【超私的ライブレポート】 2023.02.19 Red Hot Chili Peppers @東京ドーム
Red Hot Chili Peppersにギタリストのジョンが復帰して16年ぶりとなる単独公演が先日あった。
このライブを期に自分は20年越しに改めてレッチリのファンになった。
ライブが終わってから1週間くらい、余韻でだいたいレッチリを聴いてる。
せっかくなので参加した記念に思い出を書き綴ろうと思う。(「アウトプット大全」という本に触発されている)
しかしすごかった。
本当にすごかった。。
自分とレッチリの出会い
遡ること20年前、中学生のころBy The Wayが発表されたときだった。別特集のために買った雑誌に載っていたのをきっかけに興味を持ってCDを借りてみた。
このときからずっと好きなバンドだったがフェスの縁すらなく、これまでライブに行ったことがなかったので今回は絶対に行きたかった。
チケット入手まで
特に情報を取りに行ってるわけでもない自分はそもそも来日することを知らなかったので、友人Wのツイートがきっかけで来日することを知る。
どうやら1週間後くらいからチケットの予約ができるようになるらしい。
東京ドームの座席を見ると
プラチナ … 5万円
S … 2万円
A … 1.8万円
の3種類あるわけだが、このうちSは客席の8割がたを締めていた。
つまり、
プラチナ … 良席確定
S … 運により大幅に変動
A …とりあえず候補外
という状況だった。
と思ったと同時にそのハードルの高さを感じる。
チケットの申し込みはまずAmex会員限定の先着から始まるらしい。
もちろん(?)Amexのカードなんて持っていない自分が申し込める頃にはプラチナチケットはなくなっているだろう。。
そして即Amex契約。
カードが出来上がるのが間に合うかどうかなんて分からないが全力を尽くすのみ。
そして先着申し込み開始前日。
Amex間に合わなかった。。
まあそういうものだよな〜とか思っていたら友人NからLineが届く。
行く。絶対に行くが、俺はプラチナチケットが欲しいんだー!!
そうしてライブに行く人たちのLineグループに招待してもらうと、なんと友人の中にAmexカードを持つ賢人Tがいるではないか。
みんなにプラチナ席の良さを伝えてもう2人がプラチナチケットを買うことになった。
賢人Tは先着申し込み開始のタイミングでMTGがあるらしいので、奥さんに申し込んでもらうことに。
そして申し込み当日
当然のように混み合う回線。
動かなくなるチケット販売サイト。
申し込みボタンまで進むもフリーズするという報告。
そしてSOLD OUTの文字が。。
もはやこれまでかと思われ、S席の購入に変更しようとしていたとき運命のLINEが。
どうやらサイトはフリーズしてしまっていたが購入操作自体は通っていたらしい。
こうして無事プラチナチケットを手に入れることができた。
改めてツイート主のW、申し込み前日にこのグループに招待してくれた友人N、Amexを持ちし賢者Tと強運の奥さんE、みんなにありがとう。。
ライブ当日
前々日から家族3人での東京旅行として行くことに。
何気に息子(1歳)は初めての飛行機。
フライト中はお昼寝がうまく出来ずハイテンションだったためCAさんがたくさんおもちゃや絵本を持ってきてくれました。
(スターフライヤー初めてだったけどめっちゃよかった)
当日は息子を寝かしつけ、子供と一緒に寝ている妻を横目に宿を出発。
15:00会場の時刻に合わせて東京ドームに向かう。
17:30開演までかなり時間があるので会場外でゆっくりすることに。
大学生の頃にRage Against The Machineのコピーバンドで使っていたトム・モレロのコスプレを用意して臨戦体制に。
一気に気分も上がってきたし、なんとなく視線も感じるようになってきた。
おそらく「トム・モレロのファンだがRed Hot Chili PeppersとRage Against The Machineを混同して間違えちゃった人」に見えているに違いない。
そうこうしているうちにいい時間になってきたので会場の中に。
どんどん進んでいざドームの中に入ったとき、友人が一人いなくなっていることに気づく。
もうひとりの友人と?顔をしていると電話が。
あるある、、なのか?
なんにしてもおおごとなのでとりあえず道を引き返してスタッフさんに色々交渉したりしてると友人が現れた。
無事チケットを見つけたらしい。
落としたチケットを見つけるとかもう絶望的だと思っていたが意外にいけるんだなと思ったらポケットに入ってたらしい(???)
そうして3人で無事に席までたどり着いた。
そうこうしてるうちに時刻は17:30。
いよいよ開演時間だが、ここからどのくらい待つのかなと思ったらすぐに照明が落ちた。
こんなに開演時間にちゃんと開演するやつおるんか!
いざライブ開始
※WOWOWは3/11まで見れるらしいです
1. Intro ~ Can't Stop
ぞろぞろと出てくる4人。
1曲目はAround The Worldとどちらかといったところ、どちらでもよかった。
この曲も高校生のときに何回コピーしたか分からないくらい馴染みのある曲だが、本人たちがやるとまあこんなにいい感じになるんだな〜とか思った。
(この曲に限らずだったが)全体的にテンポがゆっくりめだったにも関わらずいい感じだった。
大人の渋みを感じる。
しかしこのとき自分はなかなかスイッチが入らずあまりライブに集中できない状態だった。。
4. Snow (Hey Oh)
ギターのイントロで歓声が湧いた。
大学時代にSnowイントロギター上手に弾けるランキングがあったぐらい人気で難しいフレーズだがジョンも難しそうに弾いてたからなんか安心した。
Bメロの裏泊でベースが入るところのフリーのジャンプが違和感があるくらい高かった。飛んでるまである。
サビでジョンとフリーがふたりともバリバリの大股でストロークしてて面白ろかっこよかった。
5. Eddie
新譜のなかで最も好きな曲。
全体的に哀愁あふれる曲調とジョンのらしさ全開のギターリフに対して、裏で支えるベースラインがやたら動き回っててまさに最近のレッチリって感じ。
ジョンのソロがとにかく染み入った。
6. Suck My Kiss
ここに来てついにちょっと古めの曲がきた!
会場も一気に盛り上がった感じ。
ちょっとずつ自分の体も温まってきてここあたりからいい気分になってきた。
歌い出しはしっかり空耳アワーのやつで聞こえた。
8. Soul to Squeeze
高校の頃を思い出してエモかった。
ギターソロ後の盛り上がる箇所でのフリーのスラップがめっちゃよかった。
PVの印象もあって本当になにかが爆発してるように感じた。
9. Nobody Weird Like Me
フリーがなにかMCで喋ってる。
「地球上で一番遅い曲」がどうのこうの。
どの曲だろうとか素直に考えてたら超高速のベースリフで曲が始まったので笑った。
はちゃめちゃな頃のレッチリの曲を今の歳になってもやってくれると、やはり「健康でいてくれてありがとう」という気持ちになる。
そしてこの曲でアンソニーがついに上裸になった。
あまりに美しくてかっこいい体に男ながら興奮した。
地上絵みたいなタトゥーの入った背中を客席に向けながら歌う姿は鳥肌ものだった。
そんな上裸のアンソニーを見て自分は一気にスイッチが入った。
楽しくなってきた!!
11. Tippa My Tongue
いい感じだったが客席の盛り上がりはもう一歩な印象。
サビのメロディ間にあるベースとギターのユニゾンのリフとかはMother's Milk期っぽくて、レッチリのこれまでを1曲にまとめたような印象がある。
なんやかんや曲調に関係なくそういう歴史からも哀愁を感じてしまう。
12. Californication
枚曲のように楽器を持ち替えていたジョンがついにホワイトファルコンを抱えて出てきて、フリーと2人でセッションを始めた。
その瞬間次にCalifornicationをやることがわかった。
CalifornicationはNirvanaのカートに対する追悼ソングでもある。
そして、自分の最も好きなギターソロの曲でもあり、強い思い入れがあったのでついにその演奏が聞けるんだと思うとなんかぐっときて号泣した。
曲が始まる頃には収まったのでなんかスッキリした気持ちでずっと聞き入ってた。
歌詞の解説はこちらの記事がおすすめ
13. Carry Me Home
この曲もまた古き良き時代の音楽と現在のレッチリが融合したような感じでいい気分だった。
静かなサビをしっかり聞かせるような演奏もライブならではのよさがあった。
14. Black Summer
ジョンがレッチリに復帰(2回目?)して発表されたUnlimited Loveの記念すべき1曲目。
哀愁ただようメロディから始まるこの曲はジョンの復帰を確実に体感できる曲だった。
(歌い出しのメロディはなにげにビートルズのA Hard Day's Nightのギターソロのフレーズと被ってることに最近気付いた。)
ステージの映像が大きな太陽を映し、それをバックに演奏する4人はとても絵になっていた。
あとめちゃくちゃライブ映えする曲だった。
今回のライブを経て最も印象の変わった曲かもしれない。
15. By the Way
高校時代に何度もコピーしたこの曲はまた思い入れが強かった。
大きく分けてメロディのパートとラップのパートの2部構成のシンプルな曲だがそれぞれのパワーがあまりに強い。
出会った当時、まだ音楽聞き始めだった自分にはこの曲の何がすごいのかよく分かってなかったが改めて聞くと色々な発見があった。
そして曲が終わると4人はステージから降りてしまった。
おそらく多くの観客がそんな気持ちになったのではないだろうか。
だいたいのライブでは終盤に疲れが勝って、あとどのくらいで終わるかな〜とか考え出す瞬間があるが、全く逆のことが起きてしまった。
まあみんないい歳であんなパフォーマンスするから長くはできないよな〜とか思ったけどそれにしてももっと見たい。ずっと見れそうだった。
アンコール 1. Under the Bridge
アンコールが始まるとスクリーンに客席を映し始めた。
いろんな人達が映るなか、MVPは間違いなくなぜかパフュームのタオルを掲げていた人だろう。
そうして4人が再度ステージへ。
客席はスマホのライトで埋め尽くされて幻想的な雰囲気の中演奏が始まった。
とてもしっとり。
アンコール2. Give It Away
もうラストであることもわかってたので残る体力を使い果たすつもりで思いのまま踊り狂った。ほとんどステージは見てない。
ドラッグソングと呼ばれる所以がとても良くわかった。
感じながら踊るだけで本当になにかやってるような気分になった。
ラストのほうではWOWOWのカメラがずっとこっちを撮っているような気が。。
※案の定しっかり2回切り抜かれてた。
ライブが終わった。。
アナウンスが流れ順番に退場していく中、しばらく椅子に座ったまま3人で語り合った。
もう達成感というか満足感がすごくてしばらく退場したくなかった。
歳を取ることをポジティブに感じさせてくれるバンドだった。
若い頃のレッチリはそれはそれで好きだが、この歳になってこのパフォーマンスをしているのを見れると、バンド結成から今日までにあったであろう様々な歴史や、変わっていく音楽性と変わらないキャラクターとかいろんなことを考えさせられる。
会場を出てからはライブに来てた先輩後輩たちとも合流してお茶の水で楽しく飲みました。
改めて今回のライブを見るに至らせてくれた、レッチリのメンバーやライブ関係者の方々、観客やファンのみんなと、最後一緒に飲みに行ったみんなにありがとう。
最後に、遅れて届いたAmexを解約するかどうか迷っているのでAmexのオススメポイントとかある人いたら教えてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?