こんにちは、りょうたです。

Twitterでは文化のように根付いていますが、よく見かけますよね「現金プレゼント」。あの企画が出た時、そのツイートはリツイート500～1,000は当たり前。いいねはそれ以上に付きます。Twitterの拡散力を生かして爆発的に拡散しているのがわかります。

なぜこんなに現金プレゼント企画が多いのか？その理由をお話ししていきます。

【現金プレゼント】ツイートのそもそものはじまりは？

はじまりは2019年1月にさかのぼります。ZOZOの創業者である前澤友作さんがお年玉企画として総額1億円をプレゼントするとツイートしたのがはじまります。これは100万円を100人にプレゼントするという嘘のような本当の話でした。

この企画はなんと550万件以上リツイートされ、Twitterの拡散力が改めて知れ渡ると同時に、現金プレゼント企画を打てばそれだけ人を集めることができることがわかったわけです。そういうことは常に情報集めに目を光らせている詐欺集団も知ったわけです。

同じ年の9月には青汁王子として有名な三崎優太さんも100万円を180人にプレゼントするという企画を打ち出しています。1億8千万円という金額になり、僕のような庶民から見たらすごく大きな金額です。でも広告費として考えるなら決して高いものではないと考えて打ち出したのではないかと考えます。

このような現金プレゼント企画はその後何度も打ち出されており、Twitterの世界ではすっかり根付いてしまったように思います。少し前には前澤さんの偽アカウントまで登場していましたね。

【現金プレゼント】ツイートをリツイート、引用リツイートすることでどういうことになっているのか。その裏側を暴露。

現金が欲しい人は大勢います。もちろん僕だって欲しいですよ。だからこそ多くの人がこの企画に乗っかり、リツイートや引用リツイートして現金プレゼント企画を爆発的に拡散しています。

現金プレゼント企画は爆発的に拡散します。どんな狙いがあって現金プレゼント企画をするのか？それには２種類の人が存在しています。

１つはその人や会社の認知向上と話題作り。テレビや雑誌で取り上げられてさらに拡散されることもあります。それは有名人の場合が多いですが、取り上げられなくても個人間で情報が拡散され、認知向上されるのは間違いないです。

もう１つは悪意がある個人や組織が仕組んだ金儲けの一環。昔からそうですが個人情報は特に悪意ある組織にとっては必要不可欠の存在。それがあることで金儲けができるんですから。

現金プレゼント企画は現在の景品法では違法ではありません。その他の規制の対象にもなっていません。Twitterの規約に触れるものでなければアカウントが凍結されることもありません。要するにやりたい放題できる企画なわけです。

この現金プレゼント企画、一体本当にお金がもらえているのでしょうか？ほとんどの場合、現金は受け取れていません。受け取れないばかりか、サイバー犯罪にも利用される恐れの非常に高いものです。

【現金プレゼント】ツイートが不正に利用される手口を３つ紹介します。

❶誘導による詐欺に利用
❷情報を得るために利用
❸アカウント転売で儲けるために利用

❶誘導による詐欺に利用

インターネット上で誘導され、【現金プレゼント】企画を行った悪意のあるアカウントが利益を得るために使われます。

例）「当選しました。おめでとうございます。プレゼントするためのサイトに登録しますので、登録金として3,000円だけ振り込みください。振り込み確認後数日で登録が完了しますので、その後ご指定の口座に当選金が入金されます」

これでまんまとお金を振り込んでしまったらアウトです。現金プレゼント企画のはずがまず現金を振り込ませるなんてありえないですからね。

直接お金を振り込ませるのは不信感が生まれやすいですから、違う方法もあります。

例）「当選金を振り込むにあたり、こちらのサイトにて登録を行ってください」と、企画したアカウントがアフィリエイト報酬を得るために全く関係のないサイトに登録させる。

情報商材を買わせ、その販売金やアフィリエイト報酬を狙うこともあります。

❷情報を得るために利用

怪しい情報に反応を示した人は、その後もまた反応する可能性が高いです。それを悪意ある組織は知っています。狙いやすいターゲットとしてリスト入りしてしまいます。

リツイートやいいねしたアカウントはリスト化され、売買されて儲けさせているという現実があります。また、先ほどの❶であったように違うサイトに誘導され、住所や連絡先、氏名、口座などの情報を登録させることで、Twitterから知ることができる情報より詳しい個人情報を取られてしまうことになります。

❸アカウント転売で儲けるために利用

現金プレゼント企画の条件として、「フォロー」と「リツイート」があったりします。特にフォローが条件となっている場合、そのアカウントには多数のフォロワーがいることになります。フォロワーが多いということは詐欺以外のビジネス目的以外でも魅力のあるアカウントとなります。

そのため、そういうアカウントは高値で取引されています。そのうま味を知っている悪意ある組織は、フォロワーが大量にいるアカウントを量産する訳です。それに使われるのが【現金プレゼント】なんです。

現金プレゼント企画への対応

正直なところ、ほとんどの場合が詐欺です。そのため、よほど信用できるアカウントでなければ「フォロー」「リツイート」「いいね」はしないでください。

ここまでお話ししてきたように、悪意のある個人や組織が仕組んだ金儲けのためのワナである可能性が非常に高いです。あなたが個人情報を取られてしまうばかりか、リツイートが多いツイートだから私もリツイートしちゃお！、などと誰かのリツイートを煽ることにも繋がりかねません。

一度取られてしまった個人情報はいつまでも利用されます。情報の転売が何度も行われ、いつまでもあなたに向けた詐欺情報が送り付けられてきます。その負の連鎖に陥らないように注意しなければいけないんです。

ただより高いものはありません。そんなに個人でお金を配りたい人がいるはずがないんです。困っている人を支援したいという気持ちがあるなら、こども食堂を運営している組織に寄付したり、奨学金制度を作ったりできます。

それに個人にお金を振り込むには個人情報は絶対に必要になり、その情報をもとに100人に振り込む作業なんてすごく大変なことです。そして得た情報の管理の問題。そんなことをやりたい人は本当にごく一部の人だけですからね。

この記事があなたがこれ以上騙されず、お金をもらうつもりがいつまでも搾取されてしまうという仕組みに取り込まれないための助けになることを願います。