Ryosuke Hoshi(3分でわかる宇宙法)

歌って踊れる企業内弁護士 外資系スタートアップで日々奮闘しつつ、宇宙に関するルールを日々研究中 第一東京弁護士会総合法律研究所宇宙法部会、IT法部会 日本リモートセンシング学会会員 リーマンサット・プロジェクト知財法務部 AB Lab

3分でわかる米国商業打上げ法アウトライン

海外でロケットを打ち上げるには?

日本では、宇宙活動法でロケットを打ち上げる手続が規定されていますが、海外ではどうなっているのでしょうか?今回はアメリカのロケット打上げルールである「米国商業打上げ法」を取り上げ、その全体像についてみていきます。
なお、宇宙活動法についてはこちらもご参照ください。

アメリカの規制緩和と4つのルール

米国商業打上げ法(Commercial Space Launc

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3分でわかるファルコンヘビー

STP-2 MISSION

2019年6月25日、スペースX社は24基の衛星を載せた「ファルコンヘビー」を打ち上げました。これらの衛星を3つの軌道に乗せることが今回のミッションです。

↑見てきました。深夜2:30なのに昼間のよう。

今回で3回目となるファルコンヘビーの打上げですが、メインブースターのランディングには失敗したものの、前回のミッションから再利用されたサイドブースターはケープカナベ

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3分でわかる打上げ国

なぜ重要か?

宇宙損害責任条約2条は、ロケットなどの事故によって地表で損害を発生させた場合、「打上げ国」が無過失責任を負うと規定しています。
したがって、打上げ国がどこなるかは非常に重要です。

宇宙損害責任条約1条(c)、宇宙物体登録条約1条(a)は、「打上げ国」を以下のように規定してます。

①宇宙物体を打上げ、又は行わせる国
②宇宙物体が、その領域又は施設から打上げられる国

これを分解し

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We are リーマンサット・プロジェクト !!

趣味は宇宙開発

宇宙開発は国がするもの。そんな時代もあったかもしれません。
アポロ計画やスペースシャトルの打上げは、米国が国家の威信をかけ、莫大な資金を投じて実現されてきました。
しかし、今や宇宙開発は民間が、しかも趣味でできてしまうのです。

「趣味は宇宙開発」

こんな言葉を耳にしたことはありませんか?

リーマンサット・プロジェクト(rsp.)とは

リーマンサット・プロジェクトは、普段は

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3分でわかるコンステレーションの法律問題

コンステレーションとは?

2019年5月23日、SpaceXは、約12000機の超小型衛星からなるシステム「Starlink」のうち、60機の打上げに成功しました。
Starlinkは、地球上のあらゆる場所で最大1Gbpsのインターネット接続を提供することを目的とするプロジェクトです。

上の図からわかるとおり、大量の超小型衛星が軌道を周ることで地球上のどこにいても通信が可能となります。
また、

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3分でわかる宇宙物体登録条約

宇宙条約の具体化

宇宙条約8条は、「宇宙空間に発射された物体が登録されている条約の当事国は、その物体及びその乗員に対し、それらが宇宙空間又は天体上にある間、管轄権及び管理権を保持する。」と規定しています。
地球上では、例えば日本の不動産であれば登記によって誰のものかが示されていますが(後述のように例外あり)、人工衛星やロケットなどの宇宙物体は、登録によって管理・管轄権が誰にあるかが明らかにされま

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