ポメラやブレインでスマホ断ち

キングジムのどこでもキーボードのポメラやシャープの電子辞書ブレインをつかうとオフラインの時間がもてていい。


一日のなかでスマホをみれない時間はすくない。

べつに見なきゃいいんだけどなんとなくみてしまう。

これって、ラットの実験で数回に一回おやつがでると延々とボタンを押しつづける話。

それと一緒でスマホをみるとなにか見つけられるかもしれないって中毒になってしまっている。まるでギャンブルみたいに。

それを断ち切ることができる。ポメラやブレインをつかっていると。

本とかレコードとか完全にアナログなオフラインの時間で、ポメラやブレインは本とスマホの中間くらいの立ち位置な感じ。


選択肢が多すぎるとストレスを感じるって実験があった気がする。

スマホは選択肢が多すぎるんですよね、あれもこれも出来過ぎて。

それはそれで疲れちゃう。

僕のポメラはDM5という2010年製でちょいちょい調子が悪くなる。

bが打てなかったり電源入らなかったり。

でも画面がモノクロ液晶でバックライトなし。これが最高によくて夜つかっていても目が痛くならない。

もちろん手を伸ばせばスマホを触れるんだけど、ポメラで文字入力に集中している間はポメラだけに専念できる。


電子辞書のブレインは2012年製。もともと電子辞書だからキーボードがついているし文字入力がしやすいかっていうとそうでもない。

キーボードは昔のファミコンみたいにボタンがぺこぺこしている。早打ちできない。

あとキーボードに句読点がない。ボタンはあるんだけど画面横のタッチペンで操作するボタンで小さいし使いづらい。

だからユーザー辞書登録してmで「、」、ーで「。」を入力できるように設定している。

それでも不便だ。


ポメラもブレインもオフラインでもどこでも手軽にかんたん文字入力ができる便利なアイテム、でもない。

不便やかったるいことがいっぱいある。

でもわざわざ10年以上前のガジェットをいまつかう趣きみたいなものがある。

ポメラにはまだYouTubeの変換が初期設定されてない。YouTubeがそれほど浸透していなかった世界に作られた機種って、考えると楽しい。

ポメラの機体はとても華奢でいつ壊れるかわからないドキドキがある。

繊細過ぎて扱っている間は使う人間側が気を使う。

自然とていねいな扱いをせざるをえない。

そっとキーボードをひらきそっとキーボードをさわりそっとキーボードを畳む。

ポメラを扱う御作法がうまれる。これはもうポメラ道だ。ポメラを使っている間は今この瞬間に向き合うことができる。気がする。これぞポメラ道。

行動がていねいになると心も自然とおちつく。もちろんオフラインだから余計な検索もできないから気持ちがあっちこっち飛び交うこともない。


電子辞書のブレインときたらそもそも文字入力に慣れてなくててこずる。

あれもこれも考えてられない。

文字入力は通常の半分くらいのスピードだ。ブレインをつかって強制的にスローライフなひとときだ。


一つのものを買うにしても今は世界中のアイテムから探し出すことができる。昔はデパートにいってみつけた3個のなかから迷えばよかったのにネットを開けばその10倍以上のアイテムから選ばなきゃならない。

いちばん安くていいものをなんて欲かくから、なおいけない。

スマホがあるとずっとそんな状態で疲れちゃう。

だからときどきオフライン。情報を遮断するひとときが必要だ。

そんなときポメラやブレインはすごくいい。

いきなり書籍って読み慣れてないとハードル高めだけど、ポメラやブレインはスマホの延長上にあったアイテムでスマホの代用としてハードル低め。

ポメラなんてあえて無駄な機能を排除して文字入力に専念できることがコンセプト。さすが目のつけどころがキングジム。

ブレインもすごいぞ、ちょいとかんたんに辞書をひけるぞ。そもそもそのための電子辞書だ。


オフラインの時間は買ってでももちたい。

スマホは魅力的すぎてなかなか手放せないけど、たとえば僕が使っているポメラDM5みたいな一世代以上前のアイテムをつかってみるとか、ブレインみたいに電子辞書でワープロするとか、物事をちょっとずらして使ってみると、スマホと適度な距離を保てるヒントがありそうな気がする。









































うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。