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2021 全日本選手権マウンテンバイクXCO

大会:第34回全日本自転車競技選手権大会ーマウンテンバイク(XCO)

日時:2021年11月21日

会場:愛媛県・八幡浜市民スポーツパーク

天候:晴れ

カテゴリー:男子U23

距離:23.46km(3.91km×6Laps)

リザルト:7位



使用機材

バイク:Canyon Exceed CF SLX 

ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30

タイヤ:Maxxis Aspen 29×2.25 1.4ber

コンポ:Sram Xo1 Eagle


U23カテゴリーとして挑む最初の全日本選手権XCO。今年1番の目標としてこの1年練習を行ってきた。去年のジュニア2位の悔しさは今でも脳裏に移る。今年は例年より調子も良く、そして東洋フレーム様、マルイ様、たぬき小屋様、立命館大学自転車競技部の万全なサポート体制で挑んだ全日本選手権であり、私自分が最高のパフォーマンスを発揮するだけだった。しかし、結果は7位という不甲斐ない結果でレースを終えた。

今レースの目標は、表彰台の獲得とUCIポイントの獲得。UCIポイントは全体の5位まで貰える。アンダー1年目として積極的にレースを走りたいと思っていた。


今年の全日本選手権の舞台は八幡浜市民スポーツパーク。日本の数少ないUCI大会が行われる日本屈指のコースだ。そんな難関なコースだが、全日本選手権の会場になるのは今回が初みたいだ。コースレイアウトは一昨年に比べ、後半区間の激坂が無くなっており、全体的に短く感じた。

コースのコンディションはドライ。タイヤはMaxxisのAspenをチョイスした。低圧でも転がりの良く、サイドノブがしっかりしてるので下りでも安定したグリップを確保できる。パフパフでつづら折りの多い八幡浜のコースには最適のタイヤだと考えていた。空気圧は1.4ber。試走を繰り返し行い、この空気圧に収まった。前日試走は7周回ほど。コースのリズムを掴むことが目的として周回を少々多めに行った。

現地では東洋フレームさんのバックアップの元、サポートをして頂けていた。バイクメンテナンスや洗車などあらゆる分野までサポートして頂きレースに向けての準備は万全だった。


レース当日は快晴。絶好のレース日和だった。今回は異例のエリートとu23の同時スタートと同周回のレース。アンダーの選手はエリート後に並び今までのポイントなど一切関係のない、最後尾スタートとなった。最初のシングルトラックまでにどれだけ前に上がれるかが重要になるので、スタートから全開でプッシュできるように招集の1時間前から長めにアップを行った。

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アンダー2番コールでスタートラインに向かったが、最後尾スタート。いつもと違う風景、雰囲気で集中ができていなかったと思う。スタート直後から前方で落車が起こり、課題だったシングルトラックまでで順位を上げることが全然できなかった。ライバル達は前方に浮上しており、焦りと前に上がれないことでイライラして、自分のゾーンに入っていなかった。今思うと前方に上がれなかった時点で1回リセットすべきだったと思う。自分に自信があれば後半でいくらでも立て直せたと思うからだ。

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良くない状態でレースは進んだ。登りでも力が空回りしてタイヤを滑らせることが多々あった。いつもの自分のペースのスピード域とはほど遠く感じた。レースを振り返っている今だからこそ分かることだが、落ち着いてもっと丁寧なペダリングを行ったり、気持ちを入れ替え集中しなおすことができたら良かった。しかし、そんなこと考える余裕もなかった。

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1周回終わった後から先週の野辺山シクロで起こった腰痛がきた。この1週間腰痛が毎日あった。スポーツ整骨院で治療してもらったり、セルフでマッサージを行ったり、細心のケアを行ってきたが痛みは収まらなかった。ドーピングにかからない痛み止めを服用してレースを走ったが、痛みで全く力が入らなかった。

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この時点で私の全日本XCOは終了していた。いつものゾーンに入れず、集中力が欠けており、大事な大会に限って腰痛で自分の走りができない。そんな無力な自分に悔しい気持ちでいっぱいだった。フィードの反対を走るトップ選手の姿が印象に残っている。自分が身体も精神も如何に未熟かを痛感した瞬間だった。80%カットはされなかったが、されたような気持ちでゴールした。何も考えたくなかった。レース中は自分のことしか考えていなかったが、レース後に自分の為に万全なサポートして下さった方々のことがふと脳に流れ込んできた。期待に応えることができず申し訳ない気持ちでいっぱいだった。私のためにどれだけの方が助けて下さっているかをゴール後に気づかされた。それを思うとさらに悔しかった。


今シーズンの集大成のレース。ここで結果を残したかった。しかし自分の甘さ、弱さがにじみ出たレースとなった。自分の実力不足を痛感した。今でもこの悔しさはおおいに感じる。自分自身の走りができなかったことも悔しい。反省すべきことは自分自身だ。このレースで足りなかったものはフィジカルよりもメンタル面だと思う。もちろんフィジカルも強くならないといけないのは当たり前だが、メンタルから自分を強くすべきだ。再発してしまった腰痛の対策も早めに完治させなければならない。ポジション合わせは大切だが、まずは完治させることが重要だ。今年はまだ全日本シクロが残っている。まだレースは終わってはいない。

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この悔しさは全日本でしか払拭できない。来年の全日本XCOは例年通り7月開催の予定だ。あと半年と少しだ。気持ちを入れ替えて来年リベンジすべく1から強くなっていきたい。今年は辛酸をなめるレースとなってしまったが、来年こそは自分のため、応援やサポートして下さる方々に恩返しできるように全日本選手権で頂点を獲る走りができるように強くなる。強くなりたい。ここから這い上がるには自分自身が変わるのは必要不可欠だ。全日本選手権がゴールと考えるのではなく、アジアや世界を視野に入れ、努力していく。


東洋フレーム様、マルイ様、たぬき小屋様、立命館大学自転車競技部、応援・サポートして下さった方々ありがとうございました。


これからもどうぞよろしくお願い致します。


高本亮太

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