今回は、引き続き相手の立場を理解するために、相手の気持ちを理解する方法について、深堀していきたいと思います。

相手の気持ちを理解するとは、それは、相手がなぜ怒ったり、嫌なことを言ったりしたのか、その背景や動機を推測することです。
相手の気持ちを理解することで、次のようなメリットがあります。

感情的に反応せずに、冷静に対処できる。
寛容になり、共感できる。
コミュニケーションがスムーズになり、人間関係が改善される。

具体的には、以下の三つの段階を踏みます。

①相手の行動や言動を客観的に観察する
②相手の行動や言動に影響を与えた要因を考える
③相手が感じている感情やニーズを推測する

①相手の行動や言動を客観的に観察する
相手に対して抱いている感情や判断を一旦置いて、相手が何をしたか、何を言ったかを事実として捉えます。

例えば、「あの人は私に嫌味を言ってきた」と思っている場合は、「あの人は私に『○○』という言葉を使って話しかけてきた」というように事実を捉えます。
相手の行動や言動から、自分の感情や判断を分離します。

②相手の行動や言動に影響を与えた要因を考える
あなたに対して怒ったり、嫌なことを言ったりした理由は何だったのか、その背景や状況を推測します。

例えば、「あの人は私に『○○』という言葉を使って話しかけてきた」という事実から、「あの人はその日仕事で失敗したからイライラしていた」「あの人は私が自分よりも優秀だと思って妬んでいる」「あの人は私が自分の意見に反対したから不満だった」というように、相手の行動や言動に影響を与えた要因を考えます。
相手の行動や言動を、自分に向けられた攻撃と捉えるのではなく、相手の状況や感情によって引き起こされたもの、と理解します。

③相手が感じている感情やニーズを推測する
相手があなたに対して怒ったり、嫌なことを言ったりした時に、相手はどんな感情を抱いていたのか、どんなニーズを満たしたかったのかを推測します。

例えば、「あの人は私に『○○』という言葉を使って話しかけてきた」という事実から、「あの人は悲しかった」「あの人は不安だった」「あの人は尊敬されたかった」「あの人は認められたかった」というように、相手が感じている感情やニーズを推測します。
相手の行動や言動を単に嫌なものとして拒絶するのではなく、相手が本当は何を求めているのかを理解します。

以上が、相手の気持ちを理解する方法です。この方法を実践することで、怒りや負の感情を抱く相手との人間関係を築くことができます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の経験があなたに役立つなら、幸いです。