写真_2018-02-21_12_01_10

声のブログ「Voicy(ボイシー)」の面白さ

アプリをダウンロードしてからまだ一ヶ月も経っていないのに、開くのがすっかり日課になってしまったVoicy(ボイシー)。きっかけははあちゅうさんのツイッターで「Voicy更新しました!」「Voicy楽しい!」なんて言葉を何度か目にするようになってから。去年までの私ならふーんと流していたような気もするのだけど、情報感度を高めなきゃなーという想いが年始からあったので、軽い気持ちでダウンロードした気がする。

最初に聞き始めたのは、はあちゅうさんイケダハヤトさんというインフルエンサー二大巨頭。過去記事の中から興味を引くタイトルのものだけを幾つかピックアップしてたっけ。音声メディアというと「ネットラジオ?」と思いがちだけど、聞いているうちに「これはなんかちょっとチガウぞ・・・」と思い始めた。

元々「情報は視覚でインプットしたい派」の私は、これまであまり音声メディアに馴染めなかった。オーディオブックもすぐ挫折するし、セミナー動画の音声ファイルを開いても、ちゃんと聞こうとすると手が止まってしまうのだ。私が今Voicyを聞いているのは、料理や掃除など家事をしているとき、メイクをしているとき、車での移動中。それから娘たちの寝かしつけの終盤、絵本を読み終えて電気を消したあと。運転中以外はワイヤレスの片耳イヤホンで、手を動かしながら聞いている。ラジオやオーディオブックが続かなかったのに、今Voicyを聴き続けられているのは「尺の短さ」「ユルさ・身近さ」だな、と思う。

10代20代がすっかりテレビを見なくなり、YouTubeにハマッているのは「尺が短いから」が大きな理由のひとつだそうだ。ひとつのテーマに30分から1時間を費やし、間にはCMが流れ、CM明けには直前のVTRが再度流れる。そんな悠長な構成にもはや若者は付き合っていられないらしい。ユーチューバーが配信するコンテンツは10〜20分程度。その短い時間内にぎゅっと面白さを詰め込んでいるのだから、その濃度にテレビは太刀打ち出来ない。かくいう私もテレビを持たない生活をしていた時期もあるし、今は見るとしても録画専門だ。
そういえばオリラジあっちゃんこと中田敦彦さんも著書天才の証明のなかで、「お笑いに許される尺はどんどん短くなっており、その時代のニーズに合わせて作ったのがPERFECT HUMANだ」といった主旨のことを書かれていた。現在放送中のNHKの朝ドラ「わろてんか」では大衆演芸の主役が落語(15〜30分)から漫才(10分)に変わりつつある様が描かれているのだけど、PERFECT HUMAN(1分)はその「時短エンタメ」の延長線上にあるのだ。

エンタメは可処分時間の奪い合いだと言われるなかで、Voicyは私の「耳が空いている細切れ可処分時間」をあっさり奪い去った。家事や育児をしながら、友達の話を聞くくらいの気軽さで、インフルエンサー達の肉声が聞けるのだ。「Voicyはラジオではなく声のブログだ」という株式会社Voicy代表の緒方さんの言葉はとても的確だと感じる。Podcastなど従来のラジオ番組が「書籍」だとしたら、Voicyは距離感・ボリューム共にすごく「ブログ」的なのだ。毎日更新する方も多く情報の鮮度は抜群だし、文字では伝わりにくい感情や体温といったものが一緒に届く。「自宅でスマホに向かって一人で喋ってます!」「今娘が隣でバナナ食べてます」など、パーソナリティーを生身の人間としてより身近に感じることもできる。Aさんが話題にしたテーマをBさんが翌日同じように取り上げるといった、パーソナリティー同士のやりとりも面白い。

反面、パーソナリティーの「声質」の好みや自分との相性がはっきりと浮き彫りになることも実感した。Voicyを聞き始めた当初、全く知らない女性パーソナリティーの音声を幾つか聞いてみたのだけど、内容以前に声質が耳に合わなくて、すぐに聞くのを止めてしまった。聞き慣れるとそうでもないのかもしれないけど、「声のブログ」において声質は生命線だ。はあちゅうさんとイケダハヤトさんの声はとても耳障りが良く、お二方がどんどん再生回数を伸ばしている背景には、元々の影響力に加え声質の後押しも大きいのではないかなと思う。
お二方とも雲の上の存在だと思っていたけれど、毎日声を聞いていると心理的な距離がグッと縮まる。ファンサービスにはぴったりのメディアなのかもしれない。そう思っていたら、株式会社キッズライン代表の経沢香保子さんが「音声は炎上しにくい」と書かれているのを発見した。やっぱりそうなんだ・・・!!

経沢さんも含め、インフルエンサーがこれから続々参入しVoicyが盛り上がっていくのは間違いない。加えてアニメやゲームのジャンルで活躍されている人気声優さん達が始めたら、一気にユーザー数が爆発しそうな予感。その界隈に詳しい友人によると、単独で武道館ライブを即日完売させるくらいの人気がある声優さんは、ゴロゴロいるのだそうだ。「声で心を掴むプロ」とVoicyの相性が、悪いわけがない。

今はまだ誰でもパーソナリティーになれるわけではないけれど、きっと近いうちにその制限はなくなるだろう。いや、なくなってほしい。そしたら私もVoicyですぐに番組持ちたい。笑 そうなるとVoicyは「声のブログ」ではなく「声のSNS」になり、新しい発信カルチャーのひとつとなっていくだろう。それまで私も、地味ながら再生回数アップに貢献していくのだ。

これからVoicy聞いてみようかな、という人にオススメしたいパーソナリティーさんはこちら▼

はあちゅうさん
キレのいいツイッターで話題になりがちなはあちゅうさん。ハキハキしたトークが小気味よく、根強いファンが多いことがよくわかります。「言いにくいことをズバッと言ってくれちゃう快感」があります。話題は働き方や恋愛なんかが多いかな。

イケダハヤトさん
タイトルは「仮想通貨ラジオ」なんですが、仮想通貨関係ない話題も多くてそちらの方が楽しみだったりする・・・。高知の山奥に住みながらインフルエンサーとして日々何を考えどう動いておられるのかが垣間見えます。最近三女ちゃんが生まれたそうです。何気に「イケボ」。

あやにーさん
あやにーさんのことはVoicyで知ったのだけど、しっとり癒し系の声がとても心地よいです。リスナーへの愛に溢れているし、優しい世界を作りたいんだな〜っていうのが伝わってくるので、ちょっと疲れた時にあやにーさんのVoicyが聞きたくなります。

塩谷舞さん
最近Voicyを始めたばかりのしおたんさん。まだVoicyに不慣れな感じが聞いていて微笑ましいというか、思わず応援したくなってしまう・・・。普段からしおたんさんの発信のファンなので、Voicy始めてくれてとっても嬉しい!クリエイティブ系の情報に強い芸大出身の人気webライターさんです。

ベンチャー支援家Kさん
はあちゅうさんがよく聞いてると言っていたところから、聞き始めたKさん。素性は明かされていませんが、エンジェル投資家さんに近い?のかな? ベンチャー界隈の情報を、「愛あるぶった切り」で解説されているのがとても勉強になります。「今お話しした内容は全てウソです!」と〆るのがツボ。そしてKさんも「イケボ」!!

ゆうこすちゃん
今日からVoicyを始められた新時代のカリスマ・ゆうこすちゃん。「お布団の中からお送りします!」みたいな設定からして流石としか言いようがない。時々出てくる博多弁が超かわいくてズルい。笑 これからどんなトークが聞けるのか楽しみ。

ここに挙げたのはVoicyで人気の方ばかりなので、安心してお楽しみいただけるのではないかと思います^^ Voicy、エモいです!


★今月よりSmart(便利で効率的な)でNatural(丁寧でからだにやさしい)なライフスタイルを発信するブログSmartNatural.Lifeを始めました。

いただいたサポートを励みに、日々の更新をがんばります!!!