夏に見たいアニメ紹介『白い砂のアクアトープ』
最近急に暑くなってきましたね。6月は涼しい日と少し暑い日が交互にやってくるといった感じだった気がするんですが、今やセミも鳴く季節になりました。気温の変化が急すぎると感じるのは自分だけでしょうか。
さて今回は夏がやってきましたので夏に合うアニメ紹介でもしようと思います。それがこちら『白い砂のアクアトープ』です。
『白い砂のアクアトープ』は、P.A.WORKSによるオリジナルアニメです。
ストーリーとしては、祖父が館長を務め自分もそこで働いている高校生・海咲野(みさきの)くくるが、夢破れた元アイドル、宮沢風花と出会い、ともに廃館の危機にある水族館を守るために奮闘するひと夏の青春物語、といった感じです。
2クール分全24話構成になっており、前半パートはくくる・風花のW主人公による青春物語、後半パートは前半のラストから月日が経ち、少し成長した二人を中心としたお仕事アニメといった感じです。クールの境で月日が経過する構成は同じくP.A.WORKSオリジナルの『凪のあすから』に似ていますね。
以下本作の魅力を語っていきます。
美しいストーリーを際立たせる神作画
本作は沖縄が舞台ということもあり、海の作画がめちゃくちゃ気合入っています。グラデーションがとても綺麗。P.A.WORKSは作画の良さに定評があるので安心感がありますね。
さっきも触れた『凪のあすから』といいこの作品といい、この会社の作品は海との親和性が高いです。時々挟まれるファンタジー要素も自然に受け入れられる美しさ。
またストーリーは主に水族館で繰り広げられるため、水族館の大きな水槽やそこを泳ぐ魚・海洋生物たちも丁寧に描かれており、本当に水族館の展示を見ているかのような気分になります(複数の水族館が取材協力しているらしい)。最近水族館行ってないから行きたいなぁ。
このようなの美しい風景描写が、主人公2人の青春群像劇を彩ります。きれいな世界観の作品が見たい人には特におすすめしたい作品ですね。
綺麗なだけじゃない、水族館のリアルを描く「お仕事アニメ」
P.A.WORKSには「お仕事シリーズ」と呼ばれる作品群があるのはご存知ですか?
仕事のリアルを描いたオリジナルTVアニメのことを指し、『花咲くいろは』(旅館)『SHIROBAKO』(アニメ会社)などが有名ですね。そして「お仕事シリーズ」最新作のサイトによると本作もこのシリーズに分類されるようです。
それもそのはず、本作は水族館の仕事の描写がとても多いです(特に後半クール)。魚ごとに違う餌を作ったり、魚の具合が悪い時に別室に移して治療を行ったりなど、水族館での仕事の様々な場面が描かれており、水族館運営の大変さもしっかり描かれます。また飼育員だけでなく、イベント運営や営業職の仕事模様も垣間見ることができたのは個人的にとても新鮮でしたね。
また劇中では海洋生物の説明も多く、そこから海洋問題(プラスチック問題、サンゴ白化問題など)にも話を広げ、さらには水族館の意義についてまで触れるという、かなり深い内容を含むアニメになっています。水族館や、海洋生物、そして彼らを取り巻く環境についてとても勉強になり、とても考えさせられるのも本作の魅力。
※念のために言っておきますが、基本的には青春物語なので堅苦しいアニメというわけではありませんのでご安心ください。
くくると風花、二人の関係性に心打たれる
主人公が二人いる作品だとよくある展開だとは思うのですが、やはり互いが互いを支え合おうとするのを見るのはグッときますね。
くくるは自分の居場所である水族館の危機に時々焦りを隠しきれなくなっており、また風花の方も元々夢であったアイドルに対する未練と向き合っていくことになります。
一緒に苦難を乗り越えていくうちに、二人はお互いにとってなくてはならない存在となってゆきます。この関係性の変化も見どころです。
まとめ:美しい世界観と水族館の魅力を描き切った、P.A.WORKSの一つの到達点
この作品にはP.A.WORKSの魅力が詰まったアニメだと私は考えています。『凪のあすから』『色づく世界の明日から』などのファンタジー要素を含む美しい世界観、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』などの一つの仕事に真正面から向き合った濃厚なストーリー。それぞれのいいとこどりをしたハイクオリティなアニメに仕上がってます。
もちろんP.A.WORKSの作品を知らない人でも全然楽しめるのでこの機会にぜひ見てみてください。
アニメ紹介書くの楽しいので(ただのオタク)また別の紹介ブログ書くと思います。
ここまで読んでいただいきありがとうございました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。 寂しがりぼっちなのでスキを頂けると大変励みになります。モチベ爆上がりします!