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【詩】だけど涙は透明だろう

たとえば僕の直ぐそばで
富める者がなにか失っていて
この世界の反対側で貧しい者が
なにかを得ている
真っ赤に燃えて 灰になって
だけど涙は透明だろう

あなたが深く悲しんでいて
わたしが実に喜んでいる
結果を溶かしたヨーグルトのよう
ひとさじ食べて呪って祝う
見上げて厚く ブレる星空
やはり涙は透明だろう

右に行けば左がよくって
左に行けば右がよいよと
真っすぐ行けば振り返れと言われ
後ろを向いたら無駄だと罵られ
立ち尽くしている 上唇が死海
依然涙は透明だろう

ぼくの手が今日もあなたに触れる
あなたの首筋はそっと応える
水気のない寂寞の大地で
届くはずのない郵便を待つ
オアシスの中に 草っ原があるのなら
そこで抱き合う涙は翡翠色

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酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。

ほらこんなん読んでないで酒でもお飲みなさい。
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りょーさけ

詩や散文が好きです。復活しました。

いつかのための詩集

どこかで酒と出会うための詩集。

コメント2件

いいなぁ。りょーさけさんらしさがあって、でもシンプルにまとまっていて。
人生酢いも甘いもあるけれど、その中で自分の聖域のような感受性がある。そのどうしようもない純粋さを感じました。

二週目りょーさけ氏、いい感じだなぁと思って読んでおります。
不思議なくらいなにか伝わっていて、嬉しい限りです。
なんだろ、そういう部分があると信じることで(特にネットの)殺伐とした感じって和らぐのではないかなあなんて思ったり?
すべての人にそういうところがあるのかは分からないけれど、あったらいいな、と思ってます。

(2年目の最初の日からnoteに書く前に下書きを書くようにしました。あと、発想力とかひらめきだけに逃げずにちゃんと書けることから書こうと思ってやってます。他人の記事にも目を通すようになりました。地道に精進します。あざーす。)
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