見出し画像

刺激は伝わらない、思いは届かない、実際は共感が左右する。言葉は言霊とか言ってるやつ殴りてぇ。

生理痛は男性にはわからない
金玉けられた苦痛は女性にはわからない
FXで大損こいたときの絶望感はわからない
女性のレディファーストしてほしい気持ちは男にはわからない(これ痛み関係ないな)
アルコール依存症は酒を飲まない人にはわからない

痛み・苦しみ・辛さ・は本当に人に伝わりにくい。
たまに同調するような言い方をする人もいますが、口では何とでも言えるわけで
実際にはどれくらいしんどいのか全然わかってくれません。

ではこれはどうでしょう。
風邪ひいた辛さ
インフルエンザの苦しみ
ノロウィルスのゲロと下痢の苦しみ
小指をタンスの角でぶつけた痛み
花粉症の薬でアタマがボーっとなって仕事がおぼつかない

「わかるわー」ってのが1つはあるはずです。
何故分かるのでしょうか
経験があるから。
似たような経験、同じような境遇による痛み、互いに共感しやすい
だから相手の痛みを自分の痛みとして理解できるというわけです。

逆に言うと、体験してない痛みはわからない、わかりにくいというわけです。

私事ですが
若い時から慢性腎臓病という腎臓の機能している病気になっているのですが
3カ月おきに10日間くらいしんどくなる時期があるんです。(あくまで私限定です)
しんどい時は、何をしてても24時間ずっとしんどい。頭もボーっとしていて、体もすごく重い。集中しようとしても普段の半分くらいしか能力を出せずにいます。
休日ならいいのですが、仕事の時はとてもしんどい。だって周りは健常時のわたしを期待するからです。だからしんどいつたえるのですが、これが問題で。
全く理解されない。それどころか「あーわかるー私もしんどいから」と返してくる
ちがう。お前のしんどさとは違う。

しょせん体験してない人は、自分のそれまでの人生の中でそれに近いものを思い出し
その時の痛みを相手と同じと考えてしまうわけです。

だからね思いは届くとか、気持ちは伝わるとかただの幻想なわけです。

好きなアーティスとの歌を聞いたとして、感動することがあるとします。
でも、それは言葉が届いたというわけではなくて、歌の一部が自分の思い出にリンクしたというだけ。
曲は一部の人間にだけメッセージを送っているのではありません。抽象度をあげ2人称にすることで老若男女関係なく誰もが共感を得やすいように作られています。
(多くの人に聞いてもらう→その人たちに共感してもらう→曲を買ってもらうという過程をたどるので抽象度をあげないとメッセージとして伝わないから)
歌の全部が共感されなくてもいい。どこか一部があなたの歴史と被ればそれで共感は完成するんです。
一部共感するだけで、曲全部がいい曲に思えてくるんです。

思いが伝わっているのではなく、共感によって伝わっているように思えるだけなんです。

というわけで、
思いや、気持ちは伝えるには体験を共有できる部分を増やすことで
共感されるという話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?