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UCI深坂国際 レースレポート

大会:Coupe du Japon Misaka International

日時:2022年9月25日

会場:山口県・深坂自然の森

天候:晴れ

カテゴリー:男子エリート

コース:3.87km × 7Laps = 27.0km

リザルト:DNF (-3Laps 22位)


ー使用機材ー

バイク:Canyon Exceed CF SLX

ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30

タイヤ:Maxxis Ikon 1.3ber

サスペンション:Fox 32 Step Cast Factory Fit4 Remote Forks

コンポ:Sram Xo1 Eagle

ウェア:Sunvolt S-Ride Proパフォーマンスセパレートワンピース

ボトル:Beka



CJ京都美山から2週間。大会までの2週間は東京に帰省し関東で過ごした。怪我も完治し練習も再開でき、帰省中でもロード練やトレイルを走ったりと強度は低かったが怪我した以前より練習できるようになった。

今大会の開催会場は深坂自然の森。一昨年の同大会で優勝した思い出のあるコースで自分との相性も良いと感じていた。今シーズンはマウンテンバイクでの結果が良くないのでここで払拭したいと考えていた。

2020/9 ジュニア優勝 Photo by @Sumpu Photo



前日に会場入り。久々の長距離運転は楽しかったがやはり山口県となると遠く感じた。前日の試走時間が2時間しか設けられておらず少しでもコースの感覚を掴むべく可能な限り試走に時間を当てた。コースは一昨年に比べ大きな変化はなかったが、登りの長さが短くなっていた。下りも難しくはないが、石岩が多くパンクに注意する必要があると感じた。それはともかく下りで目が追いつかない現象に見舞われた。それも改善するために試走は長めに行った。タイヤはMaxxisのIkonを選択。本来はAspenやRecon raceを使用した方が良いコンディションだったが、ノブの低いタイヤだと上手くトラクションがかけられなくなってしまったので、ノブのあるlkonを選択した。前日のXCCはXCOのために出場を見送った。今回はXCOだけに集中したかったからだ。


季節の変わりを感じる涼しげな空気の中、大会当日。身体を休めることができたので良い感じだった。アップはレーススタート1時間半前から。スタート1時間前だと身体を動かせづらくなっていると感じ、今回は長めに行った。ロードレースだとそこまでアップに時間をかけないのでその感覚が残っていたせいかもしれない。時間に余裕を持って行えたので精神的にも集中できた。

Photo by @hawk1118

スタートは3列目から。スタートは上手くいき、シングルトラックまでの登りで前に上がれるだけ上がると考えていたので力をセーブしつつ少しでも上を目指した。7.8番手でシングルトラックに入ることに成功。CJ京都美山で起こった心拍が上がりすぎて呼吸がキツくなることも無く前を捉えられている位置までジャンプアップできた。前の選手でトップの中切れしそうになっていたので前に上がりたかったが、シングルトラックで抜くことが難しく中々順位を上げることができなかった。その後下りセクションでシートポストから異音があり気になったが、サドル位置が下がるわけでもなかったのでそのまま走行した。(レース後確認したら割れており悲しかった。)トップグループを逃すことになってしまったが、追走グループとして前を追った。そして、1周目完了。

Photo by @Sumpu Photo

2周目、身体的な苦しさは無く落ち着いて走ることができていた。前回ではずっと苦しい状態が続いていたので終始苦しかったが、この2週間である程度は改善できたと感じた。6名くらいのグループで走っていたが、オフィシャルフィード後の登り返しでシフトミスをしてチェーンが落ちてしまいグループから後退。単独で追ったがペースが上がらなかった。

Photo by @Sumpu Photo

3周目。先程いたグループに追いつくために踏んだが無駄足が多く2周回目でかなりキツくなってしまった。ラップタイムも落としてしまっていて走りも良くなかった。そんな中後半区間で前輪をパンク。注意すべきところだと分かっていたが、苦しさでバイクコントロールの繊細さを失っていたからだと思う。幸いフィードが遠いわけではなかったのでそのまでバイクを押してホイールを交換。サブにはAspenを装着していたので全く問題はなかった。

Photo by @hawk1118

4周目。失ってしまった差は大きく段々と脚も重くなってしまい踏めなくなっていた。さらに前半区間の下りでまたチェーン落ちしてしまい足止めをくらった。1回目と違い、トルクもギアもかけていなかったので単にチェーンが暴れていたせいかと思う。焦っていることはバイクにも影響すると思い、気持ちを切り替えて走ることにした。その結果足が回るようになり登りでも力が伝わるように感じた。だが、4周目限りで80%でカットされてしまいDNFでレースを終えた。



今シーズン何度目になるだろうDNF。昨年、エリート1年目に比べて全く走れなくなっている。フィジカル的な問題なのか?だが、あまり参戦するレーススケジュールも去年と大きく変わったことはないと感じる。ダウンヒル力が落ちてしまっていることは実感しているが、クライム力はロードやトラックで培っているはずなので強くなっているはずだ。なのに全く結果を残せなくなってしまい何の為にロードやトラックを始めたのかが分からない。元々マウンテンバイクで勝つ為に始めたロードだが、今の現状から何も力になっていないと感じる。パワーは上がったがトラクションやダウンヒルなどのテクニカル面が劣ってしまい悪い方に流れていると感じた。こうなるならやらない方が良かったと思う時もあった。だが、世界を見ればピドコックやファンデルプールを始め、ロード中心でもマウンテンバイクで強い選手は沢山いる。レベルの差は激しいが自分と同じような競技種目を取り入れている選手であり、自分のやっていることは間違いではないと思う。自分と彼らとは何が違うのかが今の疑問だ。成功の鍵は隠されているはずだ。まずは自分なりに失ってしまったテクニックを取り戻したい。

サイクルスポーツから  pidcock



マウンテンバイクに乗る機会は増やしていけるので全日本選手権まではマウンテンバイク中心の練習を行う。パワーだけ見つけてもオフロードに対応できるペダリング技術やバイクコントロールが今の自分には必要だ。関西で走れるトレイルがあったら是非教えて下さい。そして、根本的なフィジカル。レースで勝てるようになるために自分自身のコアから鍛えていく。中々調子が上がらない時期が長いが、勝つことができていたあの頃に戻るために一から頑張ろうと強く思う。これから続くUCIレースと全日本選手権に向けて気持ちを切り替えて取り組もう。強くなった姿を魅せられるようにもう少しだけ待ってて下さい。必ず戻ってきます。

沢山の応援・サポートありがとうございました。

高本亮太

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