会社を設立して2年になりました。今までの振り返りとこれからについて。

2017年6月1日に会社を設立して2年が経ちました。3年目になります。高校生活なら最後の1年と焦りたくさんやりたい事を詰め込むタイミングですが、会社は続くので、うかうかしてるとやりたい事、やろうと決めた事がズルズルと先延ばしになっていきます。節目ということもあり、振り返りのブログを書こうと思います。

初めて読む人もそうでない人もいるので簡単に会社の紹介をします。僕のことはTwitterFacebook、起業時に書いたmedium、少し前ですがプレジデント取材記事を見ていただけると良いかなと思うので割愛します。

FOWDという総合エンタメの会社を経営しています。どういう点が新しい会社かというと、エンタメコンテンツの業界って、1つのIPが大きくなる(ここではメディアミックスを含めて広がるという意味合いで広義で話します)ために、これまでは沢山のプレイヤーが必要でした。端的に言うと、出版を主とする会社は映画を作ったり、劇をやったり、キャスティングは基本的に行いません。反対に、タレントを擁する事務所は作家と一緒にIPを生み出すことはしませんし、映画の制作会社は漫画を作ることはありません。

現状のこの仕組みが悪という訳ではなく、日本のエンタメ業界のプレイヤーは部分最適、適材適所でとても大きくなりました。日本が誇るエンタメ業界です。ただ、事実として身動きが取りづらくなる場合もあります。例を挙げると、音楽ストリーミングサービスが出始め、広がる中でも、CDを売らずにストリーミングオンリーにするという決断はできませんし、電子書籍が伸びてるからと言って、出版社が紙を止めます電子にします、とはならないのです。

僕たちの会社は、12兆円規模のエンタメ業界では後発もいいところですが、これから始めるからこそ先に挙げたような制約に縛られることはありません。ここで初めてIPのLTVという観点でビジネスができると考えています。

例えば、ある作品があったとして、ノベルをファンとエンゲージメントを高めるためにノベルティとして0円で販売しても、舞台興行や、グッズ物販で回収が見込めればいいよね、と言った考え方です。時間を投下するコンテンツの価値が、単純に紙を印刷して発生するコストの総和と異なってきていると感じています。所有する価値や、限定感による価値、付属する付加価値、それらを合わせて考えることがこれからのエンタメビジネスには必要なんじゃないかなと思っています。

よく考えるとアイドルの握手券を求めてCDを購入するのはCDの価値(だいたい千円くらいでしょうか)とは違うと思いますし、ライブ配信に対する投げ銭のようにすでに値付けがバラバラのものもあります。繰り返しになりますが、出版社はダメ!とか、TV局がダメ!とかどこかがダメとかそういう話ではなく、日本が誇る大きなエンタメ企業と一緒にフットワーク軽く、かつテクノロジーを駆使して様々なコンテンツのあり方を届けられる企業が必要になると思うし、そういう存在に弊社がなれたらなと思っています。

大事なのは、LTVを大きくするためには、ファンファーストでコンテンツを創り、旧来の興行という考え方ではなく、ファンとの接点を保つための媒体としてコンテンツがあると捉えて、そこに最適なフォーマットや仕組みで届ける必要があります。そのためには、IPを様々なフォーマットに変えるための権利が必要で、自社で大量のIPを保有することが求められます。

なのでFOWDは最初にチャット小説という領域のユーザー投稿型のコンテンツプラットフォームBalloonをリリースしました。Balloonはこう言った思想・背景で作られたので、ユーザーの投稿を早期から受け付けていて、かつメディアミックス展開がされやすいように長期の連載作品が上位に上がりやすい仕組みを取っています。運営が展開する作品も基本的に長編のものを公開しています。

ユーザーの8割強が女性のユーザーで、9割くらいが学生と、かなり若い女性をターゲットのサービスになっています。そのため人気のジャンルは恋愛や学園ものが多くなっています。ジャンルの偏りは意識していて、ホラーやサスペンスは四季がはっきりしている日本では需要が大きく変動しますが、恋愛や学園は年中ニーズが一定で、連載していく中でも季節のイベント(カップルでクリスマスとか初詣とか夏休みとかバレンタインとか)を盛り込みやすく続けて書くハードルが下がります。

その結果、現在は40万投稿以上されていて、98%~99%はユーザー投稿作品で運営されています。(編集部も頑張ってるけど数では勝てない)

直近半年くらいはそこで集めた作品を実際にメディアミックスしてチャット小説以外にしてみようということで、チャット小説大賞を創設して大手の企業さんと一緒に新しい才能の発掘と展開を進めました。沢山の応募をいただいて、7月にプレスイベントを予定しています。みんなきてね。


『僕なら泣かせたりしない』という自社の作品を小学館さんと共同でレーベルをつくらせていただいて書籍化したり、


『僕なら泣かせたりしない』をSNSドラマ化して各種SNSで公開したり、

こちらから動画を視聴できます。興味のある方は #ぼくなか で検索してください!このドラマ化は沢山のメディアにも取り上げていただきました。嬉しいです。

他にもlolさんとのコラボとか、ニコラさんとのコラボとか沢山あるのですが、終わりが見えないのでこの辺にしておきます。チャット小説というフォーマットから実際にメディアミックス化する流れを作れたので、これからも新しいフォーマットに挑戦しながら展開を進めていきます。タイミングがきたら発表しますが、音声コンテンツ、漫画コンテンツへの展開は自社でも進めています。頑張る。

最近はタレントのクリエイターデビューも行なっています。

工藤了さんの『遥か隣りで』は6月29日に朗読劇化、オリジナルグッズの制作も決まりましてチケットも即完し追加公演が決まりました。今後も続々と作家デビューは予定していて、公開できるのがとても楽しみです。

ここまでが大まかな事業のお話です。

最後に会社のお話を。すっかり資金調達のリリースをしてなかったのですが、実はシリーズA(A~AⅢ)で約3億円の資金調達をしております。現在絶賛シリーズBの調達を進めているところです。

支援してくださっている投資家の皆さんは以下の通りです。(順不同)

【VC】Genesia Ventures、TLM、East Ventures、OLMベンチャーズ、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、ドーガンベータ、Upstart Ventures
【事業会社等】グリー株式会社、株式会社MIDベンチャーキャピタル、株式会社AMG
【個人投資家等】千葉功太郎、杉山全功、北川拓也、坂本達夫、清田卓生、芝山貴史、小原聖誉、山本康正、山内一馬、山田祐希、他2名

日々ご迷惑ばかりおかけしていて、これからもっと頑張らなきゃなと思う日々です。これからもよろしくお願いします。

チームとしては、だんだん人の数も増えまして、19年4月には4名の新卒社員も迎えました。

昨年に続き、千葉道場の同志の各社と合同入社式。

新卒たちと。

2周年ということで、先日周年イベントを行いました。取引先の方や株主もきていただき、一緒にケーキ作ったりと弊社らしいアットホームな会になりました。

4班に分かれて作ったケーキを1つに合わせて大きな絵になりました。会社の紹介と近況報告、振り返りはこのあたりで。

3年目のFOWDもよろしくお願いします。長くなってしまったので、「これから」のお話は次の記事で。

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RyoyaKubota

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