橘花(kikka)

菌草生活研究家/日本で昔から有用されてきた植物(和ハーブ)と微生物(発酵)の智慧を活か…

橘花(kikka)

菌草生活研究家/日本で昔から有用されてきた植物(和ハーブ)と微生物(発酵)の智慧を活かした持続可能な暮らしと在り方を探究中/飛騨高山在住の四児の母/《SmartNatural.Life》https://www.smartnatural.life/

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最近の記事

秋分の日を前に。

人にはどう見えているか解らないけど、私はたぶん、ずっと孤独だった。 若干毒親気味な母と子どもに優しい父、兄と姉との五人家族で、特に不自由なく育ったはずだったけれど、小学校高学年くらいから生きづらさを感じることが多くなった。どうやら自己肯定感ってやつが相当低いらしい、と自覚したのは20歳で実家を飛び出してからだけど、それよりはるか前から「寂しい」「ここじゃないどこかに行きたい」という中二病的な気持ちに、無性に苛まれることがあった。 10代後半からは、その時々で恋人ができた。

    • 子どもの数が増えるということ。

      「私、三児の母なんです^^」 誰かの口からそんなことを聞くと、以前の私は「この人よっぽど子どもが好きなんだろうな……!」と勝手に思っていた。自分が子どもを産む前、あるいは長女ひとりを育てるのに奮闘していた頃のことだ。 それから数年、そんな風にちょっと遠い目で見ていた《三児の母》に自分がなった。今は5歳3歳0歳の三姉妹育児の真っ最中だ。 我が子のことは可愛いけれど、私は特に子どもが好きなわけでもお世話好きなわけでもない。自分がそういうタチであるということは、長女が産まれて

      • 器用貧乏・飽き性な自分を活かす道・有料版

        ゼネラリストという言葉を知っていますか? 今までエッセイメインで更新してきたこのnote。これからここで有料記事を書いていきます。有料記事の最初のテーマは「器用貧乏・熱しやすく冷めやすい・飽き性・広く浅くが得意」といった傾向を持つ【ゼネラリストの特性やそれを活かした働き方】についてです。 「ゼネラリスト」についてweblioで調べてみると 広範な分野の知識・技術・経験をもつ人。ジェネラリスト。 → スペシャリスト と出てきます。キャリアやマネジメントの分野で

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        • ひな祭りを犠牲にして得たもの

          もう二週間も経ってしまったけれど、3月3日・4日にしおたんこと塩谷舞さんの「WEBライティング講座」に参加した。ちなみに今日のこの記事タイトルはしおたんさんの「ひな祭りを犠牲にする覚悟はあるか?(イベント告知です)」というnote記事タイトルから拝借している。 私がこの講座に参加する前に何を考えていたかは、ひとつ前の記事に書いた通り。 当日、完全アウェイのつもりで会場に足を運んだら、まさかの友人・橋本美香ちゃんが参加していて、一気に和んでからの講座スタート。

        秋分の日を前に。

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        • 放牧育児
          橘花(kikka)

        記事

          声のブログ「Voicy(ボイシー)」の面白さ

          アプリをダウンロードしてからまだ一ヶ月も経っていないのに、開くのがすっかり日課になってしまったVoicy(ボイシー)。きっかけははあちゅうさんのツイッターで「Voicy更新しました!」「Voicy楽しい!」なんて言葉を何度か目にするようになってから。去年までの私ならふーんと流していたような気もするのだけど、情報感度を高めなきゃなーという想いが年始からあったので、軽い気持ちでダウンロードした気がする。 最初に聞き始めたのは、はあちゅうさんとイケダハヤトさんというインフルエ

          声のブログ「Voicy(ボイシー)」の面白さ

          夫婦ゲンカの収め方

          最近Voicyという音声配信アプリを聴くのが日課になっている。私が日々チェックしているパーソナリティーのお一人、あやにーさんが昨日配信されていた回(#つれづれあやにー 25 京都 アプリポワゼさんからお届け)のなかで、ゲストのご夫婦と夫婦ゲンカの収め方について話されているのを聞いて、私たち夫婦のケースを書いてみることにした。 いきなりそもそも論になってしまうのだけど、私たちはほとんどケンカをしない。付き合ってちょうど1年で入籍し、現在結婚8年目だけど、記憶に残っているケ

          夫婦ゲンカの収め方

          きっかけはnoteから

          年始にふっと思い立ちnoteにアカウントを作ってから、これがちょうど10記事目になる。10年続けているアメブロとはまた別に、わざわざnoteを立ち上げた理由は、本当に「なんとなく」だった。何を書くかもまったく決めず、真っ白なキャンバスに向き合うような新鮮さだけを求めてnoteを開いた。飛騨高山の義実家に帰省中で、家事や育児から解放され時間に余裕があったことも大きい。雪が降り積もり一面の銀世界になった田舎の風景を見て、その高揚感をつれづれと書き起こしてみたら、不思議とFaceb

          きっかけはnoteから

          「あたし おかあさんだから」・・・?

          絵本作家のぶみさんが作った「あたし おかあさんだから」の歌詞がツイッターで炎上している。正直言って、今日一番最初にFacebookで見かけたときは、ゾッとしてしまった。呪いの言葉のように見えたからだ。 これを歌っているのは、元うたのおにいさんの横山大介さん。彼の声で、可愛いアニメーションと共に耳にしていたら、また印象は違ったのかもしれない。「あたし おかあさんだから」が繰り返し並んでいるそのキャプチャ画像は、ある種の切り取りハラスメントともいえる。聞けばめちゃくちゃ感動

          「あたし おかあさんだから」・・・?

          悪寒から始まった、日曜日の出来事。

          昨日の午前中、夫が「なんかやたら寒くない?」と数回言った。寒波襲来で寒いのは確かだけど、エアコンがついた室内でそれを言うものだから、ん?これはもしや、と察する私。案の定、一時間もしないうちに「やばい、悪寒かも」「ちょっと寝るわ」ときた。夫の体調不良は、いつもたいてい悪寒から始まる。 夫は毎週月曜から金曜まで関東に出張している。部屋を借りていた時期もあったけれど、幾つかの理由で今はずっとビジネスホテル滞在だ。この週末婚のような生活が始まって、もう三年目になる。 二

          悪寒から始まった、日曜日の出来事。

          放牧育児ができるまで

          私たち夫婦の育児の基本スタンスは「放牧育児」だ。 長女が生まれる前から「子どもは放牧して育てよう」とは言っていたものの、その言葉の意味を自分なりにちゃんと定義できたのは、やっぱり実際に育児を経験してからだった。 遡ること2013年。長女妊娠中だった私は、いわゆる「自然派志向」な生活を送っていた。 私にとっては以前からの関心事だったけど、妊娠を機に「どこまでストイックにできるだろう?」と、半ばゲーム感覚で「自然派にこだわること」を楽しんでいた。 当時の主な仕事は代替療法系の協

          放牧育児ができるまで

          二十四年目の記憶 −1.17

          高校二年の冬休みに「弁論文を書く」という宿題が出た。弁論文は「主張したいテーマ」がないと書きようがないが、なかなかコレといったものが思いつかず困っていた。年が明けあと数日で始業式、という時にふと「もうすぐまた1.17が来る」ことに気づき、そうだ阪神大震災の時のことを書こう、と決めた。 と同時に、それが「弁論文」かどうかはどうだってよくなってしまった。四百字詰めの原稿用紙四枚程度という指定があったけれど、その倍近い分量の文章を、数時間で一気に書ききった記憶がある。 三学期

          二十四年目の記憶 −1.17

          発酵ワークショップで伝えたいこと

          昨年ご縁があって、発酵ワークショップを二度開催させてもらった。ワークショップのタイトルは「お米から始めるシンプル発酵生活」。発酵はとても裾野が広い分野なので切り口は無数にあるのだけど、私自身が発酵の奥深さにどっぷりハマった経緯を振り返ると、このタイトルが最もアツく語れるなという理由でお米を中心に据えた。 日本人の主食でもある「お米」。発酵というと何か特別な材料が必要だと思われがちだけど、家にあるお米だけでも色々な味わい方・使い方ができるということを知ってもらうのが私の発酵ワ

          発酵ワークショップで伝えたいこと

          常識のアップデートを意識する

          年末に夫がamazon echo plusを買った。Siriさえうまく使いこなせなかった私は、まだタイマー機能を使ったりニュースや天気予報を聞くことくらいしか活用出来ていない。 でも我が家の娘たちは違う。4歳の長女は朝起きた時や、保育園から帰ってきた時に「アレクサ!じゃんけんしよう!」「アレクサ、いまなんじ?」「アレクサ、クイズだして!」と親しげに話しかける。そのたびにアレクサはメカニカルかつ丁寧な口調で「最初はぐー じゃんけん・・・ぱー」とか「すみません、私にはわかりません

          常識のアップデートを意識する

          二歳差姉妹の抱っこ事情

          今回の帰省の前日、「抱っこ紐を持ってきてほしい」とラインが入った。帰省中の育児主任である義父が、次女の寝かしつけに使うつもりのようだった。 「抱っこ紐なんてもう随分使ってないのにね」「お義父さん、腰痛めないかなぁ」なんて夫と話しながら、荷物の中に抱っこ紐を入れた。 二歳の次女は機嫌や体調が悪くなると私以外の人を拒むことがある。人見知りがなく、自立心旺盛で落ち着いた長女と比べると、やや気性が激しく甘えん坊で手を焼くことも多い。それもこの子の個性だと思っていたし、子を持つ友人知

          二歳差姉妹の抱っこ事情

          雪景に想う、結婚ってやつ。

          初めて冬の飛騨を訪れた2011年のお正月。その時もわりと雪が積もっていて、私は張り切って長靴を買いに出かけた。   それから3ヶ月後に飛騨高山美術館で挙式と披露宴をした時のこと。 <新郎の父からのご挨拶>の場面で「涼子さんはすぐに長靴を買いに行ってくれて、その様子を見て『ああこの人なら飛騨にお嫁さんに来ても大丈夫だろうな』と思いました」といった主旨のことをお義父さんに言われて、思い切り赤面したのを覚えている。 その年以来、長靴が必要になるほどの雪を(私たちが帰省している年末

          雪景に想う、結婚ってやつ。

          note、始めました。

          初めまして。上田涼子(kikka)と申します。 これまでフォトグラファー、ライター、セミナー講師、ソーシャルメディアのコンサルティングなど様々な仕事をフリーランスで請け負ってきました。 その仕事のほぼ全てが2008年から始めたアメブロと、その後主力ツールになったFacebookでの集客、そこから広がった口コミやご紹介で成り立っています。 アメブロもFacebookもある程度メディアとして育ち、どちらも私の大切な資産ではあるのですが、それとはまた別に「より素に近い自分で

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