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執筆のときに工夫したことーーイベントレポートを書いた話

「ライティングなんて初心者どころか素人」。そんな私にむけた備忘録です。

そもそもなんでこんなものを書いているかというと、最近イベントレポートを書いたからです。

(公式から自分の書いた記事が出ることがうれしくて、ニヤけながら舞い踊ったことは内緒です。)

自分なりにたくさんの工夫を詰め込んで書いてみました。頑張って書いたくせに、「記事の公開とともに意識したことがすべて忘れ去られるのもなんかもったいない!」と思い立ったので、工夫したことを3点だけでも書き残しておきます。だから、私のための備忘録です。

連想ゲーム的に考える

1点目は、タイトル案を約20個挙げることでした。
タイトルを考えるときにもらったアドバイスに「このイベントに参加して感じた"佳さ"をタイトルに込める」というものがありました。しかし私が感じた"佳さ"を考えたとき、真っ先に「一つにしぼれない」と思ったのです。むしろ細かい工夫がたくさんされていると思っていたので、「神は細部に宿る」を連想し、それをタイトルに込められないか考えました。

ボツになったタイトル候補がこちらです。

文章の佳きってなんだろう?ーー【佳き記事分析会】イベントレポート
佳き記事ってなんだろう?ーー【佳き記事分析会】イベントレポート
どうしてよいと感じるのだろうーー【佳き記事分析会】
どうしてよいと思うのだろうーー【佳き記事分析会】
佳(よ)きは細部に宿るーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
細部に宿る佳(よ)きを見つけたいーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
佳(よ)きを見つけたいーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
細やかな佳(よ)きの積み重ねーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
goodな記事の秘訣は細やかな佳(よ)きの積み重ねーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
読みやすい記事の秘訣は細やかな佳(よ)きの積み重ねーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
良質な記事の秘訣は細やかな佳(よ)きの積み重ねーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
細やかな佳(よ)きが良質な記事をうむーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
細やかな佳(よ)きが良質な記事を作るーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
良質な記事は細やかな佳(よ)きの積み重ねからーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
読まれる文章は細やかな佳(よ)きでできているーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
読まれる記事は細やかな佳(よ)きでできているーー【佳き記事分析会 イベントレポート】
伝わる記事は細やかな佳(よ)きでできているーー【佳き記事分析会 イベントレポート】

"佳(よ)きは細部に宿る" から"細やかな佳き"に表現が変化していっています。しかし、「佳(よ)き」という表現ではこの記事を読んでいない人に一目で伝えることが難しそう。そのため、●●な記事+"細やかな記事"の組み合わせを列挙していきました。

連想ゲーム的に列挙していくと「あ、これだ。」と、直感的にしっくりくる表現がわかります。私の場合は、わかってから思いつくというよりは、書き出してみたらしっくりきたという感じに。そんなことをやっているといつも大体20個くらい列挙しているので、私の目安が案20個になるということです。0から20個考えるのは無理でも、核になるキーワードから連想ゲームで派生させていくと、しっくりくる表現が突如湧いて出てくるかもしれません。

ハイコンテキストな表現を使う

2点目は、「尊い」という言葉を使うことでした。

sentenceのコミュニティ内では"尊い"という言葉を度々使っている印象があります。チャットでも口頭で意見を交わす中でも。よく使う言葉は共通語となって意味の幅を広げます。辞書通りの意味だけでなく、Aさんが話している場面であったり、Bさんがチャットでコメントしていた場面やエピソードを想起させたりという意味です。

今回の記事ではsentenceに入会する前の人だけでなく、sentenceの会員にもイベントの佳さを伝えたい意図がありました。特定の人にだけ解釈の余白を持たせる意味で、今回の"尊い"のような字義通りにもハイコンテキストな言葉としても読める表現は、便利かもしれません。

雰囲気を表す場面を切り取る

3点目は、イベント内で意見交換している様子をそのまま書くことです。

今回のイベントは、参加者みんなで佳き要素を分析していくものでした。それは特定の誰かの気づきが正解なのではなく、意見を交わす中で理解が深まっていく性質でした。

しかし特定の誰かが登壇するイベントレポートのような言葉の切り取りだと、言葉が一方通行な印象を与えてしまいます。それでは、読み手からは取り上げたセリフがあたかも正解のように見えてしまう。互いに意見を交換しながら佳き要素を探っている場面をイメージしてもらうためには、読み手に会話の流れを追ってもらい、参加者が徐々に佳さに気付いていくことを追体験してもらいたかったのです。

そのため、イベント内で意見交換する様子をそっくりそのまま持ってくる方法を取ったのでした。

オチ

"オチ"と書きながら記事内ではオチから書いていたことを思い出しました。

「最後に人間関係の温かい感じを出すなら、リードでは逆の寂しい感じを出したら伏線みたいになるかしら?」と思ったのです。改めて読み返してみると、伏線としてはややわかりにくい表現になってしまいました。成功したのか失敗なのかわからない。

読み手に与える印象は書いてみないとわからないし、どんなに工夫しても最後は読み手に委ねられる部分です。そのため、問題がない範囲で試行錯誤を繰り返して自分のベターな表現を探っていきたいと思ったのでした。

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