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20代と小さな意思決定たち

なぜ、突然noteを書こうと思ったか。理由は2つあります。

まず、20代もいよいよ残り5ヶ月となり、同世代の飲み会などで30代を迎えることへの期待や不安をあれこれ話す機会が増えてきたので、自分なりの意見を言葉に残しておきたかったこと。

そして何より、2018年6月の前半だけでサッカーによる16年ぶりの骨折と、食中毒によるこれまた16年ぶりの入院のダブルパンチをくらい、しばらく安静にしておかなければならずクソ暇になったこと。笑

では早速、前者の理由を掘り下げていきたいと思います。

最近、ここ数年のすごいチャレンジや気づきが情熱的かつ体系的にまとめられているnoteがいくつかFacebookやTwitterに流れてきて読みましたが、ぼくのは正直そんなレベルが高い内容ではありません。その代わり、おそらく多くの人にとって自分ごと化できる内容だとは思います。

結論から言うと、ぼくは20代を通して2つのコンパスを獲得し、それらを携えて迎える30代が楽しみでなりません。

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1つ目は、得意なことを仕事にすること。とても月並みなフレーズですね。ただぼくの場合、ここにたどり着く前に好きなこと仕事にすること、も経ました。得意なこと、好きなこと。ここは意見が分かれるところであり、個人的には絶対的な答えはないと思うので、自分が現時点で答えだと思えることが大事かなと思ってます。

ただ、どちらにも共通するのは、そこに投じることができる物理的な時間を長くすることができるということ。1日あたりの長い時間、というよりも長い年月と言った方がぼくにとってはしっくりきます。理由は、どちらも長く働くインセンティブが働くから。

好きなことであれば当然、好きなことに携わってること自体がインセンティブになり得ます。一方で得意なことは、みんなよりもより早く、またはより大きな結果が出るので、仲間や会社から評価され、自分でも重要な仕事をしている、会社・社会の役に立っているという自負が持てます。これも大きなインセンティブです。

自分にとって何がインセンティブなのか。数回の転職と社内でのポジション・ミッション変更を利用して試した結果、ぼくは一旦得意なことにフォーカスすることに決めました。でもこれは現時点の価値観であって、究極的には、好きな分野における、得意な仕事を、好きな人たちとやっていくのが理想だと思うので、引き続きアップデートしていきたいと思っています。

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2つ目は、世界で生きていくこと。ぼくは日本人なので、より言葉を選ばずに言えば、日本に縛られず生きていくこと。ぼくはもともとグローバルなタイプではなかったのですが、漠然と憧れはありました。その状態から、ここ2年で状況がガラッと変わりました。

まず、英語力。2015年暮れに尊敬する先輩の影響でこれといった目的もなく英語の勉強を始め、英語を話せるという状況にはほど遠いものの、やや自信がついたところで2016年に初めて1人で海外旅行をして現地の友達ができました。小さな成功体験ですが、英語の勉強を続ける大きなモチベーションになりました。

そこからDMM英会話を継続し、思い切って仕事を辞めてNYへ短期留学し、再就職後も仕事でたまに英語を使う機会に恵まれ、海外旅行の頻度も意識的に上げました。こうして、ほぼ国内にいながら英語の基礎構築と英語に対する心理的ハードル排除は1年で達成できました。

そして、世界で生きていく勇気と自信。ぼくの場合は幸運なことに、2017年夏からインドで働くチャンスをいただいた(しかも英語の勉強を始めるきっかけとなった尊敬する先輩から)ので、その経験が直接勇気と自信をぼくに与えてくれました。

仕事も含め、1日のうち9割以上は英語を使って生活して約1年が経ちましたが、去年のぼくには想像つかないくらい大きな、そしてポジティブな変化が心の中で起きました。まだまだ成長しなきゃいけないのは勿論のことですが、こういう変化を噛みしめる機会をくれた会社には感謝しかありません。

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20代について、ここに書ききれないこともたくさんありますが、結果的には20代になりたての10年前には想像できなかった人生を歩めています。しかも、その結果をもたらしたのは何かすごい大きな意思決定というよりも、多くの人に訪れ得る小さな意思決定の連続です。

30代を迎えるにあたり、これらのコンパスを携えて新しく試したいことがふつふつと浮かんできています。それらの新しいことも、5年前だったら想像はできても実現性が薄いことでしかありませんでした。でも、小さな意思決定を続けてきた結果いま立っている場所から見ると、やれるんじゃないかという気持ちになります。

つまり、今後も小さくてもいいから変化し続けていれば、いま大きな意思決定に見える何かが、数年後には小さな意思決定に見える可能性がある、ということです。今日は、今週は、今月は、今年は、小さくてもいいのでどう変化しようか。

30代も、そんな感じで歩んでいけたらなと思っています。

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