。

試しにPinterestを開いてみてください。スクロールさせるために最下部の画像は半分程度しか見れない仕様になっています。画像の半分程度では自分が見たい画像なのか判断がつかないため、スクロールする必要があります。

この不確実性の裏側には「報酬」という概念が強力に働いています。

お金じゃない報酬

報酬には3つのタイプがあります。

社会的な繋がり
自分が受け入れられている、大切に扱われていると感じること(投稿のいいね!の数やコメント)
狩猟の喜び
自分が求めているモノ・情報を獲得できること
(面白い記事を見つけられた、きれいな風景の写真で癒やされた)
自己能力の向上
できることが増える、なんらかの成長を感じられる
(ゲームや簡単に写真や動画を加工できる)

あくまでこの報酬は「不確実である」必要があります。そして、報酬が大きければ良いということではないのです。

大きな喜びより「小さな喜びを何回も感じる」ほうが嬉しいと感じるのが人間。通信販売でサブスクリプション形式を昔から採用しているデアゴスティーニはこれをよく知っています。

使えば使うほど、投資になる

自分がいいね!をすると似たような投稿やイベントがおすすめとして流れてきますね。これはSNSだけでなくAppleMusicやSpotify、Amazonもユーザーのちょっとした投資(ここではお気に入り登録や過去の購買記録)を利用してよりプロダクトをユーザーにとって使いやすくしているのです。

報酬とは異なり、すぐに効果が現れるワケではありません。しかし確実に価値を感じるようになります。

日々曲を探し続けて作ったお気に入りのプレイリスト、何年もかけてショートカットキーまで把握し尽くしたIllustratorスキルはユーザーが投資した結果です。

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いかに習慣的にユーザーに使ってもらうか?について「Hookedモデル」というフレームワークが確立されています。より深く解説した本もありますのでぜひ読んでみてください。


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