「大人になんてなりたくない」

大人になることに不安を覚える子どもたち。

あれ？案外大人って楽しいよ。なんでみんな大人になりたくないんだろう？

子どもたちと触れ合う機会があった時は、無責任に「大人になってからの方が人生楽しいし、子どもたちにも早く大人になった方がいいよ」って話をいつもしている。

でもかつては大人になりたくないと本気で願う時期もあった。大人ってしんどそうだしね、子どもの気楽でいいやって考えていたんだよ。

実際大人になってからは、そんな考えは一切なくなって、今はもう大人最高ってなってるから、今日はそんな話をしていこうと思うんだ。

犯人は誰か？

大人になりたくないと子どもたちが感じている現実。一体全体なんでなんだろうか。

答えはわからないし、そんな思いをさせている犯人の特定もできやしない。

度々見かける嫌なニュース。大人が起こした事件や不倫騒動や謝罪会見。

誰に向けて謝ってるかさっぱり分からない謝罪会見。当事者の心とは裏腹に他人の気持ちをまるっきり無視した報道陣の心無い質問。

国が良くなるための話をしているのにも関わらず、他人事みたいに寝てしまう国会議員。誰が国を良くするの？って不安になるし、あの人たちには頼ってはいけないんだという気持ちにだってなるから不安しかない将来。

テレビ越しに映る楽しそうな大人に、SNSで見え隠れする本音。今はSNSやYouTubeでも色んな生き方を発見できるようになったから、素敵な大人も最低な大人も簡単に発見できる時代。

なりたくない大人を発見してしまうと、そいつにズルズルと引き摺り込まれていく子どもが多い。そんな姿を見るたびにどこまでも純粋なんだなって気持ちになるし、なんともいたたまれない気持ちにもなってしまう。

大人になりたくないと思う子どもが増えることに対して、まずいなぁと思いながらも、無力な僕にできることは、ほとんどないからほんとうに情けないや。

いや、むしろできることなんてないに等しいかもしれないけど、目の前の人になら何かをしてあげられる可能性があるから、ほとんどないという表現を活用使わせて頂戴よ。

犯人は誰だ？

「その答えはこれだ」という特定はできないけど、なんらかの要因で大人になりたくないと思ってしまう子どもが増えていることは間違いない。

大人になることは辛いことなの？

大人になると辛いことがたくさん起きてしまうことは間違いない。

実際は子どもの方が楽だし、責任を持つ必要もないし、守られている感じもあるよね。

「子どもは大人に守られている存在だね」なんてことを言うと子どもに怒られてしまうかもだけど、大人になってからその意味を嫌でもかと言わんばかりに理解することになる。

ああ、大人へのイメージはどんどん急降下する一方だから、悲しくなっちゃう。

大人に憧れを抱かなくなってしまう子どもたち。一生子どものままでいいとピーターパン症候群に掛かってしまう子どもたち。

無邪気に日が落ちるまで公園で遊ぶ日々の楽しさ。お小遣いとしてもらった100円を握りしめて足を運ぶ駄菓子屋さん。100円でたくさんの量を買おうと躍起になる子どもたち。

「うんこ」なんてほんとうにくだらない下ネタで、ゲラゲラと笑う幸せな日々。公園での砂遊びや全力で逃げ回った鬼ごっこ。

なんとも生産性のない日々。逆に生産性のない日々がやけに心地よかった。

モラトリアム。初期衝動。止まらない君への気持ち。甘酸っぱい青春に仲良しだった恋人との喧嘩。そして、一生続けばいいと願う青い春。

終わらせたくない恋ほど、簡単に終わり、好きだった人との距離はやけに遠く感じてしまうことが多い。

子どもの子どもなりに精一杯考えた将来の夢。自分の夢を嬉々として話す子どもたち。自分のやりたいことを話す表情は、笑顔に溢れてこちらまで幸せな気分になる。

転校で会えなくなった友人に、新しく出会ったお友達。たまたまが重なっただけかもしれないけど、学校で出会った友達は一生の友達になることだってある。

子どもの頃が楽で好き勝手できるから大人になりたくないと願う子どもが増えるのも無理はないのかもね。

大人への道は勝手に開かれる

「大人になりたくない」という気持ちを、完全に無視してやってくる大人への入り口。大人への入り口は決して閉ざされることはない。

ただ開かれた道を前へと進むしか選択肢は用意されていない。

20歳を超えた途端、大人への仲間入りを果たすことになってしまう運命。大人になることは時間を止めないことには、どう足掻いても逃れられない。

現実を受け入れることができない子どもたち。いい悪いではなく、悲観的に捉える子どもたちが多いことは非常に悲しいこと。

僕は大人になってからの方が人生が楽しく思えてきているから、「大人はいいぞ」って声を上げて伝えたい。

大人になれば仕事しなくちゃいけないし、好きなことで遊ぶこともできなくなる。休みも少ないし、残業だってある。

時間に追われてテレビゲームもできないかもしれないし、晩御飯もカップラーメンやコンビニ弁当になっている人も多い。

希望に満ち溢れていた理想の大人像。大人になれば楽しいことがいっぱいで、自由でお金もあって、やりたいことを我慢しなくてもいいと思っていた大人。

大人になることは確かにいいことばかりではないよ。辛いことも起きてしまうけど、大人の方が好き勝手生きることができることは間違いない。

自分次第でお金や時間にも縛られない。どう生きるかは自分で選択しなきゃだけど、生き方次第で楽しく過ごせることは間違いないから、早く大人になっておくれよ。

夜更かしも大人の醍醐味だし、何時まで起きていても怒られないから最高に悪いことをしている気分になれる。

車を運転して、遠いところにだって行けるし、新幹線や飛行機に乗って、もっと遠いところにだって行くことができるのだ。

食べたいお菓子を我慢する必要なんてないし、映画館に行って好きな人とデートを楽しむことだってできる。

理想の大人と現実の大人。そのギャップがあまりにも大きすぎて、大人になりたくない。希望やから今では絶望への入り口となってしまった大人像。

大人の悪い部分を知りながらも、それでも僕は誰よりも早く大人になりたかった。

大人になってからの方が人生が楽しいし、充実している。

今も大人に憧れる子どももたくさんいるはずだから、その気持ちを潰してしまわないよう、大人は楽しいということを証明していきたいね。

それで結局なにが言いたいのさ？

何が言いたいかって？

大人にはどうせなってしまうんだから、どうせなら楽しみましょうよってことが言いたいのだよ。

きたるものは受け入れてしまって、楽しんだ方が人生幸せに攻略できる思うから、あえて自分から楽しんでみればいい。

人生は自分次第だ。楽しく生きたければ楽しく生きていけるように必死に行動すればいいだけの話。

逃れられないのならいっそのこと、自分の手で楽しいものにしてやればいい。

大人になるって案外悪くないよ。そりゃもちろん嫌なこともたくさん起きてしまう。でもそれは子どもだっておんなじことを言える。

大人は自由だ。大人は楽しいものだ。

自由には責任が伴うけど、それすらも楽しむことができたら僕らはきっと最強だから、人生楽しんでいきましょうよ。