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猫もつらいよ

うちの家族のアメショーの猫ノエルは今年で10歳になる。

いまのところ健康状態で目立った疾病もなく元気によく寝てるしよく食べているし最近とくにおやつを欲しがる。

アメショーの平均寿命は13歳ともいわれていて、もうすぐ10歳のノエルもすっかりじいさまなんだなと思う。


そう、最近おやつを欲しがる。基本は寝ているんだけど、家族がダイニングにあつまると足元にきてにゃあにゃあ鳴く。

猫はかわいいからニンゲンサマよりも先におやつをあげるんだけど、おやつをもらった後もまだ足りないといわんばかりににゃあにゃあ鳴きつづける。

あんまり鳴くものでよけいにあげたくなるが、最近ノエルの体重をはかったところ50g太っていた。

人間でいうところの500g相当だ。


たいしたことないようだけど、それでももともとの目標体重5kgから200gオーバーしていて、今回はさらに50gのオーバーだ。見逃すわけにはいかない。


そもそも数年前までピュリナワンというドライフードのパッケージにかかれている体重分のご飯量をあげてきていた。

自動給餌機で与えるご飯量は日々正確である。ちゃくちゃくとノエルは太っていった。


とうとう年一の健康診断にひっかかってしまいかかりつけの医者から注意を受けた。

そのときはじめて家猫は市販のフードの規定量の80%程度でよいことをしった。

医者の指導を元にご飯の量少なめプランを続けたところ、少しずつノエルの体重は減っていった。

最大6.05kgまであった体重を一年かけて5.2kgまで落とせた。


これで安泰かなとおもいきや翌年の健康診断では腎臓機能の数値でひっかかった。

猫あるあるで腎機能がもともと弱い。だからなるべく水分を与えなければならない。

というわけでご飯少なめは継続しつつちゅーるとかスープ系のおやつを多めにあがるようにした。


で、イマココなんだけど、ノエル的にはごはんを減らされお腹ペコリックスなんですよ。

そこでスープ系のおやつをあげると即完食となる。

でもっとほしいとにゃあにゃあ鳴く。

スープ系のおやつは固形の物と違い水分が90%以上で、しかも脂肪分も1%もなかったりする。

油断しておねだりノエルにおやつを与えすぎる。

与えすぎても数日程度じゃ体重もかわらないからオーバーおやつをつづける。


その結果腎機能の数値は正常に戻ったんだけどじわりじわりと体重はふえていて、数日前に計ったら5.25kg。


ごはんは減らさなきゃいけないし、おやつもスープ系にしなきゃだし、しかもおやつの量もセーブしなきゃならない。


ノエルはお腹を減らしてごろんとしたり甘えたりにゃあにゃあ鳴きつづけたりあらゆる手段でニンゲンを誘惑してくる。

猫も猫飼いも、ほんとつらいよ。


冒頭に書いたようにノエルもこのままだとあと数年ほどの命。

健康のためー!と食事制限を強いるのも大事だけどそればかりだとかわいそすぎる。


これまで自分の祖父母をみていて、人間食欲がなくなってくるにつれ生気もしぼんでくる。

食べ過ぎても不健康だけど食べるは健康の元でもある。

ほんとうはノエルにも毎日がっつりごはんをあげたいよ。

あげたいあげられない。

猫飼いのジレンマはつづくのである。


おやつくれ





























うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。