コンペと酒と、これからと。
酒について考えてるとき、とりあえず僕は楽しい。
しかしそうでないことも確実にある。
でも、そこも見つめて、楽しく進んでゆきたいな。
今日は少しばかり昨日の延長戦みたいな話になるかも知れません。だから昨日の話に興味があった人は読むとよいかも??関係があるのは少しばかり、だけど。
一昨日とある日本酒コンペの結果が出ました。日本国内で行われるコンペの中では一番大きいものだと思います。
純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒…あとは海外の酒部門なんかもあって、まあ賑やかです。
個人的には好きな酒蔵のお酒が入賞していたのでなんだか嬉しかったです。「おおー!」と声を上げました。仕事の休憩時間でしたが…(笑)
で、一応さっきも言ったように大きめのコンペなので、「あーこりゃ家帰ってTwitterみたらタイムラインはこれの話題で持ちきりかもなー。」と思ってました。
思ってました。
結論から言うと、あんまり話題になってなかったかな?
そういうふうに思います。
そもそも言及している人が少ないし、していてもあまり好意的な意見でないものが散見されました。
あ、「好意的であれ!」ってポジティブクソ野郎なことを言いたいんじゃないので、そこはまずおさえといてくださいね。
ひとつ目に、なんだか寂しいものだなと思いました。当然ですが、蔵元さんたちは熱心な人ほどこのコンペのために時間と労力を割きます。その労力の結果に酒ファンがあまり注目してくれないのはちょっとさみしいよな、と思います。
もちろん開催する側のアピールの仕方もあるかとは思いますが。
ふたつ目に、なんでそんなに否定的なのだろうと思ってしまいました。
総じてネガティブな意見は様々な印象を元に「こんなコンペ結果信用ならない!」と述べるものが多かったかな。
信用ならない、か。
なぜそこまで断言できるのか僕にはわかりません。
「主催してる酒販店でいつもよく売られている酒ばっかり受賞してるから信用ならん」って声を聞きますが、それは考え方次第であると思います。
「いつもたくさん売ってもらってる酒販店主催のコンペだから、力入れなきゃな!」と蔵元が考えて注力した結果だと考えることもできるのではないでしょうか。
あと、「普段その酒販店で売られてないけど超うまい銘柄を知ってるぞ。なぜ入ってないんだ?」という声もたまに聞きます。
審査で落ちてる可能性の他に、そもそも出品してない可能性もあるんです。
だから何が言いたいかって、そういう自分の推し造り酒屋に必死になって出品してもらうためにも、コンペには興味を持とうよってことです。
いい忘れてましたがこのコンペは「市販酒の中でナンバーワンを決める」コンペなのです。それがコンセプト。
だから市販酒を日常的に買って飲んでSNSあるいはリアルで発信する一般の酒ファンが関心を持ってるか持ってないかは重要です。
皆が興味を持てば多くの酒蔵が「え、そんな関心あるん?したら商品の売上や普及につながるじゃん、やらなきゃ!」と思うような空気を作ることも可能だと思います。
そうなったら、あなたの好きな酒(もしかしたら今現在コンペには出品してない酒)もコンペに出て賞とか取るかも知れないよ。
あと、どんな物事にもポジティブな面とネガティブな面があるものです。時に熱い視点で、時に冷めた視点で眺めてこそ全体像が見えるというものでしょう。
ネガティブ面だけ見てたらきりがないです。合わせて2で割って見ましょう。
…と、コンペに寄せて発言しましたが、一番言いたいのはこれです。
なんか賛成意見と反対意見のどちらかにつくことが目的になってないかな?
酒に限らないですが。
例えば酒だったら、大事なことは個々の事例に賛成反対の旗を掲げて突撃することではなく、それを「どう酒を楽しんでいけるか」「どう普及させるか」などなどを考えていくことだと思うのです。
個々の問題はいわばそれを通して酒について考えるための下地のようなものではないか。
そういうふうに思うのだけれど…。
スタンスがあって断言があって、プロレス的なやり取りがある方が面白い人もいるのかなあ。
それが、少し切ないですね。
と、センチメンタルになったけど僕自身はだいぶ元気です。
また出張中で、光の街をさまよってます。
よい出会いがあるといいな。酒との。
乾杯。
酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。