英語と私(3)

久しぶりの投稿になるけれど、英語と私、高校生活編受験編を書いていきたい。

高校の英語学習で苦戦していた自分が、その支えとして選んだトフル・

ゼミナール。最初にクラス分けのテストが行われた。予想通り英語の学力が落ちていた自分は、真ん中よりも下の方のIクラスに決まり、ベーシックな英語力を再学習するところからスタートした。

少し忘れてしまったこともあるけれど、トフルのテキストは英単語、長文読解、熟語・イディオムという3、4冊のジャンルに別れていて、特別受験を意識したものではなく、その前段階で英語重視の難関私立大を目指す人たちに最低限必要な内容になっていた。

実際Iクラスで授業を受けるようになって最初に感じたことは、高田馬場駅から校舎がとても遠かったこと。のちに自分も入る選抜クラスの受講生たちは、駅前の通りに面した利便性の良い立地にあり、ベーシッククラスの校舎は、駅から離れた住宅街にあった。そこにも学力に違いによる意味深なヒエラルキーを感じつつ、いつかは駅前の選抜クラスに、というよくわからないモチベーションとともに英語力の回復に努めるようになった。

トフルは学校の英語の授業の補習ではなく、ベーシッククラスでも英語重視の難関私大を目指すことを目的としたカリキュラムになっていて、そのカリキュラムは、語彙力や長文読解力を身につけることによって、自然と学校の教科書レベルもクリア出来る内容になっていた。もちろん学校の授業はきちんと受けるが、トフルで学んだことが受験だけではなく、きちんと高校の授業の補習対策にもなっていて、英語塾としては、東京、いや、全国でも当時トップクラスだったに違いない。

あとベーシッククラスで思い出すのは、受験を目指しながらも、どこか笑いもあったりアットホームな雰囲気の授業であったこと。実際、高校で同じクラスのクラスメイトが何人かいたり、どことなく高校の授業の延長のような感じもして、英語力の回復を目指したり受験勉強の一環だったりしたのだけれど、学ぶ辛さとか、すごい努力を強いられた感じがしなかった。

学校の授業以外に自分にとって必要だった英語塾を選べて、やはり英語が好きだったので、トフルの授業もサボることなく英語力の回復に務めていた自分にクラス替えの時期が訪れた。クラス替えの選抜試験はなかったが、直近で受けた外部模試の成績表を持参してトフルのスタッフの方と面談を行った。

その時の英語力は、トフルのおかげか確かに回復していて、英語の偏差値は70を超えていた。その前の模試の結果は忘れてしまったが、偏差値70は超えていなかった。少し実力がついた。その成績表を見てトフルの先生たちは、少し疑心暗鬼だった。本当に君の成績?おそらくトフルのIクラスでは、その英語力の身につき方が先生たちに分からなかったようで、でも確かに外部模試の成績はカンニングもしていないし、嘘ではなさそうなので、その通りの実力ならば選抜クラスに編入させようということになったのだろう。そして自分の編入したクラスは、なぜか高校の同じクラスで自分よりも成績のいいトフルの選抜クラスDSにいたクラスメイトよりもさらにふたつ上の選抜クラスBSだった。頂上のクラスはAS。もう、そのクラスにまでなると受験生以前の話で、帰国子女や、バイリンガルのような受講生しか存在していなく、実質その特殊なクラスASを除けば、トフルのBSは、英語重視の受験のための塾のクラスとしては、当時日本で間違いなく最高峰だったとしか思えない。その授業を受けれることに自分でも驚いてしまったし、確かに良い環境で、受験の本番に向けた大切な時期に選抜クラスBSで学べることは嬉しかったのだけれど、正直そのクラスでのカリキュラムについていける自信がまったくなかった。

そのおそらくBSクラスの末席だった自分が、本当にシビアなカリキュラムをどうこなしていったかは、本当は1回で書いても良かったし、そして、これを読んでいただいている読者にとっても面白いのだろうけど、一旦筆を置きます。

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