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ある看護師の看護はこうして人に届くのだ

迎えに行く車の中で

こんばんは。
本日、2時間弱かけて
苦手な運転をし、息子くんを迎えに行ってきました。

運転はすぐに眠くなって嫌になるから
先ずは、 運転中も安心なVoicyでコテンラジオを。。。
深井さんの考察は、めっちゃくちゃ深くて、途中で追えなくなる、、
訳がわからなくなってしまい、こりゃ今じゃないな、眠くなってしまう
と断念、笑。

あっ、こう言う時こそ
耳だけNetflixでルパンⅢ世だな!
「ルパンⅢ世TV SP#15お宝返却大作戦‼︎」
を聞き始めました。

聞いてるだけなのに
頭で想像して、ルパンの声にセリフに、、、
大爆笑!!!🤣🤣🤣


、、したところで、オープニングテーマソングが流れる♪
「ルパン ザ サード♪♪♪〜」

[▶︎好きなんです、甲子園とかでも吹奏楽部の演奏が流れてくると一気に気分が上がっちゃうんですよね♡]

というわけで、1人なのに
なんだかニヤつきながら
ルンルン♪テンション高めで
病院に無事到着。

テンションをあげていく必要があったから
なんとなくこうしていたのだと思います。

単なる脱線ではないですよ、笑。

さて、今回の記事では、
息子くんの入院中に味わった患者目線、患者家族目線体験談の中から
息子くんが嬉しそうに話してくれた心温まる看護の一例をお届けしたいと思います。

この背景にはこんな病院事情があるのです。
最近、入院となるとコスト(診療報酬、各種加算等)を取るために書類やその説明の作業が増えたため、時間を取られ、時間をかけて人を看る(検温やコミュニケーション)ということが軽視されていたり、そこ(書類やその説明)お金取るんだから尚のこと看護的な説明してよ、怠慢になってない?と思うことが増えています。

それは、うちの病院でもですが、息子くんが入院したこの病院でも「あ〜ここでもか」と思ってしまいました。

おーい!そりゃないぜ

入院当日、病棟へ行く。
担当看護師:「お母さんここにサインしてもらえますか?」
これから始まりました。おい!説明もしてないけど、[(心の声)▶︎これ3000円の書類]ちゃんと説明してのだよ。[※言いませんでしたがね。]

ワタシ:「今日は入院中の大体の計画とか説明とかあるんですか?」
担当看護師:「あ、特にないですね。」
ワタシ:「あの、この子、前に入院した時は小さかったしワタシも付き添ってたのでそれほど不安がってませんでしたが、今回はよくわかる年齢ですし、めちゃくちゃ不安なので、大体でいいので説明をお願いします。説明用紙がなくてもそれなら、できるでしょ。」▶結局説明はなかったそうです(息子くん談)
「で、明日は何時に病院に来たらよろしいですか?手術当日は何時からですか?」
担当看護師:「わかりません。また後で連絡します。」▶︎連絡ない。息子くんに聞くと16時に来てと。


遠くの病院、面会はできない、中で何がどうなっているのか説明がなくて息子からLINEで聞かれる。わからない。。。けど、どうしようもない。。。


そして、迎えにいくと
また看護師さんが出てきて
看護師:「これにサインしてもらえますか?」、、、
[(心の声)▶︎それは説明するから、
生活指導になってコスト取れるんだよ、説明なしでコスト取るなよ]

ワタシ:「えっ?説明してもらってないんですが、、、」
看護師:「あっ、します。」
ワタシ:「それで、この出血のことなんですが、昨日かなり出血して処置してもらってるんですが、遠いのですぐには来れません。近くの病院に行った方がよろしいでしょうか?それなら紹介状がいると思うし、、、」
[(心の声)▶︎昨日のことも息子から聞いて知ってるけど、結構な出血で自分ではなんともならなくて処置してもらったこととか、説明ないし、、、そこら辺まで考えて対応とかしないのかしら?、、あっ、ワタシが看護師だからしなくて良いとか思ってるのかな?入院中にどうだったとか、退院後に困ることにだって、個別性があるのに、、それが看護じゃないのか、書類だけ渡せばそれで良いなら、猫でもできそうだな。]

とかなんとか、、、思いながら
もう何かを言う気も起こりませんでした。



笑いの神さまは突然に

息子が病棟から出てきました。
しんどそう。。
骨移植の切った足を引きずっています。

帰りの車は
「音消して、、(ルパンは聞かせてもらえません)」

そういう気分でもないのでしょう。

気づけば、ワタシ
しばらく食べれないものがあるので
何が食べられるのか?情報収集を始めてました、笑。

お昼にカレーライスを食べていると
ワタシの顔を見ていたので、、

これのことかと思い、、

「この前自分で前髪切ったら、おかしくなったから昨日美容院で更に短く切ってきたんさ、笑笑」

すると、
突然、息子が笑い出しました。


「1人だけ、男の看護師さんでめっちゃ面白い人がいてさ」

…まるで、ワタシのお笑いな顔[▶︎前髪が異常に短くて笑える]で面白いことを思い出したかのように
突然、笑顔で話し出しました。

息子くん:「今日の人じゃないよ。」
「その人が言ってることが面白くって、なんか俺の寂しい心をわかって話してくれてるみたいやった。救われた。」

「ママの持ってきたドーナツあるやん。あれ見て『お母さん優しいな、こんな高いドーナツ持ってきてくれんよ』とか言ってきたからさ。日にち経ってるけど食べていいかママに聞いたやん、で、あかん捨てろって言われたけどさ。勿体無いお化けが出ると思って捨てれんかったん。」

ワタシ:「えっ?まさかの、、、お持ち帰り?まじか、2週間経ってるし、、腐ってるわ、笑笑。」

「ほんとアホやな。。(大爆笑)」


人に届いたモノとは?

わかるでしょうか?
この男性看護師さん、息子くん目線に立って話をしているのです。

1人、不安、ママいない、、けど、そんな気持ち誰にも言えない
[▶︎息子くんの思いはこんな感じ]

この男性看護師さんは、
ワタシの話をすることで、息子くんの心を動かせているのです。
強がってるから、率直に「寂しいよね?」とかではなくて
間接的に、思い出しながら笑える話をする。

スタバのシュガードーナツって200円くらい。そんなに高くないのに、笑。大袈裟にいうことで、なんか話を広げようとして、、さりげなさが憎らしい、笑。

1人でもこんな風に目線を合わせてくれると人って嬉しくなるし
落ち着くし、、何より頼れるという思いから安心にも繋がるかもしれませんね。

そして、もう一つ。

この笑いの神さまが舞い降りたおかげで、
ワタシが不満でいっぱいになっていたこの病院の対応が一掃しました。

ありがとうございました。
どの方だったのか?わからないのが、残念でした。

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