息を吐くように嘘をつく人、というのが存在する。
サイコパスもこれに入ると思われる。

嘘をつく理由は様々あるのだろう。

自分自身を守るため、
周りの空気を良くするため、
人を喜ばせるため、
今なんとかこの場を切り抜けるため、、、

だけど一つ嘘をつくとその後辻褄の合わないことが出てくる。
それもその場しのぎで嘘をついて誤魔化す。

そんなことを繰り返していくうちに、そのうち何が本当で何が嘘だったのか、自分でも分からなくなってくる。

人は、案外たやすく自分の記憶を書き換える。

まるで本当のことのように、自分に都合のいいように記憶を書き換える。

その日は突然やってくる。

昨日まではどれが嘘でどれが本当か、自分では分かっていた。

それがある日突然、何が嘘で何が本当か区別が付かなくなる。

嘘というのは結局、周りの人の信頼を裏切る行為であると共に、自分自身への裏切りなのだ。

嘘は、周りの人との関係を蝕むだけでなく、自分のことを何よりも蝕んでいく。

嘘をつき続ける人は、そのことに一生気づかないまま、嘘にまみれて死んでいく。