ゴダイゴとしてではない浅野孝巳。

浅野孝巳。ロック黎明期のギタリスト。

メジャーになりきれなかった彼のエピソードを少し。

赤坂のMUGENとチーター(チータだっけ)に1960年代にミュージシャンが集った野獣会オールスターズの面々が、必ずチョーキングの話をする時出てくる人物が、「リード」というグループサウンズのリードギターのマーク。

ムッシュも三原綱木もこのマークでクラプトンスタイルのチョーキングを生で観た。

皆、アームで上げていると思っていてびっくりしたという。で浅野氏は演奏者としてこのチョーキングをギタリストとして「The M」というコーラスグループの名を借りた当時の本物のロックバンドで演奏して、観て、皆ぶっ飛んだ。

この頃、村井邦彦氏が細野さん辺りと浅野さんに、

「一緒にレコードレーベル設立に携わらないか」

と誘われたら、浅野孝巳の答えはノーだった。大卒の考えることがという簡単な理屈ではなく、やはり日銭でギャラをもらう市井のセミプロでいいし、囲われたコントラクトでやっても自分の良さは「死ぬ」と感じたのだろう。

実際に村井氏が設立したアルファミュージック、アルファレコードは、後のYMOなどを輩出しているが、お金じゃ動かないミュージシャン「浅野孝己」が、昨年亡くなって、また当時のロック黎明期の語り部が星になった。

あと浅野氏がいた「エム」というバンド。The Mでゼムから由来しているバンド名というのもいい逸話。


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