見出し画像

平凡、個性無し?漫画家・こっしーの「連載15年継続術」①

なんで「漫画家」になりたいの?

こう聞かれたら15年前のボクはこう答えていたでしょう。

有名になりたい!

大ヒット作をだしてお金を稼ぎたい!!


それは今でもかわりませんが・・・


そんなに有名にもなった感じはなく、大ヒットもなしで

ただ、それでも15年漫画連載を続けて、漫画で生活しています。


※ほんとは「週刊連載15年」と書きたいところだったんですけど

「Ns’あおい」と「町医者ジャンボ!!」の合間が3カ月空いたので

残念。「はなうた」は連載してたので「連載15年」


で、ここでは何を書くかというと

15年を振り連載を返り漫画を連載出来てる「理由」・・・

自分の考えてきたことなどを積み上げれば「方法」や「術」になるのかもしれないなぁと。


すべての人に当てはまるわけではありませんが、参考になる人にはなるかもしれませんので。


まずは、「連載の始まり」はどうやって始まったから。


「自分に足りないものを探す」


有名になりたい。大ヒットを飛ばしたい。

連載を始める前のボクはそればかり考えていました。


新人漫画家です。

とりあえず雑誌に掲載されたい(まだネットがなかった時代ね)

雑誌に載るレベルまで自分の技術を上げなければならない。

自分の足りないところ補強していかなければ・・・

で、やったことは


流行りの漫画を真似する。


流行っているということは、読者のニーズを掴んでいるということ

とにかく、売れてる漫画の1巻を片っ端から読み漁り

研究していました。

特にスポーツ漫画。


で、友人との共著で2~3年がかりで

スポーツ漫画の月間連載を獲得しました!が・・・

あえなく、6回で打ち切り。単行本にもなりませんでした。


今から考えたら色々足りていなかったのだとわかります。

画力、構成、キャラたて・・・などなど。


でも、一番足りなかったのは

作品に対する「熱量」とか「愛」だったのではないかと思いました。


画力が優れてるわけではないので、原作をもらうこともできないし自分の「熱量」や「愛」で他の漫画を凌駕し連載枠を取らなければ先はない!

こう思っていました。


「熱量?」「愛?」

おいおい、そんな漠然としたもの言われても・・・

ですよね。


たしかにそれも大事なのですが、それだけじゃない事も後でわかるのですが。


「空っぽな自分に気づく」

ずっと探していました。

自分の愛情を注げるものは何か?

自分の情熱を注げる事って何?


しかし、考えれば考えるほどでてきません。

趣味もないし、はまってることもないし

あえて言うなら「漫画を描く」ことだし。

「漫画家漫画?」「いや、漫画家でもないし」

「アシスタント漫画?」「いや、とくにニーズもないし(当時は)」

「自分を表現したいと漫画を描きたいと思ったのに、表現したいことないじゃん」

「オレ、空っぽじゃん」


しばらく・・・2~3年ぐらいはこんな時期があったかもしれません。

「漫画家になりたいなんて、思わないほうが楽なのに」

「やめちゃおっかな・・・」


追い詰められたそんな時でした・・・


「自分の感情を知る」

ボクのおくさんは「ナース」で

いつも「売れない漫画家みたいな主夫」のボクは

仕事を終えたかみさんのマッサージをするのが日課でした。

そこでかみさんの愚痴を聞くわけです。


「むかつく医者がいる」とか「病院の体制がどうだこうだ」とか

面白おかしく話してくれました。(本人はまじめに話してたようですが)


漫画家になる決心をする前は広告代理店でサラリーマンをしてたので

「組織」とか「上司」とか同じ感情をいだいてました。

だから、共感し、おもしろく聞いていたのです。


と同時に


おくさんは「プロ」です。

それまで、あまりにも無意識に、流れのままサラリーマンになり

「仕事」での「プロ」意識というもの意識が薄かったことにも気づきました。

自分の「漫画家」としての「プロ意識」も薄かったのか?

「プロ」ってなんだ?

「仕事」ってなんだ?

いろいろ考えました。


そして、広告代理店時代、上手くいった仕事のことも思い出しました。

(ゲームソフトのプロモーションやって、売り上げも良かった)


「あれは、楽しかった」

「きついこともたくさんあったけど、あの仕事は楽しかった

「あ、あ、オレは『仕事する』のが好きなのか」

「あの時の感情は漫画にできないのかな?」

「漫画にできるかも!」


「自分は空っぽだと思っていたけど、

人と話すことで自分の感情に気づく」


漫画は一人で描けるのだけれど、自分を見つけるには人を頼ろう。

うざがられることもあるんだけれどw


ここから「連載の始まり」は始まったのかもしれません。

つづく。

この辺は漫画にも描いてあります。

上記でてきた作品紹介です。

私の連載の始まりはこの漫画から・・・

「石原さとみ」さん主演でTVドラマになった漫画です。

連載2本目

こちらもTVドラマになりました。


ツイッターはこちら。フォローお願い!


「こしの倶楽部」新年会参加応募しております。

「漫画家ファンコミュニティ」や「運営」を一緒に考えていきたい会です。

ご興味ある方、詳しくはこちらからです。






いつもありがとうございます。 サポートいただけると、漫画家寿命が1日伸びる気分です。 これからもずっと、noteがんばるぞ!!