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琴平町が今アツいワケ

みなさん、こんにちは!
今僕が働いている香川県琴平町での取り組みを書いていきたいと思います。

地方創生や観光業に興味のある方はぜひ見てみてください!
そして何アドバイスがあればご連絡ください!
※個人的な観点も入っているので少し情報が違うところもある部分はご了承ください。

▼香川県琴平町ってどんなところ?(現状の課題含む)

香川県内屈指の観光地「こんぴらさん」の門前町として歴史・文化を紡ぐ街であり、温泉地「こんぴら温泉郷」は香川県内および四国観光において重要な宿泊滞在拠点です。

また、琴平町は春に行われる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」でも有名です。国の重要文化財である日本最古の芝居小屋「金丸座」で行われる歌舞伎は歌舞伎役者さんたちも一度は行きたい場所になっているそうです。

こんぴら参りが全国に広まったのは江戸時代。当時、庶民が旅をすることは禁じられていたのですが、社寺への参拝の旅は許されていたそうです。大流行したお伊勢参りと並び、「一生に一度はこんぴらさん」と言われるほど、庶民の憧れの旅行先となりました。

そんな文化的な魅力が詰まり、正月や春の桜の時期にたくさんの人が来る琴平町ですが、コロナの時に来ていた人が来なくなり大ピンチ、、、!
コロナ禍で旅行ができない間に旅行客の旅の価値観も変わり、琴平町のみなさんもどうしたらいいかと考えることが多くなりました。
※まだまだ別の課題はあるので、いろんな観点での記事は別で書きます。

「一生に一度」ではなく、「何度も訪れたくなる町へ」をコンセプトに町の方々が動き始めます。

▼琴平町の目指しているところ

「一生に一度」ではなく、「何度も訪れたくなる町へ」

コロナ禍で町の人達が議論を重ねる中で、見えた琴平の魅力があったそうです。それは、2km×4kmでかなり狭い町だからこそ、「顔の見えるコミュニティ」です。

またコロナ禍で、琴平町に移住をし、好きなことで事業を始める方々がポツポツと出てきました。そこで、色んなところで「これをやろうと思うんだけど、、、」「いいじゃん!」などと新しいことが生まれ始めています。
それも「顔の見えるコミュニティ」だからこそだと思います。

そんな魅力的な人たちに会いに行くという理由で、何度も訪れてくれる人はいるのではないか?そういった企画をコロナ以降は取り組んでいます。

「観光地から滞在地へ」
来て終わりではなく、琴平町の関係人口になってもらう。

関係人口創出に向けて、地域との交流機会創出を目的に滞在日数・時間の増加を目指す。そのようなプロジェクトが次の章に当たります。
(関係人口って言葉が独り歩きすることが多いので、もっと具体的な言葉に落とそうとしているこの頃です。)

▼琴平町で行われているプロジェクト

①中長期滞在者を増やしていきたい(ノマドワーカーの聖地化)

琴平町でデジタルノマドを誘致していきたいと思った理由は下記の通りです。

①デジタルノマドの人たちは、イチ地域に対する滞在日数が平均一ヶ月以上
②デジタルノマドの人たちは、地域との関わりシロを求めている
③デジタルノマドの平均的な消費金額は一般の観光客よりも多い
④デジタルノマドビザを発給する国が増えてきている

こういった理由から琴平町の目指す姿とも合致しており、ワーケーションのプログラムやコリビング施設の立ち上げを行っております。

ワーケーションはただ別の場所で仕事をするという非日常感だけでなく(それでは琴平は勝てない)、地域との関わりに重きを置き、このプログラムに参加することで、何か(プロジェクト等)が生まれる仕組み作りをしたいと思っています。

②ライブエンターテイメントの集積地へ

先述した通り、琴平は毎年春の恒例行事に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」という強力な文化コンテンツがある一方、それ以外の季節に有力なイベントがないことが課題となっている。

そこで季節ごとにイベントを開催することで、一時的な打ち上げ花火のような効果ではななく、地域事業者・地元住民を巻き込んでいきたいと思っています。

その中で香川で活動されている株式会社ARTFITさんと協力をして、琴平に歌舞伎の時期以外にも歌舞伎(演劇)が感じられるようなイベントを実施しています。

①マエカブ演劇フェスティバルin琴平は2023年12月が初開催で、マエカブさんが高松で何年もやられてきたのを、琴平でやろう!と開催しました。
日本全国から演劇の団体が集まり、町のいたるところで演劇が来る広げられているというものです。
想像以上に面白く、僕は即興演劇というものにドはまりしています笑

②こんぴら大演劇は2023年に開始をした「演劇×街歩き」で夜の琴平を歩きながら演劇が進んでいくイマーシブシアターです。
夜の琴平とフィナーレのプロジェクションマッピングは圧巻です!


③サイクリストフレンドリーな町

2022年度に元五輪選手である真鍋和幸氏とともに「新こんぴら五街道」をサイクルルートとして開発しました。

広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道は海外・国内ともに大ブレイクしました。ですが、ルートとしては、しまなみ海道止まりとなっており、その先に繋がっていないことに課題を感じ、新ルートの開発に至りました。

また、オープン予定のKotori Coworking&Hostelがサイクリストに優しい宿として、ブランディングをしていく予定です。

歴史的なストーリーがあるルートだからこそ、もっと歴史にフォーカスして深掘りしていきたいなあと思ってます。

サイクリングコースや自転車の情報を発信する「TABIRIN」さんに記事が掲載されていますので、ぜひ御覧ください!

●こんぴら五街道とは?
“こんぴらさん”の愛称で広く親しまれている金刀比羅宮。
江戸時代には海上交通の守り神であるこんぴらさんを目指して、全国各地から参詣客が多く訪れていました。その人気は伊勢神宮と並 ぶ憧れのお詣りスポットとして、「一生に一度は訪れたい」と言われるほど。その当時、旅人たちが歩くために整備された街道の中でも特に利用者が多かったのが「金毘羅五街道」です。

こんぴら五街道サイクルルート

④ペット参拝×車中泊・キャンピングカー

琴平町では、ペット参拝客とキャンピングカー利用客の誘致を進めようとしています。

①琴平町には参拝客用の日帰り駐車場が数多くある
 →夜は有効活用されていない
②琴平町には「こんぴら狗」といういわれがある
③キャンピングカーオーナーの約6割が愛犬家である
④琴平バスが運営する宿泊施設Kotori Coworking&Hostelにキャンピングカーのスポットもある

上記の理由から、日本最大級の車中泊プラットフォーム「Carstay」と連携をし、「琴平は車中泊が快適な町」として訴求しようとしています。

●こんぴら狗とは
江戸時代、「お伊勢参り」をはじめ、「讃岐の金比羅(こんぴら)参り」など、参拝の旅は長旅で大変だったことなどから、他の人に代理参拝を依頼する「代参」もひろく行なわれていました。 「代参」を依頼されたのは人ばかりではありません。 飼い主に代わって犬が「こんぴらさん」に代参することもあったといわれます。このような代参犬は、 「こんぴら狗(いぬ)」と呼ばれました。

神使像めぐり

10月末のモニターツアーの様子をまとめていただいているので、ぜひ御覧ください。

そして、たくさんのインフルエンサーの方々にも来ていただき発信していただいているので、こちらも合わせて御覧ください。

⑤アーティスト&クリエイターinレジデンス

Recreationであそぶ箱型公園

琴平町内の参道の少し脇にある築50年を超える廃ビルをRecreateしひとりひとりの想像力でRecreationを楽しむ「公園」のような遊び場を目指している活動です。

1Fが「Sando Sand. Stand」でサンドイッチやコーヒーが楽しめます。2Fがイベントスペースで音楽ライブやマルシェなど様々なイベントを開くレンタルスペースです。3Fはアトリエとしてアーティストが使え、創作活動ができるフロア。(準備中)4Fはクリエイティブリトリートがコンセプトのホステル「Cabin」です。


⑦その他

・日常非日常
 「日常のタスクをこなしながら、非日常な場所で暮らすように旅をする。」がコンセプトです。
 台湾から10名程度琴平に来てもらい、1週間ほど滞在。仕事ができる時間を設けつつ、琴平のプロジェクトを紹介したり、体験コンテンツに参加したりしてもらっています。(逆に台湾に行くプログラムもあります。2024年1月に参加したのでまたまとめます。)

・こんぴら十帖
 2022年11月から始まった取り組みで、毎月10日のご縁日を山上(金刀比羅宮)と山下(門前町)の両輪で琴平を盛り上げるイベントです。
 10日限定のメニューを各店舗が毎月提供してくださっています。今後はもっと地産地消を意識してやっていきたいです!

・四国シェアサミット2023in琴平
 2023年10月末に行われたイベントです。詳しくは別で振り返りますが、「公助から共助へ」「地方が主役、個人が主役」をコンセプトに「シェア×〇〇」という形でセッションを行いました。
 イベントの運営を担当しましたが、本当に考え方がアップデートされ、行動意識が変わりました。(また振り返ります。)

・観光CRM(琴平デジタル町民)
今まだ絶賛設計中ですが、LINEを活用した観光CRMの仕組みを整えています。再来訪に繋げる仕組みや遠方でも町民のようにイベント企画への投票など関わりシロをもたせることを目的としています。
※こちらも別途詳細をまとめていきます

▼最後に

いかがでしたか?
琴平町の基本情報から現在のプロジェクトまでをかなり簡単にまとめてみました。来る前は金刀比羅宮しかないと思いつつも、来た後には面白い取り組み・人がいることが印象的でまた来てもらえると嬉しいです。

各プロジェクトに関しては、別でもまとめていきたいと思うので、色々コメントもらえると嬉しいです!


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