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東京レインボーマラソン 初開催

東京マラソンに先立つ3月2日、国営昭和記念公園で東京レインボーマラソンを開催しました。幸い晴天にも恵まれ、現場の運営を仕切る傍ら、ぼくもリレーランに参加し、大会コンセプトの通り「スポーツを、みんなと一緒に楽しむ」ことができた一日になりました。
 
このプロジェクトをはじめてから「多様性」や「LGBT」「スポーツ」について、本を読んだり、人に会って話を聞いたり、自分の人生を振り返ったりしながら色々なことを考えたので、思い切って少し書き残しておこうと思います。
 
オリパラのロゴをデザインされた野老さんのトークライブで「個と群」という話を伺いました。紙に打たれた1つの「・(ドット)」もなんらかの法則性をもって並べられたとき、それが群と成し、文様となるそうです。その話を聞いてから、社会もそうやって、個人と個人がつながり家族やコミュニティができて、現代の大きな様相を映し出す感覚を持つようになりました。
 
プライドハウス東京コンソーシアムの代表・松中権さんは大学の後輩にあたる方の悲しい出来事をきっかけに「彼はもしかしたら自分だったかもしれない」という想いが原点となり、電通を辞め、現在幅広く活動されています。

自分の中にも、孤独な感情があること、10代の頃に家族に反発していたこと、人生に迷った時期があったこと、それらから救ってくれた人たちがいたことを思い出しました。

今こうして仲間と働けている自分も、あのときの助けがなければ、こうしていなかったかもしれない。
 
ひとりでは抱えきれない「痛み」も、誰かが癒してあげられたら違う未来があったかもしれない。

もしかしたら知らず知らず、誰かを傷つけていたのかもしれない。
 
そう思うとLGBT当事者ではない自分にも未来に向かってできることはあるし、これまで以上にお互いに寄り添って理解し合える社会でありたいと願うようになりました。開催に対してWEBではフレンドリーではない批判的なコメントも見ます。賛否両論あるのは承知の上で、すごく開催した意義はあったと感じています。
 
あと今回、色々大変なこともあったのですが、一言で言うとすごく楽しかったんですよね。それはコンソーシアムの皆さんも、スポーツワンのメンバーも、ご協力いただいた企業の方も、ゲスト・MC、スタッフ・ボランティアの皆さんも、参加されたランナー皆さんも、みんながみんなひとクセもふたクセもある変わった人達ばかりなんですけど、それがすごく楽しかった。人っていいな、つながるっていいなと思いました。

それを自分たちが信じる「スポーツの力」で表現できたのは貴重な経験です。色々と反省点もあるので改善は必要ですが、また次につながるイベントにできればと思います。関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

少しでも関心が生まれれば嬉しいです。

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