選挙以外の話題も多いこの頃だが、
わたしのTLには #選挙行こう が溢れている。

そんな中、
選挙に行かない人たちの意見もちらほら見かけて、興味深かったので他の意見も調べてみた。

まぁ、気持ちはわからなくもない。

と、正直思ったが、個人的には
「人は1人では生きていけないし、
住民票を持って"人間社会"で生きている以上は、そこで起きている物事に無関心でいたくない」
ので、わたしは選挙へ行く。

なんで選挙に行かないのか(列挙)

・たかが1票で何も変わらない
・どうせ力のある組織票で決まる
・生活が変わらないなら行く意味がない
・興味がない
・よくわからない
・今の選挙制度の価値がない
・政治家なんてどれも一緒
・日本がダメになったら海外行くから
・選挙の優先順位が低いだけ
・行かないという選択もあると理解して欲しい

みたいな意見を見つけた。
選挙に行く派の呼びかけや行くべき理由なんかはよく聞くけれど、行かない派の無関心には響いていないみたいだし、もう少し行かない派を理解しないと両者の溝は深まるばかりな気がした。

一方、ベナンでは

少し前、ベナン共和国でも議会選挙があったので、ベナン人たちに選挙行った？と聞いてみたことがある。

大多数が行ってなかったので、その理由を日本人の行かない理由に照らし合わせながら列挙してみる。

共通する行かない派の意見

・お金のある組織票で決まる
・どの党に入れても生活が変わらない
(ベナンの場合、今回は与党しか参加できない仕組まれた選挙だった)

少し違うけど似てるのが
・選挙制度に問題があるから反発する意味で行かない

大多数は、選挙制度への反発で行ってなかった。

異なる行かない派の意見

日本
・たかが1票で変わらない
・興味ない
・よくわからない
・選挙の優先順位が低いだけ
→こう言う人はベナンには居なかった
(少なくともわたしの知人には)

・日本がダメなったら海外行く
→まぁベナン人にはできない

ベナン
・選挙権が与えられていない
→戸籍登録なんてものがなくて身分証がない人たちはもちろん投票できない(悲しいことに)

行かないけれど行動する人がベナンにはいる

日本だとこういう人、いなさそうだけれど
ベナンだとこれも結構いた。

そう、デモをするのである。

これが日本人からすると、
またそんな危ないことを…
なんて理解できないかもしれないが、
私はここに日本の行かない派の人たちの稀有さがあると思う。

そこにあるのは無関心だけ

ベナンの人たちは、ほぼ誰一人として
関係ないから行かない
とは思っていない。
(少なくともわたしの知人は)

彼らは
・行かなくても関係あるから行動する
・関係あるけど(悲しいことに)権利がない
のどちらかなのだ。

どうして人は他者に、こんなにも無関心でいられるのかが、わたしにはわからないから、これ以上は話を進めようがないのだけれど。

いつだって国が暴走したときにあったのは
その前の長期的な無関心だった。
(もちろん他にもいろいろあるけど)

周りが無関心ならやりたい放題なのは、
自分に置き換えれば自明のことなのに。

無関心でいることの"ツケ"を払うイメージが全くないのは、どうしてなんだろう。

そして、そんな人たちが日本の過半数なのだと思うと、恐怖すら感じる。

わからないなー。

----------(追記)
加えて、日本の人たちって小さな変化を感じにくくなってるんじゃないかなと思った。

1票1票の積み重ねとか
30年、50年後のための1票とか。

意味のない1票でも
意味のない選挙でもないはずなのに
大きな違いがすぐに現れないからわからないだけなんだろう。

選挙に行かない人たちって
1日1日の積み重ねが人生になっていることを
わからない人たちなのかもしれない。