見出し画像

サステナビリティって環境問題だけの話なのか

近頃よく聞くようになった「サステナビリティ」という言葉。
よく環境問題、SDGs関連のお話と一緒にされることが多いけど、社会全体を長期的に持続させていくというという意味であることは皆さんご存知の通り。
ただ、個人的には環境問題というのはあまり興味を持つ気になれていなくって、そんなことよりそれと関係ないサステナビリティを考えることがあるなあと思いい書き起こしている。普段何気なく過ごしていると気づかないけど後で振り返ると今この時間の貴重さって・・・というお話。

なんでそんなことを突然?

 ちょうど1年前、会社に入社して初めての異動があった。
それまでいた東京ではなく地元である札幌への異動だったのだが、以前住んでいた時から13年経った札幌は良くも悪くも「変わっていないもの」が多かった。
 月日が経っても地元に帰ってきたという実感に安心感を覚える一方、ついこの前まで住んでいた変化の激しい東京は今後どうなっていくんだろう、
自分の好きな「人」「場所」「街」は数年後、数十年後どうなる?と考えるようになった。
 ガラッと環境が変わらないと気づかない事って案外多くて、今後年を重ねるごとに変わっていくもの・変わっていかないものを考えていくと実は今過ごしているこの時間・出来事が実はとても貴重でかけがえないものなのでは?と思ったのだ。
 順番的には身近で変わりやすいものから順番に書いているつもり。これを読んでくれているあなたにはどのくらい共感できるものがあるだろう?

最近考えるサステナビリティ①「交友関係」

 住む場所が大きく変わると(特に海を越えると)物理的に会いたい人に会いにくくなる。
大人になった今はとりあえずクレジットカードで航空券を買ってしまえば行けないところなんてないのだが、やはり電車で数十分で会えるのとは訳が違って、会う時間が限定されるので本当の意味でその人との間柄が浮き彫りになるなと実感する。
よく言う「親が死ぬまでに会える回数は数えられるくらいなんじゃないか論」と一緒で、友達と過ごせる時間(特に子供が生まれる前)の貴重さを最近すごく痛感していて、朝までカラオケしたり、一人暮らし1Kの家で集まって隣の家に怒られないか少し心配になるくらい騒いだりすることも今思い返せばとてもかけがえのない時間なんだな、と思う。
 特に大人数で集まることは最たる例と言っていい。入社してから5年間、毎年夏は同期と泊まりがけで旅行をしている。大人数でしかできないことがあることも理解していて、個人的には朝でかいワンボックスカーを借りるところから幸せを噛み締めているのだが、それぞれが結婚して子供が産まれて…となると一時期は集まりにくくなることがあるだろう。
決して暗い話をしたいのではなく、その実感を今のうちに持つことで後になって後悔することなく全力でその時を噛み締めることができると思うのである。

最近考えるサステナビリティ②「好きなお店」

 「好きなお店」と言っても人によって好きなポイントは様々かと思うが、今回は「個人」で商いをしている飲食店に絞った話を。
他に多店舗展開していないからこそ唯一無二の雰囲気や人、味が楽しむことができるが、この先の人生で見て行った時にそこのお店が何十年も続く可能性はあまり高くない。(現実として近いうちに行こうと思っていたお店が突然火事でなくなってしまったということも数ヶ月前に起きた。)
 昨今は飲食業界の人手不足が深刻な問題であるし恐らく今後もそれが改善されるのは難しいと思っている。
そういったお店に行くたびにそんな暗いことを考えてるのかと思われても仕方ないなとこの字を打ちながら思ってしまうが、なんとなく「よかったな」で終わるのではなく、少しでもよかったポイントを記憶に刻んでおくことの大切さを実感している。数日たつと何がよかったかも忘れてることありません?

最近考えるサステナビリティ③「好きな街」

好きな街、と言われるとみんなはどこと答えるのだろう?
地元という人も多そうだし何か縁深い街と答える人も多いだろうか。
自分個人としては後者で「勝どき」「晴海」「月島」「豊洲」と真っ先に答える。
産まれた札幌でもなく、次に住んだ年数が長い横浜でもない。
好きな理由は色々あるのだが街並み・景色の綺麗さや東京の中心部でありながら落ち着きがあるところが主なポイントだと思っている。

豊洲ぐるり公園から見た晴海。手前の運河と奥のビル群のコントラストがたまらない。


そんな勝どき周辺も初めて足を踏み入れた6年前と比べ更に人気は高まり家賃相場は高騰の一途、もはや一人暮らしか核家族でないとそう簡単に手が届かない街になっている。景色も時を追うごとに変化し、再開発のために昔ながらの長屋が続々と壊されていく様を見てきた。再開発の住民説明会に参加した際、住民たちがデベロッパー側に怒りをぶつけるシーンを見て今ある景色はそういった様々な議論の末に完成したものなのだと改めて思わされた。
特に街の変化が激しい東京では今好きな街・景色が未来永劫同じとは限らない。良くなるか悪くなるかは置いておいて今の街は「今」だけであり、しっかりその様子を目に焼き付けておこうと思うのだ。

最近考えるサステナビリティ④「自分自身」

自分の考えって環境が変わればそれにつられて簡単に変わりそうと思っていたが、意外にも27年も生きていれば根底の考えはそこまであっさり変わらないものだなぁとなんとなく思っている。
何気ないところで出るクセだったり、譲れないこだわりなんかもそうだろう。
ただ、考えを凝り固めすぎるとただの頑固オヤジになる未来になってしまうので色んな知見を増やすことはもちろん、一歩踏みとどまって自分を俯瞰して見つめ直すことを忘れない様にしたい。
ダラダラと1ヶ月程度かけて書いたこの記事も気づけば3月31日の23時になってしまった。
札幌に引っ越してきて1年。月に1回東京に行く機会もある今、適度に自分の中に新しい風を吹かせながら成長できる新年度にしたい。
今日で平社員は卒業だ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?