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こどものもう一回は何回するの -後編-

世界中の幼稚園を繋げこどもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。

mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子供たちが友達になれる世界」


こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。前回の、あるアメリカの研究者のお話の続きです。

頭の中で予測という反応は5歳までということが研究結界で示されました。

ここで重要なのが、繰り返すという行動です。繰り返すという行動と、頭の中では絵を再現できる能力が備わっていくのです。頭の中で鮮明に絵を表現できるようになる。

能力が開花することもできず6歳を迎える

しかも、この次はこうだったんじゃないかな。というこども自身が考えて頭の中で整理、予測。整理、予測。と繰り返し行う事で絵のストーリーが創られていきます。

ここで、こどもの予測能力という反復運動が実体験を通して訓練されていきます。なので、もう一回。という時期を大人の都合で与えることができなかったら、そのこどもはその能力はあるはずなのに、能力が開花することもできず6歳を迎えることになります。これは、大きな内容ですよね。

だって、6歳でそのような体験をさせてあげようと試みても、理解できた。という知識がついてしまうと、繰り返すという反復は行われないのです。ということは、0歳から5歳のときにもう一回という時期をやり直すことは出来ない。

大人の都合で終わらしてはいけない

その時期を逃すと他の年齢では補足できない大事な時期でもあるということが理解できましたでしょうか。そして、親である皆さんももう一回というワードが出たときに30回ぐらい付き合ってあげようと心構えができると思うので、どんなに忙しくても、どんなに早く帰らないといけないという事があっても、大人の都合で終わらしてはいけない。と感じて頂けたのではないでしょうか。

それでも、状況によっては相手ができない時もあると思います。その時は、相手ができなかったから明日一緒にもう一度遊んであげる。そんな気持ちで接する事ができるようになるのではないでしょうか。

そうやってこどもと接してあげる事で、こども自身の考えと予測能力を鍛えてあげる事ができるし、急いでいるのに大人の都合でイライラすることも無くなると嬉しいです。

こどものもう一回は、こどもの頭の中で絵を構築し、予測していこうとしている時なので、しっかり付き合ってあげる事で、そのこどもの能力の何かのきっかけになることは、間違いないと思う。そうやって、頭の中で絵を表現できることに繋がり、その絵がどのように動いて行くのかまで、予測していくという脳内の練習をしているのだから。

建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔


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