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書評:山里亮太『天才はあきらめた』(1)

あいみょんかと思った?残念。今日は小休止です。
2週間ぶりに家族が家に帰ってきてあんまり音楽を聞けてないのと、あとはあまりにもタイトルの本が良書だったので、軽い書評と。

山里亮太さん、っていうと堅いか。山ちゃんにしますか。

先日の蒼井優さんとの結婚は話題になりましたね。
実は私高校生の頃から蒼井優さんのファンでございまして…、あとやまちゃんもファンでした。

こんな風に書くとちょっとミーハーっぽいけど、結構一時期追いかけていた。情報だけだけどね。お笑いは見に行ったことがないのだけれど。

蒼井優さんは『リリイ・シュシュのすべて』という映画で初めてみたんだっけな。岩井俊二監督の暗い暗い青春の映画です。あんまりおすすめしません。

それこそおふたりのキューピッドになった南海キャンディーズ・しずちゃんも出ている『フラガール』とかのほうがいいかな。やさぐれ気味の松雪泰子さんとか、訛りまくった豊川悦司さんなんかも素敵ですよね。あの映画。

まあ、直近のものはあんまり見てないかもしれないけれど、『人のセックスを笑うな』とか『百万円と苦虫女』とか、WOWOWのスペシャルドラマとか…色々見たなあ。

やまちゃんはいつぞやのM-1グランプリで初めてみてからというものの、そのすさまじいツッコミボキャブラリーに魅せられて魅せられて今日にまで至ってます。どちらかというと友人間や恋人間でツッコミ役に回ることが私は多いので、参考にしたいと思って見てます。

参考にならないけど笑
すごすぎるもんなあ。うん。

あ、で、今回の本はこの「すごすぎる」が、やまちゃんの場合はどういう意味ですごいのかが主題かもしれない。

「自分は天才でないから」という言葉から始まって、彼がお笑い芸人になりたいという夢をどう現実に変えてきたか…その詳細が語られています。

想像以上にゲス野郎であり、また人工的かつひねくれたポジティブさを持ったやまちゃんが現在の立ち位置まで駆け抜ける様は「スッキリ爽快!!」って感じではないかな。

かなりモヤっとする点もありますね。例えばやまちゃんは南海キャンディーズを結成するまでに2度コンビを変えているのですが、解散理由はどちらもやまちゃんの相方に対する無茶振りや理不尽、過度な要求などが原因だったそうです。

結構ひどいエピソードもあります。途中3回位「うわ…これよく本に書いたな…。」って思いました。

それでもやまちゃんのたどってきた道を、そのやり方を全否定する気になれないのは、全編を通して「面白くなりたい」「人から認められたい」という核となる思いを持って、全力で努力してきたということが伝わるからでしょう。

それにしてもしずちゃんに対する諸々はひどすぎて…笑

結婚会見の見え方が変わりますね。この本は。
しずちゃんすごいな、ってなります。

あと、この本は「すべては実力で決まる」という風な雰囲気のあるお笑いの世界の人情を語っている本でもあります。

巻末解説を書いているオードリー若林さん、千鳥の大悟さんなんかの株が急騰します。特に大悟さんは…ずるいなあ。

最近色々と芸人さん周りは騒がしいですが、いつのときもどんな騒動があってもそんなの関係なく誰かを笑わせるために本気になっている人がいるのだなあ、って思えてちょっといい清涼剤になりました。この本が。

うん、これでやめてもいいんだけれど、せっかくなら蒼井優さんも絡めてもう少し話したいですね。

明日あいみょんのお話を完成させて、明後日辺り書きますかね。税込みでも700円切るくらいの価格なので、超おすすめですよ。

それでは、また。

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