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【中国語は奥深い!】No.3 今すぐ使えるスラング②

みなさんこんにちは、竜馬です!

ではでは、今回のNo.3も前回に引き続き、中国語のスラングを紹介していきます!

「へー 中国語にはこんな言い方があるんだ」ぐらいの軽い気持ちで楽しんでもらえたらと思います。では、早速後半の5個を見ていきましょう。

⑥吃醋(chi cu)

は日本語に直訳すると「酢(す)を食べる」ですが、これではただ酸っぱそうなだけで、意味がさっぱりわかりませんよね。

この言葉の語源は、実はの時代(618年 - 907年)にまで遡ります。唐の第二代皇帝(李世民)は少し意地悪な人で、当時仕えていた大臣の一人(房玄龄)にこんなことを。。。

大臣の房玄龄は、とても気性の激しい妻を持っており、彼は今で言う恐妻家でした。ある日、宴会の席で皇帝は房玄龄に「美人を二人、君の女房として与えよう!」と命令し、房玄龄も陛下の命令に抗うわけにはいかないと思い、その美人二人を家に連れて帰りました。もちろんそれを見た妻は、案の定、激怒。

聞きつけた皇帝は、太監に”毒入り酒”を房玄龄の妻のところに持って行かせ、こう伝言しました。「もし新しい女房を受け入れなければ、この毒が入った酒を飲み干せ」と。房玄龄の妻は、若くて美しい二人の女性を見て、私はもう年を取っていて敵わないと感じ、その場で”毒入り酒”を飲み干すことに。しかし、”毒入り酒”と思っていたものも、皇帝の意地悪でただの””だったんです。

二人の若い美人と自分を比べて、そこに劣等感を感じ、結果的には””を飲んでしまったこの話から、という言葉は嫉妬するという意味で使われるようになりました。

これを読んでいるみなさんも気づいたかもしれませんが、日本語にもこれにピッタリな対訳がありますね。「焼き餅」も文字を見ただけでは意味はさっぱりですが、嫉妬という意味で確かに使われています。(嫉妬することを「妬く(やく)」と言うことから、洒落で「餅」が添えられてたんだとか)

では例文です!

Ex ) 他是一个爱吃醋的人。

→ 彼はほんとに焼き餅やきだ。

生活の中でフランクに使われる表現なので、ジェラシーを抱いた時はぜひ「我吃醋啦!」と使ってみてください。


⑦背黑锅(bei hei guo)

黒い鍋を背負うと書いて、無実の罪で汚名を負う、という意味です。イメージに合って分かりやすいですね。これも日本語に「濡れ衣を着る」というピッタリな対訳があります。

西洋と同じく、中国でも「黒色」が持つ文化的意味合いはマイナスな場合がほとんどです。日本語でいう「裏社会」は中国語で「黑社会」と訳され、種々の犯罪組織(マフィアやギャング)をまとめて指しますし、「13日の金曜日」は中国語で「黑色星期五」という言い方をします。

Ex ) 你何苦替他背着黑锅呢?

→ 君はどうしてわざわざ彼の罪をかぶっているのだ?

犯罪ミステリーのドラマを観てるといっぱい出てきそうな表現です。


⑧香蕉人(xiang jiao ren)

先に断っておくと、このスラングを実際に使うことはあまりおすすめしない。でも、もしかしたらローカルな会話で聞くことになるかもしれないので、ここで紹介しておきたいと思います。

香蕉人中国であるルーツを持っていながら、アメリカやヨーロッパに移住し、西洋の言葉は堪能であるが、中国語が分からない華人のことを指します(華人は、移住先の国籍を取得した中国系住民のことで、国籍を取得していない中国系住民は華僑と呼ばれています)。

東アジア一帯にルーツを持つ人たちはいわゆる黄色人種に含まれていますが、中国語を喋らない華人はというと、普段の生活は英語などの西洋の言葉でコミュニケーションを取るので、中身は西洋人と変わらないのです。「外は黄色、中は白色」のバナナから連想して香蕉人という言葉は作られました。日本語の「ロールキャベツ男子」とさほど変わらないですね。

ウィキペディアにも書かれているように、区別というよりかは人種差別的な意味合いがあるので、実際に使うのは避けた方が良さそうです。


⑨山寨(shan zhai)

山寨(さんさい)は元々、「山に囲まれた塞、山賊のすみか」という意味を持っています。明の時代に書かれた歴史小説の大作「水滸伝(すいこでん)」の中では「似たような優れた人物たちが多く集まる場所」として書かれていたので、そこから転じて「模倣、ニセモノ、ゲリラ」などを指すようになりました。

日本語で言う、パクリやパロディ商品という似たような意味で使われているスラングですが、現在の中国ではポジティブなニュアンスを込めて使われているようです。

模倣・ニセモノに文化としての価値を見出す用語が山寨である。過去にはコンピュータや家電製品などの山寨机(山寨機)がブームとなった。(中略)エリート階層が主導するイノベーションではなく、草の根が主導する模倣の積み重ねによるイノベーションを「山寨精神」と呼ぶ。山寨机は完全な模倣品ではないユニークな製品が多い。一方、単なるコピーは「盗版」(日本語でいう海賊版)と呼ばれ、イノベーションを感じる「山寨」とは区別されている。From Wikipedia

既に出来上がったプラットフォームに新たなひと手間を加えることを「イノベーション」として捉える「山寨文化」。こうした言葉の裏側に隠れているハングリー精神が、新しい技術を次々と量産する中国市場を支えられていると筆者は感じています。

Ex ) 大部分人分不清什么是正派手机什么是山寨手机。

→ ほとんどの人は何がブランドのケータイで何が模倣品のケータイか見分けがつかない。


⑩吃土(chi tu)

前回の最後で「双十一」を紹介させていただきました。今年も爆買いが起きたようですが、双十一の後は吃土をしてしまう人がきっと続出しているはず。

文字通り、土を食べるという意味の吃土は買い物に高額なお金をつぎ込んでしまい、ご飯を食べる余裕もない貧困な状況を自嘲する時に使われています。

実はこの言葉、日本人が原作者である「東方Project」というマンガのワンシーンに由来しているようです。

日本のサブカルチャーの影響が中国に渡り、今やスラングになっているのは面白いですね。

Ex )  这些宝石不用吃土也买得起。

→ ここらへんの宝石は破産しなくても買える。


これまで二回にわたって中国語のスラングを紹介してきました。いかがでしたでしょうか。中国へ旅行に行く時に、現地の方と話し会う機会があればぜひ使ってみてください!

では、次回もお楽しみに!!

君に幸あれ!!!