11月1日(水)『コントの怪物になれ・前編』

11月になり今年度もあと5か月かぁと時の流れは早いなぁと感じる今日この頃。

そういえばこないだのキングオブコントについてなにも書いてないことを思い出した。

単独感想noteに必死でここまで頭が回っていなかった。おっちょこちょいである。まさかの2日連続おっちょこちょい。これは結構な確率だ。

ということで振り返ってみる。

もうタイトルに前編と書いちゃってるが、感想書いてたら長くなっちゃってこれはもう一本じゃ無理となったので2部作にわけます。ご愛嬌。

まずオープニング。

やばすぎる。カッコ良すぎる。もう語彙なんていらないくらい最高だった。

昨年より引き続きの梅田サイファーさんと、三浦大知さん。

もう最初の始まり方から最後の終わり方まで全部がカッコよくてオープニング終わったらすかさずもう一度巻き戻して見ていた。あの日以来毎日3回くらい見ている。

やっぱりヒップホップがカッコ良すぎるのもあるけど、梅田のメンバー1人1人が、決勝で戦う芸人のことを”これでもか”というくらい詰め込まれてて、シンプルにラッパーとしての技量が爆発してた。

各々のコンビの代表ネタが組み込まれていたり、その人そのコンビにまつわることや、その人達の名前が隠されていたりと、聞けば聞くほど、知れば知るほどブッチブチにブチ上がるその仕組み。鳥肌製造機。

個人的に好きだったのはKZさんのニッポンの社長さんのバース。フローからリリックまで全てが刺さった。

去年みた 走馬灯

決意手に on the road

コント師達人 ほんまもん

地元背に ホームアローン

個性こそ 突破口

熱意きえない 常夜灯

暗転明転 底辺から天辺

4度目で優勝 ニッポンの社長

うわーーー!!!!ふぅー!!!!ポンポンポーン!!!

このやばさわからないのならもう話にならないので大丈夫です。はい。

いつかはこのオープニングで歌ってもらえるようになりたい。梅田の誰かに歌ってもらいたい。そんなコント師になれるように頑張りたい。それまで大会が続いてほしいし、梅田もその地位を守り続けてほしい。まっててね〜Rさ〜ん!!!

で、オープニングが終わりコントが始まる。

1組目はカゲヤマさん。

もうアホほど笑った。あんなん笑わないほうがどうかしている。笑わないわけがない。バカバカしすぎるし、アホすぎるし、それでもちゃんと狙いを外さず一本目として完璧な空気を作るその勢い。全てが完璧。1組目であれだけ点数高いのも納得だし、サルゴリラさんが出てくるまで普通にトップバッター優勝あるんじゃねって思ってた。結果2位だったけど、カゲヤマさんの大会だったといっても過言ではないと思う。

2本目もまた馬鹿らしくて面白くて。うんちネタというパワーかと思うと緻密な本のネタ。1個目の「ぼくは…どうなるんですか?」はもう凄かった。電話のくだりは面白すぎるし、最後の電話も半端なかった。うんちを一回しか言っていないという事実にも震えてしまう。パワーと本その両方が圧倒的でコント師としての尊敬が深まるばかり。

あと個人的に感動したのが2本のネタのつながり。

1本目の料亭では、たばやんさんは「小林」と呼ばれて、益田さんは「先輩」と呼ばれる。

2本目のうんちでは、たばやんさんは「部長」と呼ばれて、益田さんは「益田くん」と呼ばれる。

つまり登場人物としては「小林」「先輩」「益田くん」「部長」がいる。

呼び方が被らないその細かい設定はもちろんのこと、2本目の益田さんが後任に推薦したのが、小林という1本目のネタのたばやんさんがここで出てくる。

まさかの「先輩」は「益田くん」という同じ人間。

1本目で謝罪の場でおしりを出してしまうという狂気が、2本目の尊敬する先輩の机にうんちを置くという狂気と繋がってくる。確かにあの人はやべぇもんなと。それでもうんちを机に置くのはいかついけども。

2本ネタをやれるからこそ、その繋がりを持ってくると言う芸術点の高さ。本当なら初見で気づきたかった。それがものすごく悔しい。こういうのが好きなはずなのに。もっと設定に目を配れるようになりたいものだ。

2組目はニッポンの社長さん。

個人的には今大会で一本目が一番好きなネタ。よくある設定からの「サクっ」。死ぬんじゃないかってくらい笑った。笑いすぎた。全ての常識を覆すかのような仕掛け。うわ〜これやりて〜と強く思った。ツッコミ不在のネタで、ずっとやってることが変。不死身なケツさんの煽り文句が完璧すぎた。ぼくはああいう繰り返しのネタがやっぱり好きなんだろうなと。

2本目も一発目のツッコミがもう爆笑。あれだけ溜めて溜めて「ちょ、出しすぎちゃう?」やばすぎる。えぐい。こういうのやりたい。溜めてからのドカーン!カッコ良すぎるって。自分が思ってた感じと全然違うネタでやっぱすげぇと感心しながらニッポンの社長さんのことがだいぶ好きになった。個人的には優勝はニッポンの社長さんでした。

3組目はや団さん。

なんといっても灰皿でしょ。本番のあの場であれをやってのけるメンタルと覚悟。もうかっこいいとしか形容できない。なんであれだけ音が面白くなるのか。カゲヤマさんの2本目しかり、音って武器だなと。個人的にはペットボトルの灰皿を準備して中嶋さんが演技を始めた瞬間に違うとペットボトルを投げ捨てたところがツボ。いやいやもう見る気ないじゃん、投げたかっただけじゃん笑。と何回見てもあのテンポ感と威力、相性全てが面白すぎた。

4組目は蛙亭さん。

ぼくは特に好きで応援していた分この結果で残念だったけどむちゃんこ面白かった。超がつくほどの”にん”の暴力。彼氏に振られた人と寿司が潰れた人でのマウントの取り合い。振られた方がダメージはデカイはずなのに、寿司ボーイがあれだけ強く振る舞えるその様、面白すぎる。さらには中野さんのにんが相まって、「ばかも休み休み言えーっ!」「ぶつける相手はぼくじゃなーいっ!」は最強。あとシンプルにどうやってこのネタが思いついたのか気になる。どっからの発想?イワクラさんの狂気がたまらなく好き。


今回はここまで。次のはいつになるかわかりません。


怪物になりたいそんなある日。

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