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私が万年平均点以下の語学力0マンからトリリンガル通訳になったコツ

🌟英語テストは万年平均点以下

今ではポルトガル語とスペイン語でサッカー指導経験があり、ブラジルW杯、リオ五輪、Jリーグで通訳経験もある私ですが、実は高校時代までは英語すら大の苦手

テストの多い学校でしたが、平均点を超えた事はほとんどありませんでした。

恐らく高校3年間で30回くらい英語のテストがあったとして、平均点を超えたのは2回とかではなかったかと思います。

その2回も大幅に平均点を超えたとかではなく、本当にわずかに超えただけ、3点上回ったとかです。


そんな私が通訳としてのキャリアを築いていたり、こんな語学メディアを運営しているのは、振り返ってみると自分でも不思議な感覚です。笑


ただだからこそ、今は語学が苦手・・なんてあなたも、頑張れば通訳になれるのだと自信を持って言えます!

🌟やはり現地経験は強い

やはり僕のメディアは本当に実力を付けて頂くための真実を伝えたいので、都合の良い事だけ書いて気持ち良いけどいつまでも実力は付いてない・・なんて自体は避けようと思います。

やはり現地経験は強いです。


僕も現地に行く前から語学の勉強はしていましたが、ポルトガルやスペイン語を話せるレベルにはならなかったですし、そもそも英語も大抵の日本人が中高6年間授業を頑張りますがペラペラというレベルには達しないですよね。

日本で語学を勉強していても実践でスラスラとは言葉が出てこなかったりしましたが、現地で「話せないと困る」という状況はやはり心に響くので記憶に残り易かったです。

また、言葉だけ話せても通訳の時には不足があって、やはり文化や感じ方の違いなどを現地で肌で感じる事は仕事に非常に活きています。

同じ単語を入れ替えても、両国でのその単語に対するイメージが違う場合があります。

例えば「宗教」という単語。
日本では「洗脳」というイメージを持たれる方もいますが、国によっては「教養」というイメージだったりします。

その場合に果たしてそのまま「宗教」と訳す事が正解なのか?

また、外国人として過ごす中で経験する大変さや無邪気かつ無意識な偏見と差別も、逆に自分が外国人を受け入れる時には気を遣える様になるための血肉になります。


🌟日本にいながら勉強するには?

教材となる本を買って勉強しながら、駅前留学などをするのも1つかなと思います。

ただやはりお金がそこそこかかってしまうのと、学習速度も遅めにはなってしまいます。

とは言えバリバリ働きながらなので海外留学するほどの時間はないという方には地道にこういうコツコツとした努力もアリなのかもは知れません。


個人的には外国人コミュニティを探して入っちゃうというのもやってました。

「日本語を勉強したい」という外国人を見付けて教え合ったり、日本で困っている外国人のお手伝いをしながら、自分も語学を勉強していくというやり方です。

早い話、友達になるという方法ですね。

ただし外国人コミュニティに入るとしても、ある程度は日本語もokという環境でも良い気はします。

何故ならいきなり外国語オンリーだと、心理的に辛くて折れてしまう可能性があるからです。

レベルと性格に合った環境を探すのが良いかも知れません。


ただしいずれの場合も根気強くやる事を忘れてはいけません。

最初は話せなくて当然です。

僕も最初は話せなかったし、話せる人に同じ事を言われてもなかなか信じられずに辛い思いをしましたが、同じくあなたにも伝えます。

最初は話せなくて当然です。


僕も海外へ行って1ヶ月経っても何を言っているか1ミリも分からず、挨拶した後は会話が続かなくて孤独でした。

話せない時期を数ヶ月乗り越え後、少しずつ分かる様になってきてからが語学が楽しくなってきます。

達成感のドーパミンがドバーッと出てきます。

そうなるまでは根気強くですよ。


自分の性格次第でもありますが、ゆっくり無理なく進めるなら、

駅前留学&教材学習 → 外国人コミュニティ参加 → 映画を見る → 興味ある分野のニュースや文献などを読む  の順が良いのかなと思います。

ただこれは自分の性格と環境で考えて良いと思います。

話すのが好きで、会話を頑張れるならコミュニティからでも良いのかも知れません。

でもそんな環境がなく、文献を読みたいなど目的がハッキリしているのなら、辞書を使いながらでも文献に挑戦しても良いのかも知れません。


🌟海外にいた時の僕の学習法

実は僕はポルトガル語を覚えた時には授業などは行った事はありません。

本当は授業も出ていた方が学習速度が速かったり、文法などの定着はもっとスムーズだったとは思うのですが、授業に通うお金や近くにポルトガル語なんてレア言語を教えてくれる場所があまり無かったのが現実でした。

ただ現地では、朝からサッカーチームの練習に出てポルトガル語に触れていました。

正直最初の数ヶ月は監督の言っている事が全く分かりませんでした。笑

ただしなるべくは注意深く監督の言っている単語を聞いて、その中から1つか2つでも単語を聞き取り、その場で辞書で調べるという行動をしていました。

英語で例えるならば「ワード」と聞こえたならば、Ward かWordかだろうなと予測し、その綴りで辞書を調べる。

その時の場面で文脈に合った方の単語が正解と予想できて覚えられる上、今回は合わなかった方の単語も覚えていつか使える。

分からなければ後で監督に「これを言ったのですか?」と確認する。

実際の使用場面も見た上なので、辞書だけでは捉えられない微妙なニュアンスも感じ取る事が出来ます。

それを日中にやった後は、夕方はカフェやバーなどで教材を開いて勉強していました。

するとその様子を見ていた現地人が興味を持って話し掛けてきてくれて、それがまた勉強になったりしました。

よく「外国人がどう思っていようが、無理矢理話し掛ける」なんて勉強法をしようとする人もいますが、私はあまりオススメしません

何故なら、そもそも言語を学ぶ理由がコミュニケーションや理解のためなのに、相手の都合無視の会話では、言葉が話せても元々の目的を達成出来ないだろうと予測出来るからです。


日本語さえ話せれば日本で友達沢山でしょうか?

日本語さえ話せれば日本で仕事は成功するのでしょうか?

相手の都合無視の会話を無理矢理する人が覚えるのは、面白くもない会話のための単語です。

話し掛けるなではありませんが、話し掛けるなら相手に面白いとか興味を引いて貰える関係を想定した会話をした方が、結局は自分もより生きた語学力が身に付きます。

面白いと思って貰える会話をしようと努力する事で、単なる自己紹介や寿司好きですか?みたいな定型文ではなく、必要な単語を覚え、必要な文法を覚えます。

相手の都合を考えずに話し掛ける人が覚えるのは、嫌われるための言葉や、ただの定型文です。

勘違いされない様にもう一度言いますが、

「話し掛けるな」ではありませんよ。


日本文化好きな人を見付けるとか、国際交流に興味ある人を見付けるとか、そうでなくとも共通の趣味の話をするとか、その切り開く過程にこそ本当の語学力向上の道があります。


🌟慣れてきたら通訳をしてみる 

現地に半年以上滞在したり、自分が友達と会話するのはある程度出来るという語学力が付いてきたら、通訳をしてみるのも語学力向上に役立ちます。


何故なら人間は知らず知らずの内に、自分の知っている単語だけを使って会話を成立させてしまうからです。

例えば相手を褒める単語なんて沢山あるはずなのに、取り敢えず「Good」「Nice」「Excellent」と言っておけば伝わるので、それ以上単語を覚えるのが遅くなってしまう現象です。

もしくは「難しい単語は使わなくても最低限は伝わっているしまぁ良いか」と妥協出来てしまうのですね。

最初の内は完璧な外国語を話す事よりも、多少間違ってても伝われば良いという割り切った会話も学習には効果的です。

しかし更に語学力を上げよう、もしくは他人の通訳をしようとすると相手は自分の言いたい様に話すので、自分の知らない単語や、微妙なニュアンスの言葉も使ってきます。


そうすると知らない単語も無理矢理勉強せざるを得ないし、表現の幅が広がります。

似ている様で微妙なニュアンスの違いにも敏感になります。


🌟筆者プロフィール

●平安山 良太(へんざん りょうた)

「サッカーで日本を元気にする」をモットーに活動する。
何百億円かけて施設を作り何百億円かけて選手を買うより、お金がない所からでも何百億円の選手を生み出すという視点が日本サッカーに必要と考え、南米でサッカー指導者を志す。

クラブW杯で世界一に輝いたコリンチャンスなどで指導者経験を積んだ他、Jリーグでは名古屋グランパス、FC琉球、ファジアーノ岡山などで勤務する。

ブラジル時代にはW杯やリオ五輪でも通訳を勤めた。

海外の情報などを発信するライターとしても活動し、2018年末よりnoteにて個人メディアを開始。

●Twitter
https://mobile.twitter.com/henzanryota

●インスタグラム
https://www.instagram.com/ryotahenzan/?hl=ja


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