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ロールキャベツの残り汁でリメイク本格パスタ!タリオリーニ・ブラサート風味

恐らく、皆さんこんな味のパスタは食べた事ないんじゃないでしょうか。

童心に返る何とも懐かしい味がします。

私は「乾燥パスタと生パスタは厳密に使い分けるべき」だと考える人間なのですが、今回使用するのは【ロールキャベツの残り汁】とのことですので、仔牛から取った洋風だしであるブロードを使った残り汁=肉のソース→生パスタという事になります。


もくじ

■ブラサートって何?
イタリアワインの王様【バローロ】で煮込んだソース
スイーツのようなパスタ
余り物をフル活用!な作り方
材料(2人前)
作り方
カロリー
上手に作るコツ
材料は残り汁の量に応じて
パスタはソースの量に応じて
■使用するのはたまご麺が望ましい
卵を使うなら必然的に小麦粉が必要になる
市販の生パスタは9割以上残念
みんな頑張ってはいる
具材を加えてアレンジするなら
砂糖たっぷりのミルクティーのようなテイスト


■ブラサートって何?

イタリアワインの王様【バローロ】で煮込んだソース
イタリアのピエモンテ州の名物に【ブラサート・アル・バローロ(牛肉もも肉のバローロ煮込み)】という料理があるんですね。

【バローロ】というのはネッビオーロ種の赤ワインで「イタリアワインの王様」と呼ばれるもので、ピエモンテどころかイタリア屈指の品質を誇ります。

香味野菜やジュニパーベリー、ローズマリーなどでマリネーした牛もも肉をトマトソースとバローロで煮込んだもので、これの煮汁を【ブラサートソース】と言います。

今回使用するロールキャベツの残り汁は牛肉で取ったブロードをベースにしたものなので、赤ワインを加える事によって即席ですがブラサートソース風のソースにする事が出来るわけですね。

スイーツのようなパスタ
イタリアでは砂糖を入れて甘くしたソースでパスタを食べるなんて事はあまりしないと思いますが、苺のリゾットが人気を博すように甘い料理が全く無いわけではありません。

私はブラサートソースにたっぷりのバターを加えた時、どうにも砂糖を加えたい衝動に駆られ、それを小麦粉に卵をたっぷり練り込んだタリオリーニで食べたところ素晴らしい味に出会ってしまったので、リメイクですがこれを皆さんにもご紹介したいと思った次第です。

日本ではナポリタンのような甘いスパゲッティが人気ですし、日本人の皆さんにならきっとお口に合うんじゃないかと思うんです。

肉料理の付け合わせとして簡単なパスタをプラスする時などにも使えると思いますので、意外と重宝すると思いますよ。

余り物をフル活用!な作り方

材料(2人前)
・タリオリーニ(生パスタ) 120g
・ロールキャベツの残り汁(ブロード) 100ml
・バター 10g
・赤ワイン(バローロ) 50ml
・砂糖 小さじ2
・パルミジャーノ・レッジャーノ 10g


作り方
①深鍋にたっぷりの水を張り、1%の塩を加えて沸騰させてタリオリーニを茹でる。
②ロールキャベツの残り汁にバター、砂糖、赤ワイン(バローロ)を加えて弱火で煮詰める。
③タリオリーニをザルに上げて水気を切り、②に加えてよく和える。
④十分に加熱出来たら火を止めてパルミジャーノを加え、手早く掻き混ぜる。
⑤皿に盛り、飾りのパルミジャーノを散らしてリメイク完了。

カロリー

りょうりんのロールキャベツの残り汁でリメイク本格パスタ!タリオリーニ・ブラサート風味一人前は大体 310 キロカロリーくらいです。

上手に作るコツ

材料は残り汁の量に応じて
赤ワインは残り汁の半量くらいの割合で加え、砂糖は赤ワイン30mlにつき小さじ1くらいの分量でしょうか。

何とも説明しづらいのですが、煮詰まった時にパンチがあればそれが正解で、煮詰まってもいまいち味が薄いようなら塩か砂糖か足してみてください。

パスタはソースの量に応じて
リメイクは残り汁を使う時点で、ソースを増やす事は出来ません。

なのでソースの量に対してパスタを入れ過ぎないという事が大事になります。

パスタに絡めるとだいぶソースの味が薄まりますので、パスタは気持ち少なめくらいで作ると良い結果になるかもしれませんね。

■使用するのはたまご麺が望ましい

卵を使うなら必然的に小麦粉が必要になる
【タリオリーニ】はピエモンテ州では【タヤリン】とも呼ばれる生パスタで、皆さんご存知太麺【タリアテッレ】の細麺バージョンになります。

タリオリーニもタリアテッレもたまご麺なのですが、イタリア北部の生パスタは軟質小麦をベースにしたものが多く、卵をふんだんに使っているのが特徴です。

ことタリオリーニに限っては、地元のピエモンテでは卵黄のみで作られるそうで、卵黄をメッチャ使った軟質小麦で作ったものが本場のタリオリーニなのだとか。

市販の生パスタは9割以上残念
涙ぐましい努力は認めますが、まぁ正直言ってあんまり美味しくないです。

ミニスーパーなんかでは生パスタは取り扱っておらず、かろうじて高級スーパーか大型スーパーが頑張って取り扱っているといった感じです。

たまご麺の生パスタを取り扱う店を見つけて

「おぉスゲェじゃん!良くないこれで?!」

と思うのもつかの間、成分表示をよく見てみると消費期限を延ばすために【卵黄パウダー】なるものを使っていたりして、あの滑らかでふくよかな本物の生パスタとはだいぶ異なる味わいだったりするんですね。

みんな頑張ってはいる
仕入れる方も生産する方も商売ですからね、「まぁここが限界なのかな」と思いました。

「一日一袋も売れないわけじゃないんだったら一回当たりの入荷の量を減らして頻繁に入荷すればいいのに」という声もあろうかと思いますが、そうなると配送コストが激増するので安価に店頭に並べる事が出来なくなり、売上数量が減ってしまうのでしょう。

食品ビジネスは合理化が最も重要なので消費者の声に応えていればそれで良いというものでもないのです。

我が家のキッチンは狭くて生地を伸ばすためのまともなスペースも無いので生パスタをやる時は相当の覚悟が要るんですが、マジで本気を出す時は自分で作るしかありません。

具材を加えてアレンジするなら

砂糖たっぷりのミルクティーのようなテイスト
個々人で感想は様々あるかと思いますが、私はこのパスタ、見た目も味もミルクティーっぽいなぁと思うんですね。

なので「紅茶のお供」なんかは相性が良いんじゃないでしょうか。

じゃあ、ホイップした生クリーム?

いやいや(笑)

オーソドックスなイタリアンでは【ポルチーニ茸】や【トリュフ】、ブラサート・アル・バローロの【煮込み牛肉】などをプラスするところですが、独創的なアレンジをするならば栗やサツマイモなんか合いそうだと思います。

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