2024年4月25日(木)『コンビ結成』

本日、コンビを結成した。

今週の月曜日から行われている相方探しの会を経てなんとかコンビを組むことができた。

やったー!

いぇーい!

わーい!

ひとまずひと安心だ。

相方探しの会で色んな人と知り合って仲良くなっていくのだが、本当に色んな人がいる。十人十色を実感する。まだまだ自分の世界はこんなにも小さいのかと。東京に来て少しは広くなったと思っていたが、井の中の蛙とはこのことだった。

相方を探す時に難航を極めた。

どこに重きを置くのか。

ぼくとしては最初、方向性が同じならいいと思っていた。ラジオの冠番組を持って全国ツアーをやるという目標に同じ方向を見れる人を。ただそうもいかなかった。色んな人に目標を聞いてもテレビが多かったりする。ラジオは結構お笑い界では有名で人気なコンテンツだと思っていたが全然違った。ラジオが好きな人も何人か見つけたのだが決め手とは至らなかった。全国ツアーをやりたいって言う人はぼくの知る限りいなかった。

方向性も大事だけどそれよりも大事なものがあった。

波長。

この表現で合っているのかは定かではないが、これから一緒に活動していく上でのその人との相性と言うか、波長みたいなもの。まぁ言いたいことはわかってくれるだろう。その波長にも重きを置いて会に参加する。

月曜日には会の後に仲良くなった面々と飲みにもいった。その時に同期から「仲良く友達にはなりたいけど、組みたくはないよな」「確かに組むの遅そう」「そもそも組めないかもね笑」と言われた。

うぅーーーー。

これを聞いてまぁわからんこともないから腹を立てるようなことはなかったけど、軽くバタンキューだった。芯の中からのギラついてるところや、こだわりが荒々しかったのだろう。自分では隠していたつもりだったのだが筒抜けだった。でも仕方ない。そういうのは出したくて出るものじゃない。

そして日が経つことに周りの同期たちはどんどんコンビを結成していく。

これがめちゃくちゃ焦る。信じられないくらい焦る。自分はコンビ結成の”コン”くらいにしか至ってないのに、もう”コンビ結成”まで至ってる人たちがいる。焦りに焦る。婚活みたいだ。周りがどんどん結成して自分が勝手に追い込まれていく。ぼくは三十路の女性なのかもしれない。

でも、横を見れば同じようにコンビが結成できていない人たちがいる。変に安堵感を得てしまい、逆に自分を苦しめている。負の連鎖。一体なにをやっているのか。

周りの仲良い同期ももう組んでたり、目星をつけてる人がいたり、別の人から誘われていたり、実際にご飯に行ったりしている人がいる。ぼくが相方を探すのに難航しすぎていて、「とりあえず声かけてみなよ」と言われた時はなにか硬いものでぶったたかれた気がした。でも、ぼくも何もやってないわけじゃない。この人いいかもな〜って思う人は全然いた。全然絞れていなかったけど数人は候補みたいに挙げていた。

そこから絞ろうにもまた迷宮入りする。

そんな頭を抱えているぼくを見計らって「もうネタあるならそれ見せればいいじゃん」と言ってくれた。

それもそうだ。

大学でネタをやっていたからそれを見せて、ネタの雰囲気とかが合いそうなら連絡してもらうようにすればいいじゃんと、誰しもが考えつきそうなことを大発明かのように持て囃した。そして大学の時にやってたコントを自分がボケ、ツッコミの2本と、男女ネタの計3本、漫才1本を数人に送り時を待った。

ただ、連絡は来なかった。

ネタを見せればいいと言ってくれた同期と、その場にいて見たいと言ってくれた同期からはお褒めの言葉や、こういう相方がいいんじゃないとアドバイスをもらい、1人2人くらいから感想きたけど、それ以外は無風だった。ぐっと噛み締めてもっと頑張ろうと思った。

そして昨日また同期とたまたま東京に来てた大学の後輩と飲んでる時に、待ちすぎるのも良くないとも言われた。それもそうだ。待ち人になってしまっては一生ひとりの可能性がある。自分から声をかけないことには何も始まらない。おそらく婚活だって自分からアピールしなければならないものだ。

それで1番最初に頭に浮かんだと言うか、可能性が広がりそうだった人にコンビを組んでほしいとの連絡を送る。

もうこの瞬間はドキドキだった。

告白と一緒。

そいつもその日中に相方を見つけたいだの、今日は飲み会があるだの言ってたからもしかしたら相方が既に決まっているかもしれない。ぼくはまだ手遅れではないのか、そもそもの可能性はあるのかドキドキしながら返信を待つ。

まるで高校生だ。

三十路な女性かと思ったら高校生だった。初々しくて可愛いだけ。

スマホの通知音が鳴り、メッセージが表示される。

きた!どうだ!

と思ってみたら、母上からの連絡。

黙っててくれよ。脅かさないでくれよ。

と、ため息ついてるとまた通知音と共にスマホが明るくなる。

ついにきたか!

と思ったらまた母上。勘弁してくれ。連絡を2回に分けないでくれよ。1回でまとめてくれよ。今気づいたが全然それを無視してた。申し訳ない。でもしゃーない。そういうもん。脅かせてしまったんだからね。

そしてまた待っていると、この人から連絡が来た。

ドキドキしながら見ると、ちょっと待ってほしいという保留の返答だった。

うぅーーーー。

保留。

保留なんていいことない。終わりに近い保留。あーあ。あの日経験した感情を思い出しそうになった。

なんとかまだ2日間、相方探しの会が残っているから救いはある。まだ諦めるには早い。そう思ってその日は終わる。

そして今日。

相方探しの会の空き時間に昼ごはんを食べながらその保留人といろいろ話す。

そこでもう一回コンビを組もうと改めてお願いする。

何個か質問されて答えた結果、コンビを結成することが決まった。

やったー!

わーい!

うれしー!

とりあえずやってみないことにはわからないし、とりあえずの期限付きでの結成ではあるものの無事コンビを組むことができた。

めちゃくちゃ安心している。

嬉しすぎて羽ばたきたかったが、さすがにスカした。さすがにね。スピード解散しかねない。

また別途で相方だったりコンビだったりのことも書こうと思うが、もう長すぎるので今日はとりあえず組めたという報告だけで。

喜ばしいね。

これからそいつと楽しみながら頑張っていきます。


the secondのライブツアーが当選して嬉しすぎるが、その連絡の前に口座の引き落としの連絡が来て察してしまって素直に喜べなかったから、ここられんどうにかしてほしいと思うそんなある日。

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