意識せずにできるようになるということ
最近、スキルが熟達することについてふわふわ考えていた。
で、文章にしてみることにした。書いたきっかけはこれ。
仕事していて考えることって色々あるなーと思いつつ、あまり言語化できていなかったときに募集を発見。普段、柴田さんが投稿されている内容も膝をうつことが多く、文通してみるのも面白そう!と思って応募してみた。
やりとりしていたらネタの形が整ってきたので、ちょっと考えて書いてみたの第一弾が今回。
プロは複数のポイントを意識している
文章を書くだけでも構成、語尾、接続語などなど、読者が読みやすくなるために意識したい点はたくさんある。そして"プロ"と呼ばれる人たちは、当たり前のようにたくさんのポイントを意識することによって、原稿の質を高めている。
あ、これはもしかして何にでも当てはまるのでは?と思ったのが最近のこと。
というのも、私は事務仕事をしていたことがあって、先輩から「エクセルデータは上に他のデータをコピペしない方がいいよ」とか、「加工前のデータをバックアップとして保存するようにしといて」などと、さまざまアドバイスをもらった。言われたとおりに作業するとひと手間かかるのだけれど、何かあったときにはむしろ手間を減らせるし、助かることの方が多かった。つまり事務仕事の経験を積んでも、事務作業時に気をつけたいポイントをたくさん知ることができるということだ。
文章を書くでも、事務仕事でも、同じなのだと思う。
「プロは、1つのポイントだけを意識してる訳じゃなくて、複数のポイントを意識している」
そんな仮説を立てたので、もう少し考えてみる。
最初は1つのことで頭がいっぱい
たぶん初めて取り掛かる時は1つのポイントで頭がいっぱいになりやすいはず。
極端なイメージで表すとこんな感じ。
私の場合はこういうことはよくあって、1つのポイントを意識すると他のことは意識の端へと追いやられてしまう。別のことを意識するのためにはマルっと頭の中を入れ替える。そのために、初めて取り掛かる時はそれなりに時間や労力がかかる気がする。そんなにたくさんのことは意識できない。そもそも記憶できないこともあるし、知らないことも多い状態。
慣れると省エネモードが使える
慣れてくるとそんなに意識しなくてもできるようになる気がしている。イメージとしてはこんな感じ。
「保存するときに日付も入れておこう」などと、他のポイントにも注意を向けることができるようになる。慣れることによって完成形が見通せるので、別のことを先回りしてやってしまうこともできる。自分なりに「先にやっておいたほうが楽だな」と意識できるところは増えていく感じ。
この時はもう、1つのポイントを意識するときに使うエネルギーを少なくできる=省エネモードで行える という変化が起きている気がする。もっと慣れていけば限りなく無意識に近いところまで使用エネルギーを小さくできるかもしれない。
ブラインドタッチなんかも同じようなものだろう。どこのボタンを押すか意識せずに慣れでタイピングしているので、省エネモードでタイピングができるまで慣れたということだ。
省エネモードだから別の視点も意識できる
省エネモードが使えるようになってくると、余裕ができるので、より多くの点を意識して成果物やパフォーマンスの質を高めることができる。プロと呼ばれる人が行っているのはたぶんこういうことだ。
実際、慣れてくると仕事が増えることはよくあると思うので、多くの人がなんらかの形で省エネモードを行っている気がする。わからないけど。
今回は以上です!
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