サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっ…

サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっています。ベーチェット病と闘病しながら楽しく生きる方法を日々模索中。

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SNSのない世界にいた

先日、SNSを一切使わない女性と出会った。彼女いわくSNSはよくわからないものらしい。「インターネットに時間を取られるのがいや。現実世界を生きていたい」が彼女の持論だった。 アパレル業界で働く彼女は、綺麗なネイルを塗り、おしゃれな服装をしている。アパレルで働く欠点は、好きでもない服を買うことだと言って、頬を膨らませていた。先日から出張続きで、どうやら昨日地方から帰ってきたようだ。 「インスタ映えも楽しいかもしれないけれど、インスタに熱中するのではなく、いまに熱中したほうが

    • 人生は生きやすくて、生きづらい

      人生は生きやすくて、生きにくい。そのときの環境や感情によって、それまでの生きやすさは簡単に生きづらさに変わる。晴れた日に早起きができたときは生きやすいと感じ、雨の日に寝坊したときは生きづらいと感じてしまう。 どれだけ自分勝手なのだろうかと思いながらも、誰もが生きづらさと戦っているため、自分だけではないと思いたい自分がいる。人間は傲慢な生き物だ。勝手に自然を増やしたり、減らしたりするし、生き物の数も減らしたり、増やしたりする。それなのに人間を減らそうと考える人はほとんどいない

      • 自分を救ってくれた文章に恩返しがしたい

        元気が出ないときにそっと抱きしめてくれるような温かい文章が書きたい。そんなことを考えながら毎日文章を書いている。自身の思いがどれほど実現できているのかはわからない。もしかしたらちっとも実現できていない可能性もある。 ちなみに自身が文章を書くようになったのは学生時代のきっかけだ。当時は自分の人生に絶望していた。周りの友人が馬鹿騒ぎをしているのを見てもどこか冷めた目で見ていたし、本気でこんなクソな世界は滅んで仕舞えばいいと考えていた。思春期は誰かに悩みを打ち明けるのが恥ずかしか

        • 4/11〜15の日記

          4/11 先日御殿場に行ったときの余韻がまだ抜けない。家に帰ってきたその日から毎日撮った写真を見返している。妻と同棲を始め1年以上の月日が経った。自分1人の生活ではなくなり、最初は価値観のすり合わせに難航したのだけれど、数々の話し合いを経て、居心地の良い関係を取り戻した。学生時代に普通の家族がするような旅行や行事をほとんど経験してこなかった。将来家族ができたときに学生時代にできなかったことを全部やりたいと思っていて、それが今少しずつ現実になってきている。今回の御殿場もその一環

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          ルーティンのように流れる日曜日

          お昼前に起きて朝食兼昼食を食べる。トースターで食パンを焼く。ジャムを冷蔵庫から取り出す。食パンに塗る小さなパテのようなものの名前が「スプレッド」と知ったのはつい最近だ。和訳すると広げる。食器の用途そのままじゃないかと思ってなんだか笑えた。ジャムの容器の蓋を開ける。あと少しで容器の中のジャムがなくなりそうだ。容器の淵にジャムを集めて掬い取ろうとしたが、何度も失敗した。こんなこともうまくできないのかと狼狽えた。 Netflixで『怪獣8号』が配信されていたので、それを観ながらジ

          ルーティンのように流れる日曜日

          人生はしりとりのように続いていく

          人生はしりとりのようなものである。だが、人生の終わりの言葉は「し」なのに、しりとりは「し」で終わることがない。同じ語尾で終わりなら、スッキリするのだけれど、なんだか歯切れが悪いような気がする。でも、死んだら何も残らないため、そんな些細なことはどうでも良いのかもしれないとも思った。 多くの場合、しりとりは「りんご」で始まる。そこから「ゴリラ」「ラッパ」と続き、語尾が「ん」にならないようにやりとりを重ねていく。しりとりを終わらせるために「ん」がつく言葉を使う人もいるが、しりとり

          人生はしりとりのように続いていく

          4/5〜10の日記

          4/5 朝から晩までずっと仕事をしていた。MTGを2本終わった後は自分の仕事を終わらせるためにカフェに籠った。東京は大阪よりもカフェで仕事をしている人が多いような気がする。仕事のために上京する人が多いためだろうか。別に地元が悪いというわけではない。地元を盛り上げるために必死に仕事を頑張っている人もいるし、その人たちのおかげで帰省の際に楽しく過ごせる。カフェでオンラインMTGをされるのは迷惑だけれど、頑張っている人がいる事実に力が湧いてくる。ほとんどの人間は環境には勝てずにそれ

          理想の年齢の重ね方

          昔の映画やドラマを観るたびに、いまも活躍している俳優の顔をよく観察する癖がある。この人はどんな歳の取り方をしているんだろうと気になって仕方ないためだ。いい歳の取り方をしている人もいれば、この人の人生には何があったんだろうと疑問に思えるほどに悪い歳の取り方をしている人もいる。 勝手にジャッジされる方の身になった方がいいと言われそうだけれど、そんなものは無視である。別に誰かに話すわけではないし、自分の人生の参考にするだけだ。その後は、自分の心の内側に留めておく。それだけは心の中

          当たり前を失って見つけた小さな奇跡

          これまであった当たり前は、ふとした瞬間に突然当たり前ではなくなる。これまでに失ってから後悔する場面に何度も遭遇しては、やり場のない感情を押し殺していた。日常を振り返ると何不自由なく生活を送れることは奇跡のようなものだと気づいた。そう思えたのは、ベーチェット病を発症して、目が不自由になったことがきっかけだ。 朝目を覚ますと視界が白く濁っていた。仕事をやりすぎると疲れが生じて視界が白く濁る場合もあるが、今回はいつものそれとは何かが違う。寝起きだからかもしれないと思ったが、何時間

          当たり前を失って見つけた小さな奇跡

          祝・note10周年:noteを通して出会ったかけがえのないものたち

          noteが10周年を迎えたようだ。ちなみに僕は2017年5月に最初の記事を書いた。それから7年近くも経っているとは正直信じられない。これまでに何本記事を書いたのかが気になったので、アナリティクスをみると、1,758本と驚異的な数字を叩き出していた。4年以上も毎日更新をしているため、大体の予想はついていたのだけれど、改めて数字を出してみるとその凄まじさには驚きを隠せない。 2017年当時の記憶はほとんどないが、noteのコンセプトである「だれもが創作をはじめ、続けられるように

          祝・note10周年:noteを通して出会ったかけがえのないものたち

          SNSで繰り広げられるお金の話を好きになれない理由

          SNSでお金の話をすると嫌われるとよく耳にする。過去にライターさんを採用する立場になったときに、SNSでお金の話をする人は省きましょうという話になった。お金の話をする人はお金の問題によって離れていくがその人たちの持論だった。お金の話はしてもいいし、するべきだと思うが、その場所はSNSではないと考えている。 かつて自身にも未払い問題で悩む時期があった。何もなす術がなくなったときに知り合いに相談すると契約書を交わしていないのであれば、そのお金は支払われない可能性が高いと言われた

          SNSで繰り広げられるお金の話を好きになれない理由

          あえて無駄な時間を過ごしてみる

          どれだけ考えても答えが出ない問いを考えるのが好きだ。朝から晩まで同じ問いについて考える日もある。そんな日はどこか上の空で、誰かの問いかけに対しても空返事になる場合が多い。申し訳ない気持ちはある。だが、問いに対する答えを出したくてたまらないのだ。答えが出ないくせに考えるあの時間は史上最大の無駄なような気がして愛しさすら込み上げる。 例えば人生の正解についてだ。人生に正解はないのに、どう生きれば正解なのかをずっと模索し続けている。逆の発想でどう生きれば間違いなのかを考える場合も

          あえて無駄な時間を過ごしてみる

          4月は世界に希望を運んでくる

          4月は世界に希望を運んでくるようながする。気温の上昇によって、街に繰り出す人の数が増えた。公園にはたくさんの人がいて、至るところにシートが敷かれていた。ニュースでは連日桜の開花情報が流れている。明日は雨なので本日が見頃の場所が多い。そのため、いつも以上に街は混雑していた。たくさんの人を笑顔にする桜の効力の偉大さには頭が上がらない。桜が咲いているのを目にするたびに、心が奪われている自分がいる。この景色をあと何℃見られるのだろうか。そんなことを考えながら、ひらりと舞い落ちる花びら

          4月は世界に希望を運んでくる

          4/1〜5の日記

          4/1 新年度の幕開けだ。これは永遠の疑問なんだけれど、エイプリルフールの存在意義がわからない。嘘で笑顔を生み出すが目的なのであれば、新生活に疲れが生じる5月もしくは6月に開催した方が救われる人も多いはずだ。なぜエイプリルフールは新年度の始まりに開催されるのか。その答えは新年度で背筋を伸ばす必要があるという定説は嘘だという意味だ。誰かにとっては人生を変える大きな一歩であるが、人生という長い尺で見るとその始まりはただの点に過ぎない。10年後に今日という日を鮮明に覚えている人はほ

          足りない創造性

          上司の怒号が社内に鳴り響いた。取引先でのミスを報告した途端もこの有様だ。俺だって頑張ってるよ。思わず声に出しそうになった言葉を喉の奥に引っ込める。すぐさま頭を下げて「申し訳ございませんでした」と謝罪をした。そして、いつものようにまた「だからお前はダメなんだ」と、ありがたい説教が始まる。このやりとりはもはや社内名物になりつつあった。 「どんなことも言われるうちが華。何も言われなくなったらもう期待されていないと思え」 上司は自分で選べないし、部下も同じくだ。つまり配属ガチャだ

          38.6℃

          4月になってからずっと体調を崩している。少しずつ倦怠感が強くなり、今朝熱を計ると38.6℃という数値が出た。今日は1日のほとんどをベッドで過ごしている。夕方を過ぎたあたりに薬を買いに薬局へと足を運んだ。dいうやら今日は雨が降っているらしい。1日中寝ていたので、それすらも気づかなかった。薬を購入して、近所のご飯屋さんでご飯を食べる。それだけでは物足りず、スーパーに行っていくつかお菓子を購入した。 体調不良になった際に食欲が減る人は多いらしいのだが、僕に場合は食欲が増す。いくら