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なりたい私は誰かに認められる私だった。

髪のインナー部分を赤くした。
そうしたら、ちょっとウキウキできるようになって、鏡を見るのも嫌じゃなくなった。
以前通っていた美容院で「インナーを赤にしてほしい」と言ったらためらわれた。
「それは……ちょっとどうだろう?」
結果、申し訳のように赤いラインが入っただけになった。

最近、ネイリストさんに紹介してもらって表参道の美容院に変えたのだけれど、そこではあっさりやってくれた。表参道はいろんな人がいるからだろうか。この前、お会計を済ませて美容院を出ようとしたら、キラキラの金髪をなびかせて欧米の女性が入っていた。
「外国の方も来るんですね」と見送りに来てくれた担当さんに言ったら「飛び込みでよく来られるんですよ」と笑っていた。前の美容院ではたぶん、外国のお客さんが飛び込みで入ってくるということはまずないだろう。

地味な顔だと思っていたので、できるだけ地味な格好で暮らしてきた。地味顔が華やかな格好をしていたら笑われると勝手に思っていた。
でも地味顔が地味な服着てたら、「気配が感じられない」と言われた。確かに、空気になろう、地味は地味らしくいよう、と思っていた。
結婚してからは好きな服を着るようになった。どういう心境の変化か分からないけれど、もう誰かに好かれるための格好をしなくてもいい、とも思ったのも事実だ。異性に好ましく思ってもらえるような格好をしようと思っていたのだとしたらウケる。
服装を変えた結果、「垢抜けたね」と言われた。
地味というかダサかったんだなあ。
というか、ダサいと思われていたんだなあ。

褒めてもらったはずなのに、ちょっとだけ苦しい。
でも、その人が見ていた垢抜けない「私」のころは好き好んで着ていた服じゃない。だから私じゃない、なんて言い訳をする。
というか、私、見た目を褒められたかったのだろうか。
愕然とした。

今は好きな服を着ている。
そうしたら、誰に何を言われてもへっちゃらになった。
変わらずダサいかもしれないけどどうでもいい。
むしろ、人のファッションあれこれいう人、めちゃめちゃダサいな、と思った。そう、私もな。

みんな好きな服を着ればいいし、誰がどんな服を着ていたって放っておけばいいのに。
でも、イイと思ったやつはたまに褒めて、だなんてちょっとワガママだろうか。

もっと他人に無関心になってほしい。
私も無関心になるからさ。

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ふくだりょうこ

大阪出身。主に女性向け恋愛シミュレーションゲームのシナリオを書いているフリーライター。

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