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シャッタースピードとは何か・手ブレとは何か

みなさんこんにちは。わたなべりょうです。

なおこの内容はYouTubeでも説明しています!

今回はいまさら聞けない写真の基本シリーズ第二弾ということで
シャッタースピードについて解説していきます。
SSによる表現の違いや、手ブレについても作例をたくさん交えながら
解説していきます。
カメラ初心者の方はもちろん、未経験の方でも理解できるような内容になっていますので是非最後までお付き合いください。

・シャッタースピードとは何か
シャッタースピードのことは長いので以後SSと書きますね。
SSとは何かを一言で言うと、「写真を撮っている時間」のことです。絞りよりかはわかりやすいですよね。その名の通りです。
で、カメラの勉強をしたことがない人だったら、スマホで写真を撮るんだったら、時間も何も、押した瞬間に撮れるので「一瞬」じゃないの
と思うと思います。で、確かにスマホで写真を撮る際のSSは大体
「一瞬」だと思います。
でも、これが1/100なのか、1/10なのかを選んで
表現を変えていくことができるのがカメラで撮る写真なのです。

・SSの役割
1.明るさの調節
2.被写体が動いている場合の表現方法の変化
です。
この2点を順に解説していきますね。

・明るさの調節
写真はレンズから通ってきた光をセンサーに記録することによって
できています。その光の量が多いほど、写真は明るくなっていきます。
なので、他の条件が一定の場合は、SSが長ければ長いほど光が多くなり、
写真の見た目が明るくなっていきます。
他の条件というのは、撮影場所の光量、絞り、ISO感度です。
これを実感できるのはMモードです。
試しに、Mモードに設定して、F??、ISO??で固定させて
SSを1/500から徐々に遅くしていって撮影してみましょう。
(作例)
このように、写真はどんどん明るくなっていきました。
これは、SSを徐々に遅くしていったことで、写真に取り込まれる
光の量が増えていき、結果的に写真が明るくなったことを意味しています。
MモードにしてSSだけを変えて撮影してみると誰がどんなカメラで
撮っても同じように明るさが変化していくはずです。
お手持ちのカメラで一度試してみましょう!
この時ISOがオートになっていると、このようにはならないので
注意してください。

・被写体が動いている場合の表現方法の変化
二つ目の役割は「動いている被写体の表現方法の変化」です。
これは確かめるのにSモードを使っていきます。この時はISO感度はオートにしておきます。
試しに私がこのように手を振った状態で、セルフタイマーで
撮影してみます。
SSを1/500から徐々に遅くしていってみましょう。
(作例)
このように、最初はピタリと手の形が止まっていましたが
SSが遅くなるにつれ、ブレて形がわからないようになっていきました。
私の手は動いていたので、SSが長いとその間の動きを
記録していたことを意味しています。
この時、SSを遅くしていっても明るさが変わらないのは絞り値とISO感度を
カメラが自動的に変えていってくれているからです。
こんな風に、Sモードとは動きのある被写体をどのように表現したいか自分で選んで決めたいときに使っていきます。

スポーツなど、動きの激しい場面で選手の動きがピタリと止まって
いる写真をニュースなどで見たことがあると思いますが、
ああいうのは殆どが1/500や1/1000などの短いSSで撮影しています。
動きが速いほど速いSS出ないと止まった写真になりません。
逆に、滝や川などの水の流れが糸のように写っている写真というのも
見たことがあると思います。
これは遅いSSにして動きの軌道を記録している
写真です。その際、手持ちだとブレてしまうので、三脚を使うようにします。また条件によってはNDフィルターなども必要になります。
SモードでSSを変えて、動いているものを撮る実験もぜひやってみてください。この時は、光の条件次第では明るすぎたり暗すぎたりしてしまうので
ISOオートにしておく方がオススメです。

・まとめ
SSの役割は明るさの調整と動いている被写体の変化でした。
Mモードを使って他の条件を変えずに撮れば写真は明るくなります。
Sモードを使えば、早いSSを使えばスポーツしている人の動きを止めて撮れたり、遅いSSでは滝の流れを表現できたりします。また手ブレとSSというのも非常に密接な関係があります。SSが遅いほど、手ブレが発生しやすいので注意が必要です。手ブレについては長くなりそうなので、詳しくは別の動画で解説していきますね。
ということで、MモードやSモードを使って、色々な表現方法を研究してみてください!バイバイ!

(以下、別コンテンツ予定)

「手ブレについて」
先日はSSについて解説しましたが、今回は手ブレについてを詳細を解説していきたいと思います。

・手ブレが発生するのはなぜか
手ブレはシャッターを切っている時間にカメラの中のセンサーやレンズがわずかでも揺れてしまうことにより発生します。これは特に光量の少ないとき、SSが長くなってしまい発生することが多いです。逆に言うと晴れた日の日の当たる場所などでは手ブレというのはまず発生しないと思います。

・手ブレしやすい条件は
手ブレが発生するかしないかは、SSだけでなく「焦点距離」「レンズ内手ブレ補正の有無」「ボディ内手ブレ補正の有無」「構え方」画素数などの総合的な条件で変わります。

焦点距離でいえば、望遠(焦点距離が長いもの)になればなる程手ブレが発生しやすいという性質があります。これは望遠レンズは大きいので、単純に大きい方がブレやすいというのは何と無く感覚的にも想像が着くのではないでしょうか。昔は1/焦点距離(50mmのレンズなら1/50より遅いと手ブレしてしまう)が目安だと言われましたが、手ブレ補正がついているものなども多く、あまり当てはまらないようケースも多いような感じもします。

レンズ内手ブレ補正と言うのは、レンズによってついていたりついていなかったりします。仕組みはメーカーごとに異なるようですが、カメラメーカーさんが色々と難しい研究をして、手ブレで動いてしまった動きを消すような技術を取り入れてくれているみたいです。すごいですね。手ブレ補正はニコンだとVR、キヤノンだとISと呼ばれています。メーカーにより呼び方は異なります。レンズに切り替えがついている場合は手持ち撮影の場合は必ずオンにしておきましょう。逆に三脚などに据えて使う場合はオフにします。

ボディ内手ぶれ補正のついているカメラもあります。私の持っているZ6はボディ内手ぶれ補正がついているのですが本当に手ブレしにくいです。例えばこれなんかは24-70のレンズの70mmの焦点距離で撮った写真ですが、1/10でもこんな感じ。さっきの目安とされるSSだと1/70以下じゃないと手ブレするはずなのですが、1/10でも手ブレしませんでした。すごいね。

カメラの画像も影響します。画素数が多い方が手ブレしやすい性質がります。画素数が多いと、細かいところまで大きく映るので少しのブレでもそれが反映されてまうので注意が必要です。

あとは、最後に構え方もとても重要です。例えば座っている方がブレにくいし、壁に背中をつける、膝をつくなど地面との接地面が増えれば増えるほど安定感がますので手ブレを防げる可能性が上がります。
良い構図で撮ることも重要ですが、手ブレを防ぐのももちろん重要なので、光量の少ない場所などでは姿勢は特に気をつけて選んでいます。例えば座れるなら座るとか。本当に写真って無意識で撮っているように見えて、こうして解説してみると考えることって実は多いですね。

・手ブレを防ぐためには
手ブレを防ぐためには、先ほど紹介した手ぶれ補正機能のついているレンズ・ボディを使ってもらうのが良いのですが、そうでなければ基本的にはSSを速くするか、三脚などを使い安定させるかの二択です。
SSを早くするにはISOを上げれば良いのですが、ISOをあげるとノイズが増えてしまうと言うデメリットがあります。本当は絞りも関係ありますが、絞りを開放にしても光量が足りない(または開放までぼかしたくない)ことはよくあります。なので、手ブレをさせないけど、画質をよくする、被写界深度も程よくするという落とし所を見極める必要があります。
ただISOをあげた際に出たノイズは後から多少ライトルーム などのソフトで軽減をすることは可能ですが、ブレてしまった写真を修復するのはできないのでブレるよりかはノイズが出てしまうことを私は優先しています。ちなみに個人的には、D850だったら2000くらいまでは躊躇なく使っています。
また三脚を使えば遅いSSを使えるので低いISOで撮影することもできますが、デメリットとしては構図を変えるのが大変になります。一度固定させると少しアングルを変えたり、レンズを変えるだけでも一苦労です。私はアングルにこだわってたくさん試してみたいと思うタイプなので、三脚は個人的にはあまり使えません。

・手ブレと被写体ブレの違い
先日の記事内では動いている被写体はSSが遅いと軌道が映ると紹介しましたが、これはカメラではなく、被写体の動きによってこのような写りになります。こういう状況を「被写体ブレ」と言います。これは手ブレとは違い表現方法の1つとして積極的に行っていくものです。
手ブレというのはこれとは別物です。
参考に手ブレしてしまった写真をみてみます。
これは、被写体ではなくカメラを持っている人の手が動いてしまったことで
写真全体が意図せずブレてしまっています。これは、基本的には意図してない限り手ブレなので失敗・避けるべきものということになります。
被写体ブレは表現としてわざと行うもの。手ブレは失敗です。
違いを理解しましょう。

ちなみに被写体が動いている上、手ブレもするというのも部屋で子供を撮ったりするとよく起こりがちな失敗ですね。これは部屋が暗いのでカメラが明るく撮ろうと判断してSSが遅くなってしまい手ブレし、被写体もブレてしまったと言うことでダブルブレです。スマホのカメラだとSSが選べないのでこう言うことは起こりがちですが、カメラで撮ればSSを早くし、ISO感度を上げることで多少の暗めの部屋で動く子供もブレずに撮ることができます。

・手ブレに気付こう
最初はまず、撮った写真を拡大して自分の写真が手ブレしているかどうかの
判断を正しくすることが第一歩です。基本、人間みんな自分に甘いので、カメラ後ろのモニターで見ていい感じに撮れていればそれで満足してしまいがちですが、PCで等倍表示してみると手ブレしているということはよくあります。室内など光量の少ない条件では、本当によくあることです。
手ブレをしてしまった場合は、データを見てSSがどのくらいの時、どのレンズを使っていたから手ブレしてしまったのかを確認しておきましょう。そうすれば次から撮影時にSSを見て、「あ、1/30になってる。手ブレしそうだな。ISOあげよ」みたいに判断できます。そんな感じで手ブレを防げるようになりましょう。

余談

・シャッター音について
写真って、撮る時、スマホでも「カシャ」とか「ピカっ」っていう
音がしますよね。無音の設定にもできますが。
スマホのそういう音は装飾的にわざとつけているわけですが、
一眼レフカメラでは写真を撮る時に物理的にミラーが動くので
実際に「機械が動いている音」が発生します。
よくカメラおじさんとかがニコンのシャッター音がいいとか、キヤノンの方がいいとか、言っていますね。なんのことだか私にはよくわかりませんw

めちゃ長くなった・・・。読んでくれた人いる?いたらすごい。ありがとう。あなたとはもう友達です。あったことなくても心は繋がったよ。ありがとう!w

もしサポートいただいたらいつも他人に譲ってしまう傾向のある心やさしい旦那さまと、彼の大好きなカニを食べに行きたいです。応援よろしくお願いします。