見出し画像

未来のミライを未来で見た

最近アニメ映画にお熱です。

先日、金曜ロードショーで放送された細田守監督作品「未来のミライ」録画して、昨日見ました。アカデミー賞ノミネート作品という触れ込みだったので、期待に胸を膨らませて見始めると、意外や意外。
「えっ、子供向けの映画なの?」と思ってしまうほど幼稚な出だしだった。

主人公の”くんちゃん”という幼い男の子に、”ミライちゃん”という妹ができる。くんちゃんは今まで独占していた両親の愛を妹に取られたことでダダがひどくなってわがままばかり言うようになってしまう。しかし、職場復帰した母と、代わりに在宅業務を始めた父はそれぞれ忙しくて、なかなか相手をしてくれない。

不満が積もりに積もったある日、家の中庭で王子と名乗るオジサンに出会う。なんとそれは、いつも一緒に居る犬の”ゆっこ”だった。それから、中庭を通ると不思議な出来事に出会うようになる。

こんな感じで、序盤のストーリーが進んでいくのですが、くんちゃんのわがままがちょっとうるさくて、正直途中で「これ、面白いのか?」と疑ってた。

だけど、話が進むにつれて不思議な体験を通してちょっとづつ、くんんちゃんが成長していくのが分かってくると、「あ、なるほどこういう事を言いたかったのか!」って物語のテーマもちゃんと伝わってきた。

すると、だんだん面白くなってきて最後には号泣してた。ほんのちょっとの子供の成長物語だけど、脈々と受け継がれてきた家族の壮大な物語でもある。同じ作品でこんなにもふり幅の広い物語を描けるのも凄いなと感じた作品でした。

細田守、新海誠などなど、日本のアニメはまだまだ成長していくと確信した作品でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?