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日帰り弾丸ツアー@NY

留学中の土曜日に、下宿先からマンハッタンまでチャリで行った話です。特に話はまとまってません。

新しい出会いは突然舞い込んでくる。同じ大学の先輩からこんなメッセージが届きました。

6年前、その先輩がニューヨークの旅行中にカフェでゆっくりしていたら、隣の人に中国人と勘違いされ、訳の分からない言葉でしゃべりかけられたのが出会いだったみたい。

話をするうちに意気投合し、先輩が日本に帰国してからもずっとメールで連絡を保っていたようで、今でも「この人のおかげでグローバルに生きようと思えた」という。

ぜひ会ってみたいと思った。

もらったメールアドレスで早速連絡を取ってみる。彼はSteveというみたい。

会う日程を決め、場所も決まった。マンハッタン島の97thストリート、コロンブスアヴェニュー交差点近くのカフェ屋さんにしましょうと言ってくれた。


僕の情報収集源はほとんどツイッターである。そして旅が趣味の人もよくフォローしていて、彼らが載せる旅先での写真はいつもワクワクさせてくれる。タイムライン上に「アメリカ横断成功しました!」とか、「日本最北端の地、到着!」とか、「これから喜望峰に向かうぜ!」なんて見ると、居ても立っても居られなくなることがよくある。

難しい言葉使って形容できないけど、ただカッコイイなといつも思う。

約束の前日の夜、電車なら2時間でいけるマンハッタン島へ、自転車で行くことに決めました。

切符を買う現金がなかったことが一番の理由だったんですが、自転車で遠い場所に行ってみたい気持ちが後押しをくれた。月に行くことなんかと比べたらちっぽけなことだけど、ぼくにとってワクワクするような挑戦だった。(なんか挑戦って書くと大げさだな)

1マイル=1.609㎞だから、ちょうど100㎞ぐらい

岡山と愛媛を結ぶしまなみ海道のサイクリングコースは約70㎞。片道しか経験したことがないが、クタクタになったのは覚えている。最近ジムでよく走ってるし、たぶん大丈夫だろ。


出発の時間 7:30

余裕を持って6時に出たかったけど、あれは見事な二度寝だった。Steveと待ち合わせの時間は14時。まだ1時間少しの余裕がある。行こう。




天気が最高でよかった。アメリカに来た最初はこの右側通行になかなか慣れなくて何回か車にひかれそうになったけど、さすがに覚えました。イヤホンを片耳に、お気に入りの音楽を聴きながら、ひたすら漕いでいく。


ところどころに”アメリカ”を感じながら、見る景色、街並みが何もかも初めてで、その新鮮さに心躍る。全然知らないところでチャリ漕いでるんだなあと思うと、思わずニヤニヤしてしまうのは病気ではないと信じたい。


Google ナビに現在地と目的地を入力すると、その交通手段に合った最適ルートを見つけるアルゴリズムがあるみたい。こんな山道にあるハイキングコースがマップに登録されてることに驚くが、この道を自転車通行可としたGoogle の人の神経にもびっくり。機械学習に非はない。でもこんな道、普通に来ることはないから、それも冒険だ!

クイーンズ→ブルックリン→マンハッタン、と近づくにつれ車通りが多くなっていく。この橋を渡ればマンハッタン島。途中でちょっと道に迷ったり、休憩したりしてたら、時間はいつの間にか13時半で、ギリギリ間に合うかなというところ。

この写真で充電が切れてしまいました。どうやら位置情報をずっと衛星とやりとりするのはケータイにとってしんどいらしい。

結局、約束の時間に2分間遅刻してカフェ屋さんに入ると、すぐに白いTシャツを着た男性が立ち上がり、こっちへ歩いてきた。初めて会うが、間違いなくSteveだと思う。


・・・・・


カフェを出てからピザのお店にも立ち寄り、かれこれ4時間しゃべりあった。あんな濃い時間を過ごしたのは久しぶりだ。

Steveは僕が初めて出会ったユダヤ人である(英語では Juwishという)。ヘブライ語の書物を英語に翻訳することを仕事にしていて、この街、ニューヨークにかれこれ15年以上住んでいる。自由に生きてるなと印象を受けた。前の奥さんとは分かれて、今は台湾人とイギリス人と同時交際中。どちらの方もいわゆるナンパで出会ったみたいで、Steve曰く、今は欲しいものが手に入ってるから後は楽しむことが一番だよと。

あー、その領域に達するにはあと何年かかるんだろう。。

今は自分にやれることを頑張ろう。

にしてもこの繋がり不思議だよなあ。先輩が6年前の旅行中に出会った友人にこうしてニューヨークで会っているって。実はその先輩のおかげで、トビタテの留学を決め、そして留学計画書を書く際にたくさん助けてもらっていました。Steveとの出会いがまたとこでつながるか楽しみだな。

最後に写真を一緒に撮ってもらった。

Steve こう見えても、38歳なんです。やばくないですか


もうすぐ日が落ちる。

ハドソン川沿い

手前はなにか分からないが、左奥が西半球で一番高い建物である
One World Trade Center

自由の女神とのツーショット


マンハッタン島の南端、バッテリーパークで沈む夕日を眺めて少しの達成感を感じながら虚しい気持ちにもなった。このマンハッタンの街で世界中の”最先端”たちが集まり、各自の才能を活かして化学反応を起こし、世界に発信し続けている一方で、自分はまだ何者でもないんだな。比べる方がおこがましいかもしれない。けど、この基準は持ち続けたい。自分が十年後にやってることが少しでも世界に近づけれたらいいな。



マンハッタンの夜景にバイバイして、その後ペースを抑えて7時間半ひたすらチャリをこぎ続け、深夜3時半に帰宅。暗い夜道には泣きそうになりました。

行き帰りで総距離200㎞。自己史上最高に漕いだ!

こんな日帰りツアーを最後まで読んでくれてありがとうございます。もっと色んな名所を紹介出来たらいいんだけど、ちゃんと下調べしてからそういうガイド系のnoteも書いてみようと思います。

今度はどこ行こうかな。。。

君に幸あれ!!!