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お仕事の話

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大切なことに気がつくのはいつもちょっと遅い。

大切なことに気がつくのはいつもちょっと遅い。

毎年11月最終週から12月頭ぐらい手帳を新しいものに変える。
年をまたいでいる案件も多いのでそのほうが都合がいい。
来年の手帳は11月27日から使うので、今年の手帳とのお付き合いもあと1週間だ。なので、なんとはなしに今年の仕事のことを振り返っていた。

社会人になってから仕事が安定しているということはまあない。
12月ぐらいになると、「今年も無事にライターとして年が越せそうでよかった…」とどこに向

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プロとアマの差ってなんだろな

プロとアマの差ってなんだろな

たまに、ライター同士で「プロとはなんぞや」という話になる。
なんだろな?

普段、仕事で接するのはプロの人ばかりだ。
その中でも私自身はなんというか、考えの甘いプロだと思っているところはあるかもしれない、と反省している部分はある。

プロとアマの違いはなんですか、と聞かれたら、すぐに出るのは「お金が発生するかどうか」ということだろうか。
お金が発生する仕事としない仕事とでは優先順位が変わってしまう

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長期休暇を取ったら生きるのがほんの少しラクになった、という話。

長期休暇を取ったら生きるのがほんの少しラクになった、という話。

9月。16日間、仕事を休んだ。
3連休以上は6年ぶり。これまではだいたい旅行などでの連休だったし、旅先でも仕事をしていたので、何もないのにこれだけ休むのは初めてかもしれない。

時間ができたのは流れてしまった案件があったことと、スタートが遅れる案件があったから。
いつもなら仕事がないと焦るのだけれど、一度休んでみるのもいいかもしれない、とふと思った。幸い、今月は働かなくてもいいぐらいのギャランティ

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〆切を守るために気をつけていること

〆切を守るために気をつけていること

「どうやったら〆切を守れますか」
…とよく聞かれる。

「〆切までに原稿を書けばいいんですよ」
と答えるのだけれど、そんな答えを求められているのではない、というのは承知しています。すみません。

というわけで、今回は〆切を守るために気をつけていること、コツ? をまとめてみました。
少々乱暴な言い方をしていることもあり、気分を害する方もいるかもしれないので有料にしてあります。

「才能はあるはずな

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フリーランスな自分なりのお金の使い方

フリーランスな自分なりのお金の使い方

フリーランスのお金の事情ってどんな感じなの? と聞かれることが多いので、ちょっとだけ踏み込んで、お金の話をしてみようと思います。

……とは言っても原稿料の話ではありません。ちなみに、私が主に仕事を受けている業界では原稿料は1kb(500文字)でいくらという換算になるのですが、ほかの業界のライターさんにその話をするとやっぱり特殊らしくて、だいたい驚かれる。Web記事などは全く価格帯も違うなあ、とい

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終わらない自分との鬼ごっこ

終わらない自分との鬼ごっこ

逃げる、って悪くない。

辛いことを我慢して、乗り切ったとしても何か得られるかって別に大したことないんじゃなかろうか。
しんどかったことばかりが記憶に残ってそれが軽いトラウマになることもあるだろうし。
極端な例えだけど、目の前に刃物を持って今にも斬りかかろうとしてるのに「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」ってそこに突っ立ってるか? って話。

大人になってからはすぐに逃げる。
苦手な仕事、一

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『あなたより苦労してなくてごめんなさい』

『あなたより苦労してなくてごめんなさい』

「苦労してなさそうでいいね」
とよく言われる。
そういうときは
「そうなんです〜よく言われます〜」
ってヘラヘラしてるけど、頭の中では相手のことをバッキバキのギッタギタにしている。

なぜだか知らないけど「苦労していないと物書きになれない」というか「苦労していないやつは作品作りをするな」という圧がある。

気のせいだったらすみません、その場合は私の被害妄想ですね。えぇ。

で、実際、私が苦労してい

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続けることは戦いだ

続けることは戦いだ

4月でライター12年目(たぶん)突入のふくだです。ふわっと始めたので、「ここが私のデビュー日!」というのがないんです。残念。
確定申告も白色だったから開業届出したり、っていうこともなかったし。
なんて無知な状態で始めたんだ……と近年、フリーランスの方の話を聞いて震えています。どうにかなるなる、と笑い飛ばしたいけど、知っていたほうが得したな……ということも結構あった気が、する。

そんな頼りない奴だ

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粘着質な恋をしている気分

粘着質な恋をしている気分

1年に1回、あるかないかぐらいのことなんだけど、全く何も書きたくなくなる。11月がそうだった。

スランプとも、やる気がないのとも少し違う。そういうときは本も読みたくないし、雑誌もしんどいし、スマホは重たく感じるし、SNSも避けたいし、万が一Twitterを開いてポエムを見かけると片っ端からブロックしていく(別にポエムが嫌いなわけではない)。
パソコンの前にも座りたくないから原稿も進まない。
なら

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フリーライターって辛いですか

フリーライターって辛いですか

真っ白なパソコン画面を見つめて、真っ白になる。

あれ、何を書こうとしてたんだっけーー。

一瞬の無のあと、またキーボードを叩き始める。

朝から晩までパソコンに向かってひたすら言葉を紡ぎ続ける。それは子どものころから憧れていたことだった。

23歳で「フリーライター」の名刺を持ち始めてから10年以上が経つ。

振り返るとスタートは無謀だったとしか言えない。

困窮した実家、夢ばかり語ってお金を使

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あるライターの1日の過ごし方。

あるライターの1日の過ごし方。

4月から、フリーランスに転向した人も多いのか、最近「どういう生活サイクルなんですか?」と聞かれることがたびたびあったので、参考になるか分からないけど、書いてみようと思う。

私の場合はオフィスシェアさせていただいているので、週3~4で下北沢に通っている。主に自宅で仕事をするのは

・土日祭日(街中に人が多く、遊びに行きたくなってしまう)
・天気が悪い日(行くまでに疲れる&帰れなくなったら困る)

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あるライターのストレス解消法

あるライターのストレス解消法

イラストレーターさんやライターさんと食事をする機会に上がる話題のひとつ。

それが「どうやってストレス解消してる?」ということ。

映画を観る、寝る、お酒を呑む(ちなみに私は酒飲み派。ストレスと空き缶の量が比例する)、などあったのですが、全員一致だったのが

「書く、描く」。

そうなんです。
ストレス満タンになると、とにかく好き勝手に書きたくなる。
私も、未公開・公開予定なしの小説やエッセイもど

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手が止まってしまったときのきっかけ作り

手が止まってしまったときのきっかけ作り

ときどき、書けなくなることがあります。
「私ってこんなにヘタクソだったっけ……?」
「ダメだ、全然書ける気がしない……」
と手が止まる。

原稿を書きすぎて、脳みそが砂漠化するときも。何も単語が出てこない。
読み返すと同じような言葉の連続でボツにするしかない状態。

そんな書けないときに取っている対策についてまとめてみました。

■書店に平積みになっている作品を読む
大学時代に「書くことと同じぐら

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マイペースに仕事をするために。

マイペースに仕事をするために。

こんなエントリを書いておいてなんなんですが、原稿を速く書くこと自体はあまり重要なスキルでもないような気がします。速けりゃいいってモノでもないですし。

でも、仕事としている以上、〆切もあるし、仕事がかぶってしまうこともある。そのためには一定のスピードで正確な原稿を書く必要があります。

……というわけで、自分なりに、原稿を書くときに気をつけていることについてまとめてみました。

■自分にと

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