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事業再構築補助金合格体験記

法人名が一覧で公開されていることもあり、弊社が採択されたことを知った方々から「どうやって申請したの?」と聞かれることが多々あるので、それについて合格体験記として簡単に紹介してみようと思います。

ちなみに、文章の前後入れ替えなどに関して商工会の中小企業診断士の方に少し修正してもらったものの、それ以外はすべて自分で作成してみました。

というのも、今回取り組む新規事業をどう展望していきたいか、どうリソースを投下したいかという心意気や解像度の細かさはあくまで事業をする当事者の手の内にあるものであって、こうした根幹部分を外注するのは違うのでは、と思ったからです。

実際、採択された結果それ自体も非常に喜ばしいものであったと同時に、そのプロセスで統計情報からマーケットスケールを測ってみたり、先行事例をしらみつぶしに調べてみたり、各投資に対する蓋然性をあーでもないこーでもないと考えてみたりすることは、敢えてこういった機会がなければそこまで細かくやらなかったと考えると、自分自身にとっても新規事業にとっても非常に有益だったと思います。

当初は「自分で全部書きます」と言ってコンサルを斡旋してこられた方々を制していたら、「官僚と密になっているコンサルの食い扶持を...」みたいな陰謀論めいたことを宣って、自前作成が甚だ無謀であると反対された方もいらっしゃいましたが、こうしてすべて書いた証人がいることを明らかにすることで、決してそんなことはないとアピールをしたいのです。

n=1の私的な合格体験に過ぎませんが、ご参考までに目次とそれぞれに対するボリュームの比率を明記してみました。(※wordで作成、計15P)

新規事業の概要及び既存事業のSWOT、財務分析 2P
新規事業の選択に関する記述 1P
事業のスキーム、ビジネスモデル 3P
設備投資の必要性について 1.5P
マーケット分析について  3P
優位性、懸念事項、展望について 2P
見込まれる収益推移について 1.5P
各設備投資のタイムスケジュールについて 1P


ざっと、こんな感じです。

何度も書く手が止まりかけましたが、新規事業の責任者である自分自身にとっては採択後の社内稟議がいかに通りやすくなるか、どれだけスピード感が増すかという興奮するシナリオを頭に描いて自ら発破をかけ、何とか完成にこぎつけました。

まだ事業そのものが利益体質になっているわけでもなく、スタートラインに立ったに過ぎない段階ではありますが、事実として設備投資のスピード感は格段に早まったと実感しており、効果の大きさを身にしみて感じています。

もちろん、当座の資金繰りをそこまで気にする必要がない既存事業の経営状況のお陰であることに対して、言うまでもなく感謝の気持ちを持たなくてはなりませんが、折角のチャンスを棒に振らないよう、アグレッシブに事業をしていきたいと思います。


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