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【MAC DAY4】介護×アカウンティングⅠその4

グロービス3大重たいレポートのひとつ、ボストン・ビアの回が終わった。このレポートは大変だった。

【テーマ】予測財務諸表
【ケース】ボストン・ビア

【学びの概要】
アメリカのビールメーカー、ボストンビアを題材にビール業界の分析、ボストンビアと競合ビールメーカーのビジネスモデルが財務指標のどこに現れているか、自社の不安要素と今後の戦略、戦略に基づいた予測財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の作成。

以上がレポートの内容で、各自のレポートを元にグループディスカッション中心にクラスが進む。このDay4では、新たな知識を学ぶのではなくこれまでの学びがどれだけ身についているかがとても試される回だった。

肝心のレポートは、P/LとB/Sはまあまあの出来だったが、C/Sに関してはどうしても現金残高が合わず撃沈だった…。

業界のダイナミクスが自社の戦略にどんな影響を及ぼすのか、それが財務諸表にどう表れてくるのか。外部環境分析はPESTからやった人もいたが、僕は5Fとバリューチェーン分析を使った。どのフレームワークを採用するかは人それぞれだが、PEST、5F、3C、VC、SWOTあたりは意思決定には欠かせないフレームワークだなと改めて思う。財務会計のクラスだが定性分析にもかなりの時間が割かれ、いわゆる計算をするワークはゼロ。(まあ予習でうんざりするほどやってるからだろうけど)。

講師の吉高先生は、自分の読んだ本や経営者の言葉などをいつも紹介してくれて、それも密かな楽しみ。今回はユニクロの柳井さんが言っていたという「マーケティングとは顧客の創造」。誰かの受け売りだと思うと先生は言っていたが、これはドラッカーだ 笑。財務会計のクラスでマーケティングとは何かを問われるのはまさにグロービスという感じ。ただの数字のお勉強にとどまらず、外部環境から出発し数字まで繋げていくのがMBAを学ぶ醍醐味だ。

【実務への落とし込み】
弊社では、MFクラウドという会計ソフトを使っていて、税理士事務所に記帳してもらっているため財務3表を自分で作るということはなく、ソフトを使えば予測財務諸表も一瞬で作成できてしまう。

しかし、財務諸表を読み解くとなると、この数字がどうやって出てくるのかが分からなければ解釈も分析もできない。

予測財務諸表の作成は大変だし専門知識がないと作れないが、今はコンピュータが一瞬でやってくれる時代になっている。とはいえ根拠となる元の数字を決めるのは人間なので、戦略の違いにより数字がどう変化しそれをどう捉えるのかというのは経営者の数字を読み解く力による。

今まで予測の損益計算書は作っても貸借対照表やキャッシュフロー計算書まで作ったことはなかった。毎月出来上がってくる月次財務諸表は見れるようになった。でもこれは過去の数字でしかない。予測財務諸表が一瞬で作成できる恵まれた時代に経営しているという好環境を存分に使って、今後は過去・現在の数字よりも未来の数字をしっかり見てこうと思う。

それにしても、会計のことが分かってくると予測の数字をきっちり計算せずに意思決定するのってかなり怖いことだなと分かる。過去の意思決定を振り返って反省。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/