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【NBA】10~11月の通知表 フェニックス・サンズ編

りょんです!
普段のポケカ関連のnoteとは趣旨が異なりますが、NBAのこともこれからどんどん載っけていこうと思うのでよろしくお願いします。
という訳で、開幕から1ヶ月が経ちましたので、推しチームのここまでの評価を偏見全開で書いていきます。まずはサンズ編です!!

はじめに 通知表の見方

S→文句なしの活躍
A→素晴らしい
B→相応
C→良くないけど悪くはない
D→微妙
F→足枷
Z→評価不可能

これらそれぞれにプラスとマイナスを適宜加えて評価します。

評価

Chris Paul
→A+
通算アシスト数で歴代3位に輝いたPoint GodことCP3。その実力は衰えることなく今期も健在で、11月の試合を全て消化した時点での平均アシスト数はリーグ1位、平均スティール数は5位と、攻守でチームを牽引する。ビッグマンとのプレーの巧さはさすがの一言で、エイトン欠場中もカミンスキーやマギーといった控え選手の良さを引き出しながら上手く戦った。試合前半シュートがイマイチ決まらないシーンが目立ったため最高評価にはしていないが、数字に現れないところで勝ちにチームを近づけるプレーや試合をシメるクラッチパフォーマンスはやはり唯一無二。スリーポイント成功率がキャリアでも最低クラスなのでそこを改善できるか。

Devin Booker
→S
序盤の絶不調がウソのように、絶対的なエースとして躍動。やはりこの男がいることでサンズの攻撃は段違いにレベルアップする。得点は昨季より減ったものの今季の3pt%は41%とキャリアハイで、得点効率は向上している。クリエイティブな超絶技巧1on1やプレイメイキングも大きな武器だが、年々向上するオフボールムーブメントがサンズのオフェンスに更なる厚みを加えていることは言うまでもない。今季は守備でも大穴になることはなく、弱点らしい弱点のない非常に起用しやすい選手に成長している。今月のチームMVPであることは間違いないだろう。

Mikal Bridges
→S
オフに大型契約延長を結んだもののプレッシャーを感じるどころかその契約すら小さく思わせるほどの大活躍を見せている。28日(日本時間)のvsネッツではリーグ屈指のプレイメイカーであるハーデンをマークしながらキャリアハイの7stlを記録し、1日のウォリアーズ戦ではカリーを徹底的なマンマークで不調に追い込むなど、その守備には更に磨きがかかり、今やリーグでも五指に入るウィングディフェンダーとして恐れられる存在へと成長した。攻撃でもカットインや速攻のフィニッシャーとして更に成長しただけでなく、ボールハンドラーとして使われる時間も増え、サンズのキーパーソンとなった。今月のチームDPOY。

Jae Crowder
→A
縁の下の力持ちとはまさに彼のような選手のことを言う。常に賢く戦うオールマイティなディフェンダーで、サイズのあるウィングから俊敏なスモールガードまで幅広く対応可能なスイッチャビリティはサンズディフェンスの貴重なキーストーンのひとつだ。まだまだ青さのある控えラインナップの守備が崩れそうになった時に真っ先にチームを立て直すのがこの男の仕事。ドレッドヘアを靡かせてコートを駆け回る姿の頼もしさたるや。スリーを乱発するくせが玉に瑕といったところだが、高評価せざるを得ない選手である。

DeAndre Ayton
→B+
契約問題で暗雲立ちこめる中開幕した今シーズン。前半戦は負傷欠場が続いたが、復帰後も今まで通り安定的なリムランナーとして活躍。今月のハイライトは1日のウォリアーズ戦。ステージが大きくなればなるほど実力を発揮するスター性を見せつけ、ウォリアーズの弱点の一つであるインサイドを支配し、24pts/11redを記録した。それぞれオフェンスとディフェンスに不安が残るマギーやカミンスキーには出来ない痒いところに手が届くプレーを見せてくれた。フィジカルなプレイヤーと対峙するシチュエーションでは、ビッグマン相手でなくてもかなり押し負けるシーンが目立つ点に不安が残るものの、サンズのシステム上欠かせない選手であることは間違いない。キャッチングやキックアウトを更に改善すればチームとしての天井もグッと上がるが果たして。

Cameron Payne
→B
昨季プレーオフで花開いたベンチスコアラー。今年はディフェンスも改善しており、特に速さやパワーで勝負する選手相手にも堂々と立ち向かう姿がよく見受けられる。相手のオールスターにも臆することなく1on1を仕掛け、強引に点をもぎ取る執念は非常に魅力的。試合を変えられる選手であるが故の期待があるため、守備の際技巧派のガードに簡単にスペースを明け渡してしまう点や、ドライブが無茶になってしまうシーンが見られる点を考慮してB評価とした。

Cameron Johnson
→A
現代バスケを象徴する、バーサティリティを武器に戦うウィング戦士の一人。最大の武器の一つであるスリーの成功率は徐々に調子を上げており、現在はキャリアハイに到達。オフに契約延長も控えている今年は、昨シーズンより選手としての厚みを増したことがプレーによく現れており、オフボールムーブやディフェンス、ドライブもこなせるチーム屈指のオールラウンダーとなっている。昨季大活躍したクレイグの退団によって攻守に負担が増すシーズンとなったが、今の段階ではその重圧に応えられているのではないだろうか。

Javale McGee
→B-
オフに新加入したリムランタイプのビッグマン。所謂「ネタ枠」として扱われることの多かった彼だが、CP3やブッカーといった安定したプレイメイカーと共にコートに立つと見事なフィニッシャーとして活躍している。時に自分でボールをコントロールしすぎるが故に事故を起こすこともあるので決して単体で安定しているとは言えないが、ピックマンを重要視するサンズにとって貴重な戦力であることは間違いない。

Landry Shamet
→B
1巡目指名権との交換で獲得され、4年の契約延長まで結んだフロント期待の新加入枠。C&Sに徹底できるタイプのGとして昨季までのサンズになかった強みをもたらすことが期待されている。ハンドラーとしても用いることができるため彼のポテンシャルがサンズの天井に大きく関わっていると言えるだろう。守備への不安こそ残るものの、やはりCP3と同時出場した際の砲台役には適任で、全盛期のレディックを彷彿とさせるランニングプレイでブッカーの休憩時間を稼ぐ。フロントの期待が大きいだけに試合で結果を残すことが求められているので少し厳しくはなるが、ハンドラーとしての起用法が定まっておらず、守備でも穴になってしまっている時間が目立つのでB評価。時折見せるビッグプレーより、安定したセカンドガードとしてのプレーを見たい。

Frank Kaminsky
→B
エイトン欠場時のサンズの主役となったシンデレラボーイ。サンズの他の2枚のビッグマンたちとは異なり、アウトサイドを主戦場とするストレッチビッグで、復帰が待たれるサリッチの穴を埋める活躍が期待されている。ハイライトはもちろんキャリアハイの31得点を挙げたブレイザーズ戦。ヌルキッチのドロップディフェンスを攻略する外からの攻撃だけでなく、ポストアップやリムラン、キックアウトなどのエイトンやマギーに求められる仕事でもチームに大きく貢献し、勝利の立役者となった。この活躍が続けば、サンズの苦手なサイズを活かすバスケへのカウンターカードとして貴重な戦力になるだけに、コーチには様々な起用法を試してみてもらいたいところである。現在は怪我で長期離脱と報じられているため、一日でも早い復帰が待たれるところだ。

Abdel Nader
→D
現時点では今季一番の「うーん…」枠。帯に短し襷に長しとはまさに彼のことで、スキルとサイズが中途半端であるがゆえに、プレーもかなり不安定。サンズにはないフォワードタイプのウィングスコアラーなので、うまく使えれば貴重なカードになることは間違いないが、目下の評価では視野の狭いドライブやパスミス、ディフェンスでのミスコミュニケーションが先行してしまい、結果を残せずにいる。ただ守備面ではかなりコーチからも信頼されているようで、グリズリーズ戦ではミケイルに代わってジャ・モラントをガードするシーンも見受けられた。複数のポジションを守ることのできる汎用性の高さをしっかり発揮できるのか。今後改善を期待。

Elfrid Payton
→B
チームの4番手~5番手ハンドラーとして新加入したPG。守備やプレイメイクを得意とするペインとは違ったタイプのハンドラーで、逆にアウトサイドシュートに関してはかなり不得手としている。攻撃でより脅威になるハンドラーを置きたいモンティの戦術上ペインが優先されるが、PnRにおけるビッグマンとのコミュニケーションやディフェンス力を見る限り侮れない選手であることは間違いない。ペイン不在時にはCP3のバックアップを務め上げ、14pts/6ast/4rebなどを記録しているだけに、プレイタイムがあれば活躍できる選手なのは証明できているだろう。どれだけチームに貢献できるかを、もっとチームにアピールすることが必要だ。

Jalen Smith/Chasson Randle/Ish Wainright/Dario Saric
→Z
以上の4名については今月はあまり出番がなかったので詳しくは割愛。ウェインライトは顔がいい。スミスはアホ面を何とかしろ。ランドルはジュリアスになれ。サリッチはよ戻ってこい。

Monty Williams(Coach)
→S
11月無敗という最高の成績を挙げた彼は恐らく今月のCOYに選ばれることだろう。個人的に評価したいのはホークス戦以来クロージングラインナップとしてよく使われているCP3・ブッカー・ミケイル・クラウダー・メロンの5人によるオールスイッチが武器の機動力に富んだマイクロボールで、上記の試合ではコリンズとヤングのPnRをクラウダーのスイッチで封じることに成功して勝利をもぎ取った。汎用性の高いスタートラインナップを構築し、昨季から続くその強さを維持しただけでなく、エイトンやペイン、ウォリアーズ戦に絞ればブッカーの不在というアクシデントに見舞われても、ロスターの強さを活かし、苦境を乗り越えたその手腕には脱帽である。ネイダーやシャメットの起用やペイトンのベンチウォーマー化などについては少し突っ込みたくもなるが、それすらも「モンティの決断なら」と思わせるほどの素晴らしい采配を見せた彼には最高評価は妥当であると言える。バスケに関する話からは少し逸れるが、今季のサンズはここまで、オーナーのサーバー氏の問題も背負いながら戦っていた。チームの命運を左右するほどとは言わないが、サーバー氏のような存在を球団のトップに置きながら戦うことは決して心穏やかでいられるものではない。そういった問題から選手たちを守り、バスケに集中する環境を整えた彼のリーダーシップはやはり素晴らしく、プレイヤーたちから高く評価される理由を再確認させてくれた1か月であった。

今後の課題


①サイズのあるラインナップへの対策
昨シーズンのファイナルでヤニス率いるバックスにサンズの無敵のPnRバスケを破られたのは、ホリデイというキラーカードの存在ももちろん大きかったが、やはりエイトン不在時に強力なピックを準備できなかったことは大きい。そのため、バックス同様サイズのあるディフェンダーを軸とするチームには苦戦することも多く、2試合あったキャバリアーズ戦ではいずれも辛勝という試合運びだった。カウンターになり得たカミンスキーが負傷離脱中であるだけに、戦術単位での解決が求められるが果たして。

②ネイダーについて
昨シーズン以来、ハンドラー2枚+ウィング2枚+ビッグマン1枚のメンバー構成を原則とするサンズにとって、ネイダーは前述の通り非常に中途半端な選手になってしまっている。彼は今クレイグ不在の痛さを痛感させるばかりで、それらしい貢献が見られていない。決して悪い選手ではなく、期待を寄せられている存在でもあるので、チーム状況の良さをいいことにもう少し見守りたいところである。

③けが人の多さ
ブッカーだけでなく、サリッチやネイダーを始めとする控え選手に欠員が多く出てしまっている。このままではプレーオフを戦い抜くことは厳しそうなので、けが人の復帰を気長に待ちたい。ひょっとするとデッドラインまでにロスターの動きがあるかもしれないが、それについてはここでは言及しない。

終わりに


いかがでしたでしょうか。僕自身今年のサンズには期待していたのですが、まさかここまで強くなるとは思っていませんでした。サンズのおかげでとても楽しいシーズンを過ごすことができているので、感謝しかありません。とにかく、西1位おめでとう!!これ上ない11月でした。このまま悲願の戴冠へ突っ走るのみ!!!
最後になりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。まだまだ至らないところもあると思いますが、応援していただけますととてもうれしく思います。ブレイザーズ編のnote作成も予定しておりますが、完成時期は未定です。ぜひそちらの方もお楽しみにしていただけると幸いです!ではまたお会いしましょう~

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